最終更新日:2025/12/06

時間外で / 時間を超過して

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元となった辞書の項目

overtime

副詞

時間外で / 時間を超過して

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彼は遅くまで残って残業した。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: overtime

品詞: 副詞 (ただし、名詞や形容詞としても使われることがあります)

CEFRレベルの目安: B1(中級)


会社や職場などで「通常の就業時間を超えて」(残業として)働いたり行動したりするときに使う単語です。「余分に時間をかけて」というニュアンスがあります。


活用形

副詞としては変化形はありませんが、名詞や形容詞として使われる場合は以下の形で現れます。


  • 名詞: “overtime” (「残業」「時間外労働」など)

  • 形容詞: “overtime pay” (残業代), “overtime work” (時間外勤務) など形容詞的用法

2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • over(越えて、超えて) + time(時間)

    「通常の時間を越えて」という意味が直感的に伝わってきます。

意味の詳細(副詞)


  • 「規定の時間を超えて」「残業として」「所定時間外に」などを指します。

関連語や派生語


  • overtime (名詞): 残業、時間外労働

  • overtime (形容詞的用法): 残業の、時間外の (例: “overtime shift”)

よく使われるコロケーション(共起表現)・関連フレーズ(例:10個)


  1. work overtime(残業する)

  2. stay overtime(時間外に残る)

  3. overtime pay(残業代)

  4. overtime hours(時間外労働時間)

  5. put in overtime(残業をする)

  6. get paid overtime(残業代をもらう)

  7. demand overtime(残業を要請する)

  8. limit overtime(残業を制限する)

  9. approve overtime(残業を承認する)

  10. reduce overtime costs(残業コストを削減する)

3. 語源とニュアンス

語源


  • 「over(越えて)」と「time(時間)」を組み合わせた合成語。

  • 19世紀頃から労働文脈で使われ始め、「通常の勤務時間を超えて働く」意味が確立されました。

ニュアンス・使用時の注意点


  • ビジネスシーンでは比較的フォーマル/カジュアル問わず使用されます。

  • カジュアルな会話でも「I worked overtime last night」のようにシンプルに使われます。

  • やや事務的・公式的な響きを持つため、会話では「extra hours」などに言い換えることもあります。

4. 文法的な特徴と構文


  • 副詞「overtime」の位置:

    通常は動詞のあと、あるいは文末で「残業して」「時間外で」の意味を持ちます。

    例: “I stayed overtime to finish the report.”


  • 名詞との区別:

    “overtime”が名詞で使われるときは可算・不可算両方の用法がありますが、仕事の「残業時間」を示す場合は「不可算名詞(例: Some overtime, a lot of overtime)」として用いられることが多いです。


  • 形容詞的用法:

    “overtime shift” のように名詞を修飾するときは形容詞的に使われます。


5. 実例と例文

日常会話での例文 (3つ)


  1. “I worked overtime last night because we had a deadline.”

    (締め切りがあったので、昨夜は残業しました。)


  2. “Are you staying overtime again today?”

    (今日も時間外で残るの?)


  3. “I don’t like working overtime, but sometimes it’s necessary.”

    (残業は嫌いだけど、ときどきは仕方ないよね。)


ビジネスシーンでの例文 (3つ)


  1. “Could you approve my request to work overtime?”

    (残業の申請を承認してもらえますか?)


  2. “Our team has been putting in a lot of overtime this week.”

    (今週、私たちのチームはかなりの残業をしています。)


  3. “We need to reduce overtime costs for the next quarter.”

    (次の四半期は残業コストを削減する必要があります。)


学術的・フォーマルな文脈での例文 (3つ)


  1. “The study analyzed the effects of working overtime on employee well-being.”

    (その研究は従業員の幸福度に及ぼす残業の影響を分析しました。)


  2. “Extended overtime can lead to increased stress and reduced productivity.”

    (長時間の残業はストレスの増加と生産性の低下につながる可能性があります。)


  3. “Implementing strict regulations on overtime might enhance work-life balance.”

    (残業規制を厳格化することで、ワークライフバランスが向上するかもしれません。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  • after hours(営業時間外に)

    比較的口語的で、仕事だけでなくお店などが「営業時間外」になった時にも使われます。


  • extra hours(追加の時間、残業)

    よりカジュアルで、「所定時間を超えている」というニュアンスがあります。


  • longer hours(より長い勤務時間)

    単純に勤務時間が長いことを示す言い方で、残業より幅広い使われ方をします。


反意語


  • within normal hours(通常の勤務時間内に)

    勤務時間を超えない範囲、という意味です。

7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA(米音): /ˈoʊvərtaɪm/

  • IPA(英音): /ˈəʊvətaɪm/

  • アクセントは第1音節「o」に置かれます: “O-ver-time”

  • “over time” と二語で読むと「長い時間をかけて」の意味になってしまうので注意しましょう。

8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “overtime” を “over time” とつづってしまうと全く別の意味 (“長い時間をかけて”) になるので要注意。

  • 用法の混同: 名詞で “an overtime” と可算扱いしたり、副詞を誤って “She works over time” のように二語で表記したりしないように気をつけましょう。

  • 試験対策: TOEICや英検などでも「労働時間」「給料」「労働環境」の文脈で出題されやすいため、派生語やコロケーションとあわせて覚えておくと便利です。

9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “Over + Time” = “時間を越えて” → 「時間を越えて働く」→ 残業。

  • “Overtime” の場合はくっついている = “労働時間を突破するイメージ”。

  • “Over time” で分けると「(時間が経過するにつれて)徐々に」という全く別の意味になるので、スペルの違いで意味が変わることをイメージすると覚えやすいです。

以上が、副詞 “overtime” の詳細な解説です。日常会話からビジネスまで幅広く使える表現なので、コロケーションや用法をまとおうと意識して覚えてみてください。

意味のイメージ
overtime

和英選択問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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