元となった辞書の項目
artistry
解説
1. 基本情報と概要
単語: artistry
品詞: 名詞 (不可算)
- 英語での意味: The creative skill or ability involved in making or performing art; a high level of skill or craft.
- 日本語での意味: 芸術的な才能や技巧、または高いレベルの職人的スキルを意味します。
- たとえば「アーティストが持つ芸術的な表現力」や「熟練した演奏家の独特の技巧」に対して用いられます。
- 「優れた技術や完成度を褒めるときに使われる」というニュアンスがあります。
- たとえば「アーティストが持つ芸術的な表現力」や「熟練した演奏家の独特の技巧」に対して用いられます。
活用形
- 「artistry」は不可算名詞のため、複数形は通常ありません。また、動詞や形容詞のように活用はしません。
他の品詞への派生例
- artist (名詞): 芸術家
- artistic (形容詞): 芸術の、芸術的な
- artistically (副詞): 芸術的に
CEFRレベル目安: C1(上級)
- 「artistry」は日常会話にも出てくる可能性がありますが、どちらかというとやや文学的・専門的な文脈でよく使われる単語のため、上級レベルに相当すると考えられます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- artist (芸術家) + -ry (名詞を作る接尾辞)
接尾辞「-ry」は「〜の状態」「〜の性質」を表し、主に職業や特定の技能を伴うニュアンスを付与します。
関連語や派生語
- artist: 芸術家
- artistic: 芸術的な
- artful: 巧妙な、ずる賢い(「技巧が巧み」という意味で、やや別ニュアンス)
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- show (one's) artistry
- (人の)芸術性を示す
- (人の)芸術性を示す
- demonstrate exceptional artistry
- 卓越した芸術性を発揮する
- 卓越した芸術性を発揮する
- musical artistry
- 音楽的な芸術性
- 音楽的な芸術性
- culinary artistry
- 料理における芸術性
- 料理における芸術性
- remarkable artistry
- 注目に値する芸術性
- 注目に値する芸術性
- mastery and artistry
- 熟達度と芸術性
- 熟達度と芸術性
- poetic artistry
- 詩的な芸術性
- 詩的な芸術性
- capture the artistry
- 芸術性を捉える
- 芸術性を捉える
- his/her unique artistry
- 彼/彼女の独自の芸術性
- 彼/彼女の独自の芸術性
- blend of technique and artistry
- 技術と芸術性の融合
3. 語源とニュアンス
- 「artistry」は「artist」(芸術家)に、名詞化する接尾語「-ry」が付加されたものです。
- 元々は中世フランス語やラテン語などの影響を受けながら、「芸術家が持つ特有の技能・才能」を示す言葉として使われてきました。
ニュアンス・使用時の注意点
- 高く評価する・尊敬する言葉: 「単に上手い」だけでなく、クリエイティブで独創性が高い場合にも使われます。
- フォーマル寄り: 論評や批評でもよく使われ、カジュアルな会話よりはやや芸術的・文化的な文脈で使われることが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞 (不可算): 通常は「an artistry」や「artistries」とは言いません。
- 例:
His artistry is remarkable.
(彼の芸術性は素晴らしい)
- 例:
- フォーマル度: ややフォーマル〜セミフォーマル。大学のレポートや、評論記事、ビジネスのプレゼン、芸術論などでも使われます。
- 一般的な構文例
His artistry in painting is truly innovative.
She displays remarkable artistry in every one of her performances.
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
I love watching him cook; his artistry in the kitchen really shows.
- 彼が料理するのを見るのが好き。キッチンでの芸術的センスが本当に感じられるよ。
- 彼が料理するのを見るのが好き。キッチンでの芸術的センスが本当に感じられるよ。
Her makeup artistry is impressive; she can transform anyone's look.
- 彼女のメイクの技術はすごいね。誰でも変身させちゃうよ。
- 彼女のメイクの技術はすごいね。誰でも変身させちゃうよ。
The small details in his drawings highlight his artistry.
- 彼の絵は細部に至るまで芸術的で、そこに彼の技巧が光っているよ。
(2) ビジネスシーンでの例文
Our advertising campaign aims to showcase the artistry behind the brand.
- ブランドに秘められた芸術性を打ち出すように、私たちの広告キャンペーンは考えられています。
- ブランドに秘められた芸術性を打ち出すように、私たちの広告キャンペーンは考えられています。
Her graphic design artistry sets our company apart in the market.
- 彼女のグラフィックデザインの芸術性が、弊社を市場で際立たせています。
- 彼女のグラフィックデザインの芸術性が、弊社を市場で際立たせています。
We should highlight the craftsmanship and artistry involved in our manufacturing process.
- 製造工程における職人的な技術と芸術性を強調すべきです。
(3) 学術的文脈での例文
The study explores the evolution of artistic craftsmanship and modern artistry in sculpture.
- 本研究は彫刻における伝統的な職人技と現代的な芸術性の進化を探究しています。
- 本研究は彫刻における伝統的な職人技と現代的な芸術性の進化を探究しています。
Art scholars often debate how to best evaluate the artistry of minimalist works.
- 芸術学者たちは、ミニマリズムの作品の芸術性をどのように評価するのが最適か、しばしば議論します。
- 芸術学者たちは、ミニマリズムの作品の芸術性をどのように評価するのが最適か、しばしば議論します。
Her thesis delves into the psychological impact of artistry on cultural identity.
- 彼女の論文は、芸術性が文化的アイデンティティに及ぼす心理的影響を詳しく考察しています。
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- creativity (創造性)
- より「アイデアの独創性」に焦点がある。
- より「アイデアの独創性」に焦点がある。
- craftsmanship (職人技)
- 物理的または技術的な技巧に着目するときに用いる。
- 物理的または技術的な技巧に着目するときに用いる。
- skill (技能) / talent (才能)
- もう少し広い意味で使われ、芸術だけでなくスポーツなどでも言える。
- もう少し広い意味で使われ、芸術だけでなくスポーツなどでも言える。
- mastery (熟達)
- 高度な熟練度を示すが、芸術性というよりは「完璧さ」に近い感覚。
反意語
- amateurishness (素人っぽさ)
- 「未熟さ」や「素人臭さ」を指すときの対比表現となる。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈɑːtɪstri/
- アクセントは最初の「ar」の部分にきます。
- アクセントは最初の「ar」の部分にきます。
- アメリカ英語: [アー(t)ストリ] のように /ˈɑːr-/ で始まる。
- イギリス英語: [アー(t)ɪストリ] のように /ˈɑːtɪ-/ で始まる。(t の発音がややはっきりする場合が多い)
- よくある間違い: “art” の発音が「アート」ではなく、英語ではもう少し口を開いて発音される点に注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「artistry」を「artisitry」のように “i” を余計に入れてしまう間違い。
- 同音異義語との混同: 直接の同音異義語はないが、「artist」(芸術家)と混同しないように注意。
- 試験対策: TOEICや英検で直接出題される頻度はそこまで高くありませんが、文章中に「高い技能」を評価する単語として登場することがあります。文章全体の流れを理解するうえで覚えておくと有利です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「artist + ry」 = アーティストらしさがにじみ出る「芸術性」 と覚えるとわかりやすいです。
- スペリングは最後に「-ry」が付くことを意識すれば間違いを減らせます。
- 何かを作ったり演奏したりしているアーティストの「きらめく才能」をイメージすると定着しやすいでしょう。
以上が名詞「artistry」の詳細な解説になります。芸術作品を評価するときだけでなく、料理やファッションなどの分野でも、その完成度や想像力を褒めるときに役立つ単語なので、ぜひ使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
芸術的効果,芸術性
意味(2)
芸術的才能