『悪魔』,悪鬼;《the D-》魔王(Satan) / (悪魔のような)悪人,人非人;(…の)鬼,(悪徳の)権化(ごんげ)《+『of』+『名』》 / 精力家,腕のたっしゃな人 / やつ(fellow),男 / 《俗》《強意語として》 / 《疑問詞の後で》いったいぜんたい / 《強い否定》ぜったい…でない / (また『printer's devil』)印刷屋の使い走り,または見習いの少年 / ...
devil
『悪魔』,悪鬼;《the D-》魔王(Satan) / (悪魔のような)悪人,人非人;(…の)鬼,(悪徳の)権化(ごんげ)《+『of』+『名』》 / 精力家,腕のたっしゃな人 / やつ(fellow),男 / 《俗》《強意語として》 / 《疑問詞の後で》いったいぜんたい / 《強い否定》ぜったい…でない / (また『printer's devil』)印刷屋の使い走り,または見習いの少年 / ...
1. 基本情報と概要
単語: devil
品詞: 名詞 (noun)
CEFRレベル: B2(中上級)
- B2: 日常会話レベル以上の語彙力が必要とされ、抽象的な話題でもある程度スムーズに理解・発話ができる段階です。
意味 (英語・日本語)
- 英語: “a supernatural being, typically represented as evil or harmful, often referred to as the enemy of God or good deeds”
- 日本語: 「悪魔」「邪悪な存在」という意味です。宗教的・神話的な文脈だけでなく、「とても悪い人」「いたずらっ子」のように比喩的にも使われます。
「devil」は、特に宗教や神話における邪悪な存在を指すことが多い単語です。カジュアルな使い方としては、「いたずら好きな人」を冗談めかして呼ぶときにも使われることがあります。そのため、対象が本当に邪悪かどうか、文脈に注意が必要です。
活用形
原則として、名詞としての「devil」に明確な活用形はありませんが、複数形は devils となります。
他の品詞形
- devilish (形容詞): 悪魔のような、極悪非道な
例: a devilish grin (悪魔的な笑み) - deviled (形容詞 / 料理で使われる用法): 「香辛料入りの」「スパイシーにした」という料理用語
例: deviled eggs (デビルドエッグ)
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- devil 自体に明確な接頭語・接尾語はなく、単独の名詞として機能します。
- 派生形として「devilish」「deviled」などがありますが、これらは -ish(形容詞化)や -ed(過去分詞・形容詞化)で派生されます。
派生語や類縁語
- devilish (形容詞): 「悪魔的な、邪悪な、いたずらっぽい」
- devilled (英) / deviled (米) (形容詞・料理用語): 「スパイスを加えた料理」
よく使われるコロケーション・関連表現(10個)
- devil in disguise
- 「偽装した悪魔」、一見よさそうに見えるが実は悪意あるもの
- 「偽装した悪魔」、一見よさそうに見えるが実は悪意あるもの
- speak of the devil
- 「噂をすれば(影)」。今まさに噂していた人が現れた時に使うフレーズ
- 「噂をすれば(影)」。今まさに噂していた人が現れた時に使うフレーズ
- the devil is in the details
- 「細部に落とし穴がある」、物事は細部をよく確認しないと問題が起きる
- 「細部に落とし穴がある」、物事は細部をよく確認しないと問題が起きる
- devil-may-care attitude
- 「向こう見ずな態度」、度胸があるというポジティブな意味でも使われる
- 「向こう見ずな態度」、度胸があるというポジティブな意味でも使われる
- a lucky devil
- 「運のいいやつ」、うらやましいくらい運がいい人
- 「運のいいやつ」、うらやましいくらい運がいい人
- a little devil
- 「小悪魔」「いたずら者」、やんちゃな子供や魅力的ないたずらをする人
- 「小悪魔」「いたずら者」、やんちゃな子供や魅力的ないたずらをする人
- better the devil you know than the devil you don't
- 「未知の悪より既知の悪のほうがまし」、慣れた悪状況を選ぶほうが安全という意味
- 「未知の悪より既知の悪のほうがまし」、慣れた悪状況を選ぶほうが安全という意味
- between the devil and the deep blue sea
- 「板挟み状態」、二つの悪い選択肢のあいだで困る状況
- 「板挟み状態」、二つの悪い選択肢のあいだで困る状況
- devil worship
- 「悪魔崇拝」
- 「悪魔崇拝」
- devil's advocate
- 「わざと反対意見を述べる人、悪魔の代弁者」、議論を刺激したり客観性を確保するために使われる
3. 語源とニュアンス
語源
- 「devil」は古英語の dēofol に遡り、ラテン語の diabolus、さらにギリシャ語の diábolos(中傷者、誹謗者)に由来します。
- キリスト教文化圏での宗教的文脈から始まり、中世以降、悪魔的な存在を総称して
devil
と呼ぶようになりました。
ニュアンス・使用時の注意
- 冗談交じりで誰かを指して「You little devil!(このいたずらっ子め!)」などと使う場合は親しみのあるニュアンスになります。
- しかし、宗教的・神話的な真面目な文脈では、実際に恐ろしい存在としての“悪魔”を指すことが多く、ネガティブな響きがあります。
- 口語か文語か:
- 日常会話のスラングや軽いジョークとしても用いられます。
- 宗教的または文学的な文章では、深刻・象徴的な悪を表す語として使われます。
- 日常会話のスラングや軽いジョークとしても用いられます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: 「a devil」「the devil」「devils」のように数えられる名詞です。
- 一般的に冠詞を伴いますが、the devil の場合は「悪魔そのもの」を意味する場合が多いです。
一般的な構文例
- (Speak of) the devil …「(噂をすれば)悪魔」 → イディオムとして「噂をすればその人が現れる」という意味。
- He is a devil in disguise. 「彼は偽装された悪魔だ。」(見かけと異なり悪意がある)
イディオム
- go to the devil: 「落ちぶれる」「堕落する」
- between the devil and the deep blue sea: 「困難な選択を迫られている」
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
“Speak of the devil! We were just talking about you!”
- 「噂をすればだね!今、ちょうどあなたの話をしていたところだよ!」
“You little devil, you ate all the cookies again!”
- 「このいたずらっ子め、またクッキー全部食べちゃったの?」
“Stop playing the devil’s advocate and just tell me your real opinion.”
- 「わざと反対意見ばかり言わないで、本音を言ってよ。」
ビジネスでの例文(3つ)
“The lawyer acted as the devil’s advocate to test the solidity of our proposal.”
- 「その弁護士は、私たちの提案の堅実性を確かめるために、あえて反対意見を述べました。」
“Be careful with the details, because the devil is in the details.”
- 「細部には注意を払ってください。失敗は細部に潜んでいます。」
“When negotiating, sometimes you have to confront the devil you know rather than risk the unknown.”
- 「交渉の際、未知のリスクを冒すより、あえて把握している困難に立ち向かったほうがよい場合があります。」
学術的な文脈での例文(3つ)
“In medieval texts, the devil is often depicted as a tempter who leads believers astray.”
- 「中世の文献では、悪魔はしばしば信仰者を誘惑して道を外れさせる存在として描かれます。」
“Philosophers have long debated the nature of the devil in religious and moral contexts.”
- 「哲学者たちは宗教的・道徳的な文脈での悪魔の本質について、長年議論してきています。」
“The concept of the devil varies across different cultures and mythologies.”
- 「悪魔の概念は、文化や神話によってさまざまに異なります。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- demon (悪魔): 「悪魔」の一般的な言い方。ただし「devil」よりも幻想的・神話的なイメージが強い場合が多い。
- fiend (極悪人、悪魔的存在): 「凶悪な人」や「大の~好きな人」を指すこともある。より激しい悪意を連想させる。
反意語(Antonyms)
- 悪魔の反意語としては、直接的には angel (天使) が挙げられます。
- 「天使」と「悪魔」の対比で使われることが多い。
- “He can be an angel or a devil, depending on the situation.”
- 「彼は状況次第で天使にも悪魔にもなる。」
- 「天使」と「悪魔」の対比で使われることが多い。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号: /ˈdɛv.əl/
- アメリカ英語・イギリス英語ともに大きな違いはありませんが、イギリス英語では /ˈdɛv.əl/ がやや “デヴル” と聞こえ、アメリカ英語でも同様の発音が多いです。
- 強勢は 第1音節 “dev” の部分にきます。
- アメリカ英語・イギリス英語ともに大きな違いはありませんが、イギリス英語では /ˈdɛv.əl/ がやや “デヴル” と聞こえ、アメリカ英語でも同様の発音が多いです。
よくある発音の間違い
- 語尾の /l/ があいまいになり、“デビル” と言いすぎると日本語っぽく聞こえることがあります。
- 正しくは “デヴ・ル” と軽くつなげるように発音すると自然です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「devil」を「devel」や「devill」などと書き間違えることがあります。
- 意味の取り違え: 「devil(悪魔)」を「demon(悪霊・鬼)」や「fiend(凶悪な人)」と混同する場合がありますが、文脈によってイメージが異なります。
- 試験対策:
- 英検やTOEICでは直接的に「悪魔」自体を問う問題は多くありませんが、イディオム “speak of the devil” や “devil’s advocate” などが熟語として出題される可能性があります。
- 読解問題でメタファーとして使われることがあるので、文脈でどういう意味で使われているかは意識が必要です。
- 英検やTOEICでは直接的に「悪魔」自体を問う問題は多くありませんが、イディオム “speak of the devil” や “devil’s advocate” などが熟語として出題される可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “devil” は“悪”を連想するため、赤い角や尻尾を持ったキャラクターイメージを思い浮かべる方が多いでしょう。
- スペリングで覚える際は “live” の逆綴りが “evil” ですが、“devil” にも “evil” が含まれていると連想すると覚えやすいかもしれません。
- devil → d + evil
- devil → d + evil
- イディオム “Speak of the devil!” は「噂をすれば影」という非常に頻出な表現なので、積極的に覚えると会話が盛り上がります。
以上が名詞「devil」の詳細な解説です。宗教的・象徴的・比喩的など、さまざまな文脈で使われる単語なので、ぜひイディオムやニュアンスも含めて覚えてみてください。
悪魔,悪鬼;《the D-》魔王(Satan)
精力家,腕のたっしゃな人
やつ(fellow),男
《俗》《強意語として》
《疑問詞の後で》いったいぜんたい
《強い否定》ぜったい…でない
(またprinter's devil)印刷屋の使い走り,または見習いの少年
《米話》…‘を'いじめる,悩ませる
…‘を'辛く料理する
(悪魔のような)悪人,人非人;(…の)鬼,(悪徳の)権化(ごんげ)《+of+名》