谷間,峡谷 / 通路をふさぐ物 / (胃の中の)食物 / 《古》のど,食道 / (…を)〈自分[の腹]〉‘に'詰め込む《+『on』(『with』)+『名』》 / …‘を'がつがつ食べる(飲みこむ) / (…を)がつがつ食べる《+『on』+『名』》
gorge
谷間,峡谷 / 通路をふさぐ物 / (胃の中の)食物 / 《古》のど,食道 / (…を)〈自分[の腹]〉‘に'詰め込む《+『on』(『with』)+『名』》 / …‘を'がつがつ食べる(飲みこむ) / (…を)がつがつ食べる《+『on』+『名』》
以下では、英単語「gorge」の動詞としての使い方を、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
◼︎ 単語: gorge
◼︎ 品詞: 動詞 (他動詞・自動詞ともに使われる)
◼︎ 意味 (英語)
- To eat a large amount greedily; to fill oneself with food.
◼︎ 意味 (日本語)
- 「むさぼり食う」「腹いっぱいに詰め込む」という意味です。たとえば「お腹がはちきれんばかりに食べる」イメージです。
「gorge」は、大食いしたり食欲を満たしすぎるといったニュアンスの単語です。カジュアルかつやや誇張した表現として使用される場合が多いです。
◼︎ 活用形
- 原形: gorge
- 三人称単数現在: gorges
- 現在分詞: gorging
- 過去形: gorged
- 過去分詞: gorged
◼︎ 他の品詞形 (例)
- 同じ単語スペリングでも名詞として「峡谷」という意味があります (a narrow valley with steep sides)。ただし、動詞としての用法とは別です。
- 形容詞「gorgeous」は「華麗な、美しい」という全く別の意味を持つ単語なので注意が必要です。
◼︎ CEFR レベル目安
C1 (上級)
- 日常必須単語ではありませんが、文献や小説、ジャーナルなどで出てくる表現です。少し高度な英語学習者向けと言えます。
2. 語構成と詳細な意味
◼︎ 語構成
- 語源的にはフランス語 “gorger” (むさぼり食う) から続くとされます。
- 「gorge」という単語に接頭語・接尾語がついているわけではないので、直接分解は困難ですが、同じつづりで「峡谷 (名詞)」もあるため、文脈での使い分けが重要です。
◼︎ 派生語や類縁語
- gorge (n.) – 峡谷
- gorgeous (adj.) – 美しい、華やかな (語感は似ていますが、意味は関連しません)
◼︎ よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ (10例)
- gorge oneself on pizza
- ピザを思い切り食べる
- ピザを思い切り食べる
- gorge oneself on sweets
- お菓子をたらふく食べる
- お菓子をたらふく食べる
- gorge oneself on chocolate
- チョコレートをむさぼる
- チョコレートをむさぼる
- gorge oneself at the buffet
- ビュッフェで食べ放題を堪能する
- ビュッフェで食べ放題を堪能する
- gorge on junk food
- ジャンクフードを食べ過ぎる
- ジャンクフードを食べ過ぎる
- gorge with delight
- (比喩的に) 喜びで満たされる
- (比喩的に) 喜びで満たされる
- gorge oneself senseless
- 食べ過ぎて麻痺するほど食べる (やや口語表現)
- 食べ過ぎて麻痺するほど食べる (やや口語表現)
- gorge to the brim
- 満腹になるまでガツガツ食べる
- 満腹になるまでガツガツ食べる
- gorge on holiday treats
- 休日のお菓子やごちそうをたっぷり食べる
- 休日のお菓子やごちそうをたっぷり食べる
- gorge unstoppably
- 止まらない勢いで食べ続ける
- 止まらない勢いで食べ続ける
3. 語源とニュアンス
◼︎ 語源
- 中英語の “gorge” は、フランス語の “gorger”(のど、胃を意味する “gorge” から) に由来すると考えられています。基本的に「のどいっぱいに詰め込む」というイメージが元になっています。
◼︎ 使用時のニュアンスや注意点
- 「食べすぎる/詰め込む」といったやや過激なニュアンスがあります。
- 「gorge oneself on 〜」の形で「〜をむさぼり食う」というのが典型的です。
- 「大食いする」「ガツガツ食べる」という場面で、日常会話でも使われますが、フォーマルな文章で使うと誇張している印象を与えることがあります。カジュアルな会話や小説的な文脈で多用される傾向です。
4. 文法的な特徴と構文
1) 他動詞としての用法
- “He gorged himself on cake.”
(彼はケーキを腹いっぱい食べた)
2) 自動詞としての用法 (onと組み合わせることが多い)
- “They gorged on pizza last night.”
(彼らは昨晩ピザを食べまくった)
3) 一般的な構文
- “gorge oneself on + 名詞”: 「〜をむさぼり食う」
“gorge on + 名詞”: 「〜を食べすぎる」
- フォーマル/カジュアル
- 一般的にはカジュアル~ややカジュアル。フォーマルな書き言葉では「overeat」や「indulge in food」の方が無難な場合もあります。
- 名詞なら可算/不可算?
- 動詞「gorge」には可算・不可算の区別はありませんが、名詞形「gorge(峡谷)」は可算名詞です。
- フォーマル/カジュアル
5. 実例と例文
◼︎ 日常会話 (カジュアル)
“I gorged on sushi at the new restaurant last night.”
(昨夜、新しいレストランでお寿司をたらふく食べちゃった。)“Stop gorging yourself on snacks before dinner!”
(夕食前にスナックをガツガツ食べるのはやめなよ!)“I’m going to gorge on ice cream this weekend.”
(週末はアイスクリームを思い切り食べるつもり。)
◼︎ ビジネスシーン
(ビジネスの場だと「gorge」はあまり使われませんが、雑談や比喩的表現で出てくる可能性があります)
“Everyone gorged on the catered lunch during the meeting break.”
(休憩中、みんなはケータリングのランチをめいっぱい食べました。)“He gorged on all the data available to prepare for the presentation.”
(プレゼン準備のために、彼は得られるデータを貪欲に吸収しました。) ※比喩表現“Our clients practically gorged themselves on the new product features.”
(顧客たちは新製品の機能を貪るように体験していました。) ※こちらも比喩的表現
◼︎ 学術的/文献的
“During hibernation, bears gorge on food to build up body fat.”
(冬眠前、クマは体脂肪を蓄えるために大量の食べ物を食べます。)“In some cultures, people gorge at feasts to celebrate important events.”
(文化によっては、重要な行事を祝うためにごちそうをたらふく食べる習慣があります。)“The study found that participants who regularly gorged on high-fat foods faced increased health risks.”
(この研究によると、脂肪分の高い食品を常に過剰摂取する参加者は健康リスクが高まることがわかりました。)
6. 類義語・反意語と比較
◼︎ 類義語 (synonyms)
- devour (むさぼり食う)
- gorgeよりは一般的に「がつがつ食べる」イメージ。
- gorgeよりは一般的に「がつがつ食べる」イメージ。
- stuff oneself (腹に詰め込む)
- 口語表現で、ややカジュアル。
- 口語表現で、ややカジュアル。
- feast (ごちそうを食べる)
- お祭りや festivity 時に使いやすい表現。
- お祭りや festivity 時に使いやすい表現。
- binge (暴食する)
- 特に短時間に一気に暴飲暴食するニュアンス。
- 特に短時間に一気に暴飲暴食するニュアンス。
- overindulge (度を越して楽しむ/食べる)
- フォーマル寄り。食以外でも「過度に甘やかす」などにも。
◼︎ 反意語 (antonyms)
- nibble (少しずつかじる)
- graze (ちびちび食べる)
- fast (断食する)
7. 発音とアクセントの特徴
◼︎ 発音記号 (IPA)
- 米: /ɡɔːrdʒ/
- 英: /ɡɔːdʒ/
(米英ともに実質同じような発音です。/r/ の強さが若干異なる程度です)
- アクセントは1音節なので、全体に強調を置いて発音します。
- 「ゴージュ」と日本語では聞こえますが、「r」の発音と「dʒ」の音が合わさるので、最後が「ジョ」のような音になります。
◼︎ よくある発音の間違い
- “gorgeous” (ゴージャス) と混同して最後が「イアス」っぽい発音になるミスに気をつけてください。
- 1音節なので伸ばしすぎないようにしましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペル “gorge” と “gorgeous” を混同しない
- 意味も発音も全く違います。
- 意味も発音も全く違います。
- “gorge oneself” の再帰代名詞が抜けるミス
- “He gorged cake.” は不自然です。 “He gorged himself on cake.” と書くのが自然。
- “He gorged cake.” は不自然です。 “He gorged himself on cake.” と書くのが自然。
- 同音異義語ではないが、名詞の「峡谷 (a gorge)」と混同しない
- 例文の中で動詞か名詞かを文脈で判断しましょう。
◼︎ 試験対策・資格試験でのポイント
- TOEICや英検などでは大頻出というわけではありませんが、読解問題で出てくる可能性があります。
- また、小説などの長文読解では出会いやすい単語です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「ゴージ」で「ゴージャスに食べる」とイメージすると、「むさぼり食う」というニュアンスを思い出しやすいかもしれません。
- 再帰代名詞 (myself, himself, etc.) をよくセットで使うので、「gorge oneself on 名詞」で覚えましょう。
- 「ゴージ峡谷」という名詞もあるので「満腹になるほどギュッと(峡谷のように狭いイメージ)」と連想してみるのも面白いかもしれません。
以上が、動詞「gorge」の詳細解説です。「on」を伴い「〜をたらふく食べる」という意味が代表的で、カジュアルな文脈で強調表現として使われることが多い単語です。ぜひ例文やコロケーションと合わせて覚えてみてください。
谷間,峡谷
通路をふさぐ物
(胃の中の)食物
《古》のど,食道
(…を)〈自分[の腹]〉‘に'詰め込む《+on(with)+名》
…‘を'がつがつ食べる(飲みこむ)
(…を)がつがつ食べる《+on+名》