元となった辞書の項目
intellectual
解説
1. 基本情報と概要
英単語: intellectual(名詞)
意味(英語): A person who is highly educated or interested in complex ideas, philosophy, art, and similar areas.
意味(日本語): 知性の高い人、主に学問や芸術、哲学などの知的な分野に強い関心を持ち、深く考察する人のことです。「知識人」や「思想家」と言われます。日常会話では「頭のいい人」や「知的活動を好む人」と捉えられやすいですが、ややフォーマルなニュアンスを含みます。
- 品詞: 名詞(可算名詞)
- 単数形: an intellectual
- 複数形: intellectuals
- 単数形: an intellectual
- この単語が他の品詞になった場合
- 形容詞: intellectual(例:intellectual curiosity「知的好奇心」)
- 副詞: intellectually(例:She is intellectually curious.「彼女は知的に好奇心が強い。」)
- 形容詞: intellectual(例:intellectual curiosity「知的好奇心」)
- CEFRレベル(目安): B2(中上級)
- B2:中上級レベル。抽象的・専門的な話題でも会話が成り立つレベル。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: intellect(知性)
- 接尾語: -ual(~に関連する、~の特質を持つ)
- intellect(知性)+ -ual(形容詞・名詞化する要素) → intellectual
派生語や類縁語
- intellect(名詞:知性)
- intelligent(形容詞:知的な、頭の良い)
- intelligence(名詞:知能、知性)
- intellectualism(名詞:知性主義)
よく使われるコロケーション(関連フレーズ)10選
- leading intellectual(先導的知識人)
- public intellectual(公に意見を述べる知識人/評論家)
- an intellectual giant(大変優れた知識人)
- intellectual pursuit(知的探求)
- intellectual curiosity(知的好奇心)
- intellectual debate(知的議論)
- intellectual property(知的財産)
- intellectual discourse(知的対話)
- intellectual community(知識人コミュニティ)
- great intellectual influence(大きな知的影響)
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の “intellectus”(理解、知性)に由来し、“intelligere”(理解する)を語源としています。
歴史的用法
- 伝統的には学者や哲学者、思想家など、学問的に高度な活動をする人たちを指していました。近代以降は、政治・社会問題に積極的に意見を発信する知識人を指す場合もあります。
ニュアンスや使用時の注意
- ややフォーマルで、会話でも使われますが、ビジネスやアカデミックな文脈でより使われやすいです。
- インテリ層や高い教育を受けた人をやや皮肉混じりに示す場合もあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞(可算): 「an intellectual」「intellectuals」のように冠詞や複数形がつきます。
- 構文例
- “He is regarded as an intellectual.”(彼は知識人と見なされている)
- “Many intellectuals joined the debate.”(多くの知識人が議論に参加した)
- “He is regarded as an intellectual.”(彼は知識人と見なされている)
フォーマル/カジュアル
- 学術やビジネス、政治関連などのフォーマルな場面でよく使用。カジュアルな会話でも使えるが、やや堅めの印象。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “My brother is quite the intellectual; he spends hours reading philosophy books.”
(私の兄は相当な知識人で、何時間も哲学書を読んでいます。) - “She’s an intellectual who loves debating abstract ideas.”
(彼女は抽象的な考えを議論するのが大好きな知識人です。) - “I’m not much of an intellectual, but I enjoy learning new things.”
(私はあまり知識人というわけではないですが、新しいことを学ぶのは好きです。)
ビジネスシーンでの例文
- “We invited several intellectuals to speak at our leadership conference.”
(リーダーシップ会議で講演いただくために、複数の知識人を招きました。) - “Our organization values employees who show intellectual curiosity.”
(当社では、知的好奇心を示す社員を高く評価しています。) - “The intellectuals in the research department often propose innovative solutions.”
(研究部門の知識人たちは、革新的な解決策をよく提案してくれます。)
学術的な文脈での例文
- “He published a paper on how 18th-century intellectuals influenced modern democracy.”
(彼は18世紀の知識人が現代民主主義に与えた影響に関する論文を発表しました。) - “The conference brought together intellectuals from various academic fields.”
(その学会は様々な学術分野の知識人を一堂に集めました。) - “Her reputation as an intellectual grew after her groundbreaking research.”
(画期的な研究の後、彼女の知識人としての評判は高まりました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- scholar(学者)
- 学術研究を専門とする人。academicな響きが強い。
- 学術研究を専門とする人。academicな響きが強い。
- academic(大学教員・研究者)
- 大学などで研究・教育に携わる人。institutionalな印象。
- 大学などで研究・教育に携わる人。institutionalな印象。
- thinker(思想家)
- 思想や概念に深く思いを巡らせる人。「思想家」に近いニュアンス。
- 思想や概念に深く思いを巡らせる人。「思想家」に近いニュアンス。
- philosopher(哲学者)
- 特に哲学分野で思索を深める人。特化したイメージ。
- 特に哲学分野で思索を深める人。特化したイメージ。
反意語
- philistine(教養のない人、芸術や知的追求に興味を持たない人)
- ignoramus(全く無知な人)
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA:
- アメリカ英語: /ˌɪn.t̬əlˈek.tʃu.əl/
- イギリス英語: /ˌɪn.təˈlek.tʃu.əl/
- アメリカ英語: /ˌɪn.t̬əlˈek.tʃu.əl/
アクセント / 注意点
- “in-te-LEC-tu-al” のように “lec” の部分に強勢が来ます。
- アメリカ英語では「t」が軽く弾く音(フラップ音)になる場合があります。
- “intellectual”を「インテレクチュアル」と発音しがちですが、-ual の部分が “-chu-al” と音がつながりやすいので注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “intellectural”や“intlectual”などと、つづりを間違えやすい。
- 同音異義語との混同: 特にありませんが、“intelligent”と混同して使われたり、形容詞と名詞の使い分けが曖昧になることがあります。
- 試験対策: 英検・TOEICで、社会問題やアカデミックなテーマでの長文読解で見かけることがあります。意味だけでなく、形容詞的使い方(intellectual curiosityなど)も押さえておくと役立ちます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「intellect(知性)」+「-ual(~の特質を持つ)」 → intellectual
- 「頭のいい人」「知性を強調した人」をイメージすると把握しやすいです。
- 「インテリな人」という日本語のカタカナ表現と結び付けると覚えやすいかもしれません。
- 語尾の “-ual” を“小さな / chu-al” と意識するとつづりを覚えやすいです。
以上が名詞「intellectual」の詳細な解説です。学習の参考にしてください。
意味のイメージ