exhaustion
以下では、名詞 exhaustion
をできるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
英単語: exhaustion
品詞: 名詞 (noun)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- B2: 自分の意見をしっかり伝え、日常会話からやや専門的な話題まで扱えるレベル
意味(英語 & 日本語)
- 英語:
extreme tiredness or fatigue
- 日本語: 「極度の疲労、疲れ切った状態」
「exhaustion」は、身体的・精神的に非常に消耗した状態を表す名詞です。たとえば、長時間働いた後や、激しい運動、またはストレスの多い状況の後など、ヘトヘトになってしまったというニュアンスです。
活用形
名詞なので、動詞のような時制の変化はありません。
- 単数形: exhaustion
- 複数形: exhaustions(まれに使われますが、文脈によってはあまり一般的ではありません)
他の品詞形
- 動詞: exhaust(exhausts / exhausted / exhausting)
- 「疲れさせる、使い果たす」という意味の動詞
- 「疲れさせる、使い果たす」という意味の動詞
- 形容詞: exhaustive
- 「徹底的な、余すところのない」という意味
- 「徹底的な、余すところのない」という意味
- 副詞: exhaustively
- 「徹底的に、余すところなく」という意味
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- ex-(接頭語): 「外に、完全に」などの意味を持つことが多い
- haust(語幹): ラテン語の
haurire
(汲み出す、吸い出す)に由来 - -ion(接尾語): 名詞を作る語尾
関連語や類縁語
- exhaust (動詞)
- exhaustive (形容詞)
- exhaustively (副詞)
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10選)
- total exhaustion(完全な疲労)
- physical exhaustion(身体的な疲労)
- mental exhaustion(精神的な疲労)
- suffer from exhaustion(疲労に苦しむ)
- collapse from exhaustion(疲労で倒れる)
- on the verge of exhaustion(疲労の限界にある)
- recover from exhaustion(疲労から回復する)
- exhaustion level(疲労度)
- a state of exhaustion(疲弊状態)
- due to exhaustion(疲労が原因で)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「exhaustion」は、ラテン語で“汲み出す(to draw out)”を意味する
exhaurire
に由来します。そこから「完全に使い果たす」「出し尽くす」という概念へと転じ、極度の疲労という意味になりました。
ニュアンス・使用時の注意
- 文字通り「すべてを使い果たしてしまう」ような消耗感を表すため、「かなり深刻な疲れ」や「枯渇状態」を表します。
- 「tiredness」や「fatigue」よりも、より強い疲労感を示します。
- フォーマルでもカジュアルでも使用できますが、状況はややフォーマルな文脈で使われがちです。日常会話でも問題なく使えますが、ニュアンスとしては「もう本当に限界」という強さを含みます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算 / 不可算: 通常は不可算名詞として扱われます。(e.g., “I feel a sense of exhaustion.”) ただし文脈によっては「exhaustions」となることもありますが、非常にまれです。
- 使い方: 心身の疲労状態を表す名詞として、
of
やfrom
を伴うことが多いです。
一般的な構文やイディオム
die of exhaustion
(疲労死する)reach exhaustion point
(疲労の限界に達する)
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
I'm on the verge of exhaustion after studying all night.
(一晩中勉強して、もう疲労の限界だよ。)Take a break before you collapse from exhaustion.
(疲れで倒れる前に休憩しなよ。)Her face showed clear signs of exhaustion.
(彼女の顔には明らかな疲労の跡が見えていた。)
(2) ビジネスでの例文
Our team is close to exhaustion due to the heavy workload.
(重い仕事量が原因で、チームは疲労の限界に近づいています。)A high level of stress can lead to exhaustion and reduced productivity.
(高いストレスは疲労と生産性の低下を引き起こす可能性があります。)We must address the issue of employee exhaustion to maintain efficiency.
(効率を維持するために、従業員の疲労問題に対処しなければなりません。)
(3) 学術的な文脈での例文
Chronic exhaustion is often linked to lifestyle factors such as poor diet and lack of sleep.
(慢性的な疲労は、しばしば不適切な食生活や睡眠不足などのライフスタイル要因に関連します。)Prolonged exhaustion can trigger serious health issues.
(長期的な疲労は深刻な健康問題を引き起こす可能性があります。)In-depth studies have revealed that exhaustion negatively impacts cognitive functions.
(詳細な研究により、疲労が認知機能に悪影響を及ぼすことが明らかにされています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- fatigue(疲労)
- 「疲労感」を広く指します。やや医学的・正式な印象もあります。
- 「疲労感」を広く指します。やや医学的・正式な印象もあります。
- weariness(疲労、倦怠感)
- 身体的、精神的な「だるさ」や「飽き飽き感」を含むときにも使われます。
- 身体的、精神的な「だるさ」や「飽き飽き感」を含むときにも使われます。
- burnout(燃え尽き、燃え尽き症候群)
- 主に仕事や精神的ストレスによって「完全に燃え尽きる」状態を表します。
反意語
- energy(エネルギー)
- 「活力、エネルギー」。疲労や消耗の反対の状態を示す。
- 「活力、エネルギー」。疲労や消耗の反対の状態を示す。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ɪɡˈzɔːstʃən/ (イギリス英語・アメリカ英語ほぼ共通)
- アメリカ英語では [ɪɡˈzɔːstʃən] や [ɪɡˈzɑːstʃən] と発音されることもあります。
- アメリカ英語では [ɪɡˈzɔːstʃən] や [ɪɡˈzɑːstʃən] と発音されることもあります。
- アクセント:
ex-HAUS-tion
のhaust
の部分に強勢(ストレス)が置かれます。 - よくある間違い: 最後の
-tion
を「ション」と発音する点に注意し、母音部分を短くまとめるようにすると自然な英語発音になります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
- 「ex-hau-stion」を「ex-ha-stion」と書いてしまうなど、「‘hau’ の綴り」間違いに注意してください。
- 「ex-hau-stion」を「ex-ha-stion」と書いてしまうなど、「‘hau’ の綴り」間違いに注意してください。
- 同音異義語との混同:
exhaust
(動詞)との区別はつきやすいですが、スペルが似ているので一緒くたにしないように。
- 試験対策:
- TOEICや英検などでは、文中で「極度の疲労」を表す語として出題される可能性があります。派生形の
exhausted
(形容詞)もよく出題されやすいです。
- TOEICや英検などでは、文中で「極度の疲労」を表す語として出題される可能性があります。派生形の
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「ex-(外へ)+ haust(汲み出す)」から、「全部汲み出されて何も残っていない状態」とイメージすると覚えやすいでしょう。
- 「排気ガスを出し切る」ものを
exhaust
といい、その状態が究極化したのがexhaustion
(何も残らない、完全な疲労)とイメージしてみてください。 - スペリングでは“ex-haus-tion”の部分を、ラテン語の“house”の「haus」とイメージして「“house”からエネルギーを全部出してしまった」などと関連づけるのも面白いかもしれません。
以上が、名詞 exhaustion
の詳細な解説です。極度の疲労感や使い果たした状態を表すときに使えますので、文脈に応じてぜひ使ってみてください。
(資源・精力などを)使い果たすこと,(…の)枯渇《+of+名》
極度の疲労