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foresee
解説
解説:動詞「foresee」
1. 基本情報と概要
英単語: foresee
品詞: 動詞 (transitive verb: 他動詞)
意味 (英語): to predict or anticipate something before it happens
意味 (日本語): 予測する、あらかじめ見通す
「その出来事が起こる前に、結果や状況を予測して言い当てる」というニュアンスで使われます。日常的にもビジネスでも「将来を見通す」状況でよく使われます。
- 活用形:
- 現在形: foresee
- 過去形: foresaw
- 過去分詞: foreseen
- 現在分詞: foreseeing
- 現在形: foresee
- 他の品詞例:
- 形容詞的に使う派生語はあまり一般的ではありません
- 名詞形としては「foresight (先見の明)」がよく使われます
- 形容詞的に使う派生語はあまり一般的ではありません
CEFRレベル目安: B2(中上級)
B2は、多くの状況で自分の意見や考えをスムーズに表現できるレベルです。「将来の出来事を予測する」というシチュエーションでも、比較的スムーズに使える単語として意識するとよいでしょう。
2. 語構成と詳細な意味
- 語構成:
- 接頭語「fore-」: 「前もって」や「先を見据えて」という意味を持ちます。
- 語幹「see」: 「見る」という意味。
- これらが組み合わさって「先を見通す」という語意になります。
- 接頭語「fore-」: 「前もって」や「先を見据えて」という意味を持ちます。
- 派生語や関連語:
- foresight: 先見の明
- unforeseeable: 予測不可能な
- foreseeable: 予測できる
- foresight: 先見の明
- よく使われるコロケーションや関連フレーズ (10個):
- foresee a problem (問題を予測する)
- foresee difficulties (困難を予測する)
- foresee the consequences (結果を予測する)
- foresee the outcome (結末を見通す)
- foresee a crisis (危機を予見する)
- foresee future developments (将来の展開を見通す)
- foresee changes (変化を予見する)
- foresee challenges (課題を見通す)
- foresee success (成功を予想する)
- foresee events (出来事を予測する)
- foresee a problem (問題を予測する)
3. 語源とニュアンス
- 語源:
- 古英語の “fore-” (前に) + “see” (見る) が組み合わさった形に由来し、昔から「将来を見通す」という意味で使われていました。
- ニュアンス:
- 「先を見越す」「予知する」ような、少し先見的・上級な印象の動詞。
- ビジネスやフォーマルな文脈でもよく使われ、「確固たる根拠に基づいて予測をする」ニュアンスが強いです。日常会話でも「先が読める」という場合に使われますが、カジュアルな場面では “predict” が使われることも多いです。
- 「先を見越す」「予知する」ような、少し先見的・上級な印象の動詞。
- 使用時の注意点:
- 自分の意見や予感などに基づいて「予測」する際には望ましいが、あまり根拠のない予測には「guess」のほうがしっくりくる場合もあります。
4. 文法的特徴と構文
- 文法上のポイント:
- 他動詞 (transitive verb) なので “foresee + 目的語” の形で使われることが多い。
- 人や物事を直接目的語として、「将来こうなるだろう、と見通す」形で使われます。
- 進行形も可能 (“I’m foreseeing some problems…”) ですが、予測・想像の意味をもつため、進行形はやや珍しく、より強調的に使う場合に限られます。
- 他動詞 (transitive verb) なので “foresee + 目的語” の形で使われることが多い。
- 一般的な構文例:
- “I foresee that 〜.” (〜という結果・事態を予想する)
- “We could foresee [the event/the outcome].” ([その出来事/その結果]を予測できた)
- “It is foreseeable that 〜.” (〜ということは予測可能だ)
- “I foresee that 〜.” (〜という結果・事態を予想する)
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I didn’t foresee how rainy it would be this weekend.”
(今週末こんなに雨が降るなんて予想してなかったよ。) - “I can foresee some arguments if we don’t plan this trip properly.”
(ちゃんと旅の計画を立てないと、言い合いになるのが目に見えてるよ。) - “Did you foresee any issues with our party tonight?”
(今夜のパーティーで何か問題が起きると思う?)
(2) ビジネスでの例文
- “We need to foresee potential risks before launching the new product.”
(新製品を発売する前に、起こりうるリスクを予測する必要があります。) - “The manager could foresee a decline in sales, so she adjusted our strategy.”
(マネージャーは売上の減少を予測し、戦略を調整しました。) - “It is crucial to foresee how the market will evolve in the next year.”
(来年、市場がどのように変化するかを予測することが極めて重要です。)
(3) 学術的/専門的な文脈での例文
- “Experts attempt to foresee the economic impact of new policies.”
(専門家たちは新たな政策が経済に与える影響を予測しようとしています。) - “Researchers must foresee ethical concerns when developing AI technology.”
(研究者はAI技術を開発する際に、倫理的な問題をあらかじめ見越しておく必要があります。) - “In this study, we aim to foresee climate changes over the next decades.”
(この研究では、今後数十年の気候変動を予測することを目指しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms):
- predict (予測する)
- 一般的な「予測する」の意。会話でも学術的文脈でも広く使われる。
- 一般的な「予測する」の意。会話でも学術的文脈でも広く使われる。
- anticipate (予期する)
- 「起こることを期待・予期する」というニュアンス。ときにポジティブな期待感も含む。
- 「起こることを期待・予期する」というニュアンス。ときにポジティブな期待感も含む。
- forecast (予報する)
- 数値やデータによる「予想・予報」に使われることが多い。天気予報や売上予測など。
- 数値やデータによる「予想・予報」に使われることが多い。天気予報や売上予測など。
- predict (予測する)
反意語 (Antonyms):
- ignore (無視する)
- 見通しや予測をまったく考慮しない。
- 見通しや予測をまったく考慮しない。
- overlook (見落とす)
- 予測できそうな要因をうっかり見逃す。
- 予測できそうな要因をうっかり見逃す。
- ignore (無視する)
それぞれ「foresee」は「先を見通す」という強めの予測ニュアンスなのに対し、predict はやや一般的、anticipate は結果を前向きに待ち構えるイメージがあるなど、ニュアンスに差があります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /fɔːrˈsiː/ (米, イギリス共通でほぼ同じ)
- アクセント位置: “fore-SEE” の部分が強調され、後半 “see” に強勢があります。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い: 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では /fɔːrˈsiː/ の /ɔː/ が若干 [ɔ] っぽく発音される場合があります。
- よくある発音ミス: “fore-” の部分を “for-” と混同して「フォーシー」と発音しがちですが、やや口を縦に広げクリアな「フォー」の音を維持することがポイントです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “foresee” の e を重ね忘れて “forsee” と書いてしまいがち。
- 同音異義語: “for sea” (海に向けて) と音が似ているように感じる場合もあるが、文脈で判断が可能。
- 試験対策:
- TOEIC や英検など、ビジネスや計画の話題で頻繁に登場する。
- 「将来についての予想・予測」に関連した設問で見かける可能性大。
- TOEIC や英検など、ビジネスや計画の話題で頻繁に登場する。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「fore-」=「前・先」、そして「see」=「見る」という組み合わせから「前もって見る→予測する」と覚えるとわかりやすいです。
- “foresight” (先見の明) と関連付けて学ぶのも効果的です。
- 「前を見通す」をイメージすると、スペルや意味が定着しやすくなります。
以上が動詞「foresee」の詳細な解説です。将来の状況や結果を「予測する、見通す」際にぜひ使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
…‘を'予知する