最終更新日:2025/11/27

(船・飛行機の)『航行』 / 航海術,航空術

編集履歴(0)
元となった辞書の項目

navigation

名詞

(船・飛行機の)『航行』 / 航海術,航空術

このボタンはなに?

船のナビゲーションシステムが私たちを安全に目的地まで案内しました。

このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

単語: navigation

品詞: 名詞 (noun)

意味 (英語): The act or process of planning and directing the course or path of a ship, aircraft, or other vehicle.

意味 (日本語): 船や飛行機、自動車などの進路を計画・操作する行為やプロセスのことを指します。「道筋を決めたり、コースを組み立てたりする」というニュアンスがあり、特に移動手段に焦点が当たります。

「navigation」は、特に交通手段や地図アプリなどで「どの道をどう進むか」を考えるときに使われる単語です。海や空だけではなく、車のカーナビ、ウェブサイトのメニューの“ナビゲーション”など、広く「進む道を案内する、方向を示す」という意味で用いられます。


  • 活用形: 名詞なので、原則として数えない不可算名詞(uncountable noun)として使われることが多いですが、文脈によっては「innovations in navigations」のように少し特殊な用例で複数形が現れることもあります。

  • 他の品詞形:


    • navigate (動詞): 進路を決めて移動する、ナビゲートする

    • navigational (形容詞): 航行の、航法上の

    • navigator (名詞): 航海士、航法士、ナビゲーター(案内役)


CEFRレベル


  • B2 (中上級): 一般的に、「navigation」という語は専門用語が混じるため、初級を過ぎたレベルで理解されやすいといえます。


2. 語構成と詳細な意味


  • 構成:


    • 接頭語・接尾語というより、「navigate (航行する)」に -ion(名詞化の接尾語)がついて“navigation”となった形です。

    • 語幹としては “navig-” で、「船で航行する」という意味合いを持ちます(ラテン語の nāvigāre が由来)。


  • 派生語・類縁語:


    • navigator(名詞): 航海士、ナビゲーター

    • navigable(形容詞): 船で航行可能な(川などについて)

    • navigational(形容詞): 航海の、航法上の


  • よく使われるコロケーションや関連フレーズ (10 個)


    1. satellite navigation(衛星ナビゲーション)

    2. navigation system(ナビゲーションシステム)

    3. car navigation(カーナビ)

    4. marine navigation(海上航行)

    5. coastal navigation(沿岸航行)

    6. navigation bar(ウェブサイトなどのナビゲーションバー)

    7. in-flight navigation(機内ナビゲーション)

    8. navigation app(ナビゲーション用アプリ)

    9. navigation course(航海または進路設定のコース)

    10. safe navigation(安全な航行)



3. 語源とニュアンス


  • 語源: ラテン語の nāvigātiō(航行すること)から来ています。nāvigāre(航行する)+ -tion(名詞化)という組み合わせです。

  • 歴史的使用: もともとは船や航海に関する文脈が主でしたが、現在では航空機や車、コンピュータの操作(ウェブサイトの“画面遷移”を指す場合など)にも使われます。

  • ニュアンス: 「方向を見定めて進む」という印象が強い言葉です。慎重で精密なイメージを伴うことが多く、船や飛行機の操縦など、大きな責任を伴う場面を連想させることもあります。

  • 使用シーン:


    • 口語: 日常会話で「カーナビが壊れちゃった」など、カジュアルに使われる。

    • 文章: 航空関連や海事関連の文書だけでなく、ビジネス文書でも「ウェブサイトのナビゲーション設計」などのようにフォーマルに使用される。



4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞 (不可算): 通常は不可算(数えられない)名詞です。例えば “Navigation is essential.” のように使います。

  • 一般的な構文:


    • “(Something) requires careful navigation.”

    • 例: “This unfamiliar territory requires careful navigation.”

    • “navigation of + 名詞”

    • 例: “The navigation of the ship was challenging.”


  • イディオム的表現:


    • celestial navigation(天体航法): 伝統的な航海術を指す専門的なフレーズ。

    • navigate through difficulties: 困難を乗り越える、困難の中を上手くやりくりする(比喩的表現で動詞形が多い)。



5. 実例と例文

ここでは日常会話・ビジネス・学術的な文脈ごとに、自然な英語例文を3つずつ示します。各例文の後に簡単な日本語訳を付けています。

(1) 日常会話での例


  1. “I rely on my phone’s navigation to get around the city.”

    →(訳)街を移動するのにスマホのナビを頼りにしているんだ。

  2. “Good navigation is key when you’re hiking in unfamiliar mountains.”

    →(訳)知らない山をハイキングするときは、きちんとしたルート把握が重要だよ。

  3. “Let’s check the navigation app before we hit the road.”

    →(訳)出発する前にナビアプリを確認しよう。

(2) ビジネスシーンでの例


  1. “Our website’s navigation needs to be more user-friendly.”

    →(訳)我々のウェブサイトのナビゲーションをもっと使いやすくする必要があります。

  2. “Effective navigation strategies can help reduce fuel costs for the company’s fleet.”

    →(訳)効果的な航行戦略は、会社の船団の燃料コストを削減するのに役立ちます。

  3. “We’re implementing a new navigation system to improve logistics efficiency.”

    →(訳)物流効率を高めるために、新しいナビゲーションシステムを導入します。

(3) 学術的/専門的な文脈での例


  1. “Advancements in satellite navigation have revolutionized air traffic control.”

    →(訳)衛星ナビゲーションの進歩が航空管制を一変させています。

  2. “Accurate navigation depends on precise measurements of latitude and longitude.”

    →(訳)正確な航行は、緯度と経度の精密な測定にかかっています。

  3. “Recent studies focus on autonomous vehicle navigation in urban environments.”

    →(訳)最近の研究は、都市環境における自動運転車のナビゲーションに注目しています。


6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語 (Synonyms)


    1. direction(方向): 「向き」を示す一般的な言葉

    2. guidance(指導・案内): 「人や物を正しい方向へ導く」イメージ

    3. pilotage(操縦/水先案内): 船や飛行機の操縦やリードに焦点

    4. steering(ハンドル操作): 車や船の具体的なハンドル捌きのイメージ

    5. orientation(方向付け): 方向性を決める考え方、物事の配置感


「navigation」は「計画的で、全体を把握しながら進路を定める」ニュアンスが強く、単に方向を示す「direction」と比べると、もう少し複雑で専門的な響きがあります。


  • 反意語 (Antonyms)


    1. misdirection(誤った方向)

    2. confusion(混乱)

    3. aimlessness(目的のない状態)



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ˌnævɪˈɡeɪʃən/

  • アクセントの位置: “na-vi-GA-tion” の第3音節 “ga” にアクセントがあります。

  • アメリカ英語とイギリス英語: 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では “næ-” の部分が若干平らに聞こえることが多いです。

  • よくある発音の間違い: “navagation” のように「a」が増えてしまったり、/ˈgæ/ を弱めて /gə/ と発音してしまうことがあるので注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “navi” の後ろに “g” が入ることを忘れて “navation” と書いてしまうミスはよくあります。

  • 同音・類似語との混同: “navigate” (動詞) と混同しやすいですが、名詞形が “navigation” だと認識しておきましょう。

  • 試験対策: TOEICや英検などで、「交通・物流・テクノロジーに関する文脈」で出題されることが多いです。「ナビゲーションシステムの導入メリット」「航空や海上輸送における航行」などが話題となる場合に押さえておくとよいでしょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “navy” と関連付ける: “navy(海軍)” が「船に関連する」イメージなら、“navigation” は「船を動かす・道を示す」イメージで覚えられます。

  • ラテン語 “nāvigāre”: “nav+ig+ate” と分解可能で、「水上を進む」イメージを持つと覚えやすいです。

  • 実際に使う場面を描く: カーナビ、GPS、ウェブサイトのメニューなど、身近なナビゲーションをイメージしながら覚えると定着しやすいでしょう。


以上が “navigation” の詳細解説です。船や飛行機などの伝統的な航行のイメージから、ウェブサイトやアプリの操作案内に至るまで、非常に広い範囲で使われる単語なので、ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
navigation
意味(1)

(船・飛行機の)航行

意味(2)

航海術,航空術

和英選択問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★