最終更新日:2025/11/05
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元となった辞書の項目

intravenous

形容詞

静脈内の

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解説

以下では、形容詞 “intravenous” をできるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

英語・日本語の意味


  • “intravenous”: 静脈内の、静脈内に投与される

    → 「体の静脈を通して行われる(投与される)医療処置などを指すときに使われる形容詞です。それは点滴や注射などにおいて、薬や液体を静脈へ直接流す、というニュアンスの単語です。」

品詞


  • 形容詞 (adjective)

活用形

形容詞なので、通常は比較級や最上級は用いません。その代わり、副詞形に「intravenously (静脈内に)」があります。

他の品詞になったときの例


  • 副詞: “intravenously” (例: The medication was administered intravenously.)
    (薬は静脈内投与された。)

難易度目安(CEFR)


  • C1(上級)

    → 医療や科学分野で使われる専門性の高い単語ですので、ある程度上級レベルの語彙と考えられます。


2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • 接頭語 “intra-”: 「内部・~の中で」を意味するラテン語由来の要素。

  • 語幹 “ven-”: “vein(静脈)”に関係するラテン語 “vena” に由来。

  • 接尾語 “-ous”: 「~の、~に関係した」という形容詞を作る要素。

関連単語・派生語


  • “intravenously” (副詞)

  • “intravenous therapy” (静脈内療法)

  • “intravenous injection” (静脈内注射)

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. intravenous injection(静脈内注射)

  2. intravenous drip(静脈内点滴)

  3. intravenous therapy(静脈内療法)

  4. intravenous line(静脈内ライン)

  5. intravenous catheter(静脈内カテーテル)

  6. intravenous feeding(静脈内栄養)

  7. intravenous administration(静脈内投与)

  8. intravenous fluids(静脈内輸液)

  9. intravenous sedation(静脈内鎮静)

  10. intravenous medication(静脈内投薬)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の “intra-”(~の中に)と “venous”(静脈に関係する)からの派生。もともと医学用語として、血管の中の「静脈」を通じて行う投与方法を指していました。

ニュアンスと使用時の注意


  • 主に医療現場や学術的な文脈で使うフォーマルな語です。日常会話で見かけることはあまりありません。

  • 感情的な響きは特になく、専門的・客観的な印象を与えます。

口語/文章での使われ方


  • 病院や医療従事者間の会話や、医学論文などのフォーマルな文章で使用されます。

  • 日常会話で使う場合は、医療行為に関する場面に限られます。


4. 文法的な特徴と構文


  • “intravenous” は形容詞なので、主に名詞の前に置いて使われます。

    例: “intravenous injection,” “intravenous fluid,” “intravenous therapy.”

  • フォーマル/カジュアルでいえば、フォーマルな文脈が圧倒的に多いです。

  • 文法上、可算・不可算の区別は「薬品」や「注射」それぞれの名詞側に依存し、形容詞自体にはありません。


5. 実例と例文

ここでは日常会話・ビジネス・学術的な文脈でそれぞれ3つずつ例文を挙げます。

(注:実際の日常生活で “intravenous” はあまり頻繁には登場しないため、医療に関わる状況を想定した例文となります。)

日常会話


  1. “My mother had to get an intravenous drip when she was severely dehydrated.”

    「母はひどく脱水症状になったとき、静脈内点滴を受けなければなりませんでした。」


  2. “They administered an intravenous injection to help control his fever in the hospital.”

    「病院で彼の熱を抑えるために静脈内注射が行われました。」


  3. “I’m worried about getting an intravenous therapy, but I trust the doctors.”

    「静脈内療法を受けるのは心配だけれど、医師を信頼しています。」


ビジネス(医療関連の職場や説明会など)


  1. “Our clinic offers intravenous vitamin therapy for patients seeking quick nutrient boosts.”

    「当クリニックでは、手早く栄養補給をしたい患者さん向けに静脈内ビタミン療法を提供しています。」


  2. “We need to check the patient’s vein condition before setting up an intravenous line.”

    「静脈内ラインを装着する前に、患者の静脈の状態を確認する必要があります。」


  3. “The cost of intravenous medication is covered by most insurance plans.”

    「静脈内投薬の費用は、ほとんどの保険プランでカバーされています。」


学術的な文脈


  1. “Intravenous administration of the drug showed a significant improvement in the survival rate.”

    「その薬の静脈内投与は、生存率の大幅な改善を示しました。」


  2. “An intravenous catheter was inserted to monitor real-time changes in blood chemistry.”

    「血液化学のリアルタイムの変化をモニタリングするため、静脈内カテーテルが挿入されました。」


  3. “Long-term intravenous nutrition can be beneficial for patients with severe intestinal disorders.”

    「重度の腸疾患を抱えた患者にとって、長期的な静脈内栄養は効果的です。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “parenteral”(パレンテラル)


    • 静脈や皮下など消化管以外の経路で投与する意味。“intravenous” はその一部を指す形容詞。


  2. “intramuscular”(筋肉内の)


    • 筋肉の中に注射する場合に用いる形容詞で、「静脈内」ではない。


  3. “subcutaneous”(皮下の)


    • 皮下組織に投与する形容詞。ニュアンスや使い方は“intravenous”とは異なるが、同じく「注射」を伴う文脈で登場する。


反意語


  • “oral”(経口の)


    • 静脈内に対して、口から投与する場合に使われる形容詞。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA):

    ɪn.trəˈviː.nəs

  • アクセントは “vi” の部分に強勢が置かれます。「イントラ-ヴィー-ナス」のように発音します。

  • よくある間違いとして、[ɪn.trəˈve.nəs] のように “ve” を短く発音しすぎたりすることがあります。ストレスの位置をしっかり “-ve-” の音節に置いて伸ばします。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “intravenious” として “o” を入れてしまったり、“intraveinous” として “vein” を入れてしまう間違い。

  • 同音異義語との混同は少ないですが、“intracranial”(頭蓋内の)などほかの “intra-” を使う医学用語と混同するケースがあるかもしれません。

  • 資格試験や医学系の英語試験(USMLE、医学英語関連など)では、医学用語として出題される可能性があります。TOEICや英検ではあまり頻出しませんが、専門文章に登場することがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “intra-” = 「中に」、 “venous” = 「静脈の」 という意味を結びつけて、「静脈の中に」入れるというイメージを持つと覚えやすいです。

  • “IV” という略語では「IV drip(IVライン)」などと呼ばれるので、「IV = intravenous」とセットで覚えるとイメージが定着しやすくなります。

  • “vein” という単語を先にしっかり把握し、「intra + vein + ous」で成り立っていると思うと綴りのミスをしにくくなります。


以上が “intravenous” の詳細解説です。通常は医療文脈でよく使われる、やや専門的な単語なので、臨床や科学系の記事を読む際によく登場する、というイメージを持つとよいでしょう。

意味のイメージ
intravenous
意味(1)

静脈内の

和英選択問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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