《しばしば受動態で》〈人〉‘の'『感情を傷つける』,‘を'怒らせる / 〈感覚など〉‘を'不快感を与える,さわる / 罪を犯す / (法律・規則などに)反する,そむく《+『against』+『名』》
offend
《しばしば受動態で》〈人〉‘の'『感情を傷つける』,‘を'怒らせる / 〈感覚など〉‘を'不快感を与える,さわる / 罪を犯す / (法律・規則などに)反する,そむく《+『against』+『名』》
1. 基本情報と概要
単語: offend
品詞: 動詞 (他動詞・自動詞)
意味(英語)
1) To cause someone to feel upset, annoyed, or resentful.
2) To break a rule or do something that is not socially acceptable.
意味(日本語)
1) 誰かの気分を害したり、腹を立てさせたりすること。
2) 規則や社会的なルールに反する行為をすること。
「offend」は、人の感情を傷つけてしまうときに使う動詞です。例えば、軽率な発言で誰かを怒らせたり、不快な思いをさせたりする状況を表します。また、法律や道徳的な規範に反する行為をする意味でも使われます。
- 活用形: offend - offended - offended - offending
他の品詞形
- offender (名詞): 犯罪者、違反者、気分を害する人
- 例: first-time offender (初犯者)
- offense/offence (名詞): 違反、気分を害すること
- アメリカ英語では “offense”、イギリス英語では “offence”
- offensive (形容詞): 攻撃的な、不快な
CEFRレベルの目安
- B2 (中上級)
「offend」は日常会話でも耳にする可能性があるやや上級寄りの単語です。感情や社会的ルールに関わるため、上級学習者が正確なニュアンスを身につけておくと便利です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- of-: 由来語源としてははっきりした接頭語ではなく、ラテン語の “ob-” (対して、反して) が変化したものと言われることがあります。
- fend: 本来は “to strike” や “to hit” を表す要素と関連があると言われています。
詳細な意味
- (感情面)人を怒らせる・不快にさせる
不適切な発言、行動などで人の気分を損ねる。 - (法的・道徳的)規定に反する
法や社会規範を破る、あるいは罪を犯すという意味合いも持ちます。
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- “offend someone deeply” – (人を深く傷つける)
- “offend against the law” – (法律に違反する)
- “unintentionally offend someone” – (意図せず人を怒らせる)
- “I didn’t mean to offend you.” – (あなたを傷つけるつもりはなかった)
- “offend public decency” – (公序良俗に反する)
- “highly offend” – (強く気分を害する)
- “easily offended” – (簡単に気分を害される・怒りっぽい)
- “offend one’s sensibilities” – (感情的価値観を損ねる)
- “offend someone’s honor” – (人の名誉を傷つける)
- “cause offense” – (不快感を引き起こす)
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語 “offendere” (ob-「反対に」+ fendere 「打つ」) が語源で、「衝突する」「罪を犯す」というニュアンスを持っていました。そこから転じて、「人の気分を害する」「規範を破る」という意味で使われるようになりました。
ニュアンスと使用時の注意
- 人を傷つける行為・発言にフォーカスしたネガティブな響きがあります。相手に不快感や怒りを引き起こすニュアンスが強い単語なので、内容によっては慎重に使う必要があります。
- 日常会話でも使われますが、フォーマルな文脈でも「法律やルールに違反する」の意味で用いられます。
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞としての使い方
– “offend + 人” で「人を怒らせる・気分を害する」を表します。
– “offend + against + 規則/法律” で「~に違反する」を表します。 - 自動詞としての使い方
– まれに「気分を害する行為をする」というように、目的語なしで使われる場合があります。(なお、他動詞として使われるほうが一般的です)
使用シーン
- フォーマル: 「法律に違反する」「公序良俗にそぐわない」といった硬い文脈で使用されます。
- カジュアル: 「気分を害する・嫌な思いをさせる」など、日常会話でも使われます。
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアルな場面) 例文
- “I hope this doesn’t offend you, but I don’t like horror movies.”
(気を悪くしないでほしいんだけど、ホラー映画は好きじゃないんだ。) - “She gets offended easily, so be careful what you say.”
(彼女はすぐに気分を害するから、言うことに気をつけたほうがいいよ。) - “Sorry if I offended you. I didn’t mean it that way.”
(もし気分を害したならごめん。そんなつもりじゃなかったんだ。)
ビジネス (職場・フォーマルな場面) 例文
- “You should avoid language that might offend clients during meetings.”
(会議中にクライアントを不快にさせる可能性のある言葉は避けるほうがいいです。) - “We have to ensure our advertising doesn’t offend any cultural groups.”
(我々の広告がどの文化的集団も傷つけないようにする必要があります。) - “He apologized for the remark that offended the board members.”
(彼は重役を不快にさせた発言について謝罪しました。)
学術的/公的な文脈 例文
- “Any statement that offends public decency can be penalized by law.”
(公序良俗に反する発言は法律で処罰される場合があります。) - “The committee discussed whether the article offended journalistic ethics.”
(委員会は、その記事がジャーナリズムの倫理に反するかどうかを議論しました。) - “Those who offend against the regulations are subject to disciplinary action.”
(規定に違反した者は懲戒処分の対象となります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- insult(侮辱する)
– 相手を見下したり、バカにしたりする意味が強い。 - upset(動揺させる)
– 不快感だけでなく、動揺させたり悲しませるニュアンス。 - disturb(乱す)
– 精神的な平穏を乱す意味で「不安にさせる・落ち着かない気分にさせる」。 - annoy(イライラさせる)
– 「怒らせる」というより、少しうっとうしい感情を与えるニュアンス。
反意語
- please(喜ばせる、満足させる)
– offend の反対で、相手を惜しみなく気分良くさせる意味。
offend は「他者の心を傷つける」という主観的な不快さを誘発するイメージで、insult は「相手の尊厳を貶める」、annoy は「煩わしさを感じさせる」、upset は「動揺させる」というニュアンスの違いがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /əˈfend/
- アクセント: 第2音節 “fend” にアクセントがあります。
- アメリカ英語とイギリス英語: 大きな差はなく、どちらも /əˈfend/ と発音されます。
- よくある発音の間違い: 1音節目を強く読んでしまう等。正しくは「uh-FEND」です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス
- “ofend” と “f” を一つしか書かない間違いが起こりやすい。
- “ofend” と “f” を一つしか書かない間違いが起こりやすい。
- “defend” との混同
- “offend” は「攻撃して気を害する」、 “defend” は「守る」の意味。
- “offend” は「攻撃して気を害する」、 “defend” は「守る」の意味。
- 目的語の選択ミス
- “offend” は基本的に「人」、「感情」、「規則・法律」などを目的語にとるが、文脈に合わないと不自然になる。
- “offend” は基本的に「人」、「感情」、「規則・法律」などを目的語にとるが、文脈に合わないと不自然になる。
- TOEICや英検などでは
- ビジネス文脈や、人間関係のトラブルに関する文章で出題されることがある。意味の選択問題などで “offend” と “annoy” や “insult” の区別を問われる場合がある。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「オフェンス(offense)する」イメージ
スポーツで “offense”(攻撃)は相手を「攻める」というニュアンス。相手を攻撃すると気分を害することも連想しやすいです。 - 音で覚える: 「お・フェンド」→ 「相手をフェイント(攻撃)して気分を害した!」のようなイメージで覚えると面白いかもしれません。
- ストーリーで覚える: 「パーティーで不用意な冗談を言って友人を offend してしまった」という短いストーリーを思い浮かべてみる。
以上が “offend” の詳細な解説です。人の気持ちや社会的ルールに深く関わるため、使い方を誤ると大きなトラブルにつながることもあります。ニュアンスをしっかりと理解して使いこなしましょう。
〈感覚など〉‘を'不快感を与える,さわる
罪を犯す
(法律・規則などに)反する,そむく《+against+名》
《しばしば受動態で》〈人〉‘の'感情を傷つける,‘を'恐らせる