最終更新日:2025/09/29

『いかり』(錨) / (いかりのような)固定装置 / 頼みの綱 / (またanchorman)リレーの最終走者(泳者),アンカー / 〈船〉'を'いかりで留める,停泊させる / (一般に)(…に)…'を'留める,固定する《+『名』+『to』+『名』》 / (…に)〈希望など〉'を'つなぐ《+『名』+『in』(『on』)+『名』》 / 〈船が〉いかりを降ろして停泊する;〈人が〉いかりを降ろして...

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元となった辞書の項目

anchor

名詞

『いかり』(錨) / (いかりのような)固定装置 / 頼みの綱 / (またanchorman)リレーの最終走者(泳者),アンカー / 〈船〉'を'いかりで留める,停泊させる / (一般に)(…に)…'を'留める,固定する《+『名』+『to』+『名』》 / (…に)〈希望など〉'を'つなぐ《+『名』+『in』(『on』)+『名』》 / 〈船が〉いかりを降ろして停泊する;〈人が〉いかりを降ろして...

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解説

1. 基本情報と概要

単語: anchor

品詞: 名詞 (可算名詞)


  • 英語での意味:

    An object, typically made of metal, used to moor a vessel to the sea bottom, providing stability and preventing drifting.


  • 日本語での意味:

    船を停泊させるために海底に下ろす「いかり」や「錨(いかり)」のことです。主に船が流されないように固定する道具を指します。“物事をしっかりと支えるもの”という比喩的なニュアンスでも使われます。たとえば「心の支え」「中心となる存在」を指す表現としても使われます。


活用形


  • 単数形: anchor

  • 複数形: anchors

他の品詞形


  • 動詞: (to) anchor


    • 例: The ship anchored off the coast. (船が沖にいかりを下ろした)


  • 形容詞: anchoring → 動詞の現在分詞形を形容詞的に用いる場合などがありますが、頻度はそれほど高くありません。

CEFRレベルの目安: B1(中級)

海や船舶に関わる語彙として登場するほか、比喩的表現(心や状況の「支え」となるもの)としても使用される単語。日常会話の中でも耳にする機会がある程度あります。


2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • 語幹: anch-


    • これ自体はギリシア語由来とされ、港や休息を表す語根と関連があるとも考えられています。


  • 接頭語・接尾語は特になく、anchorがひとかたまりの語として機能しています。

関連する派生語・類縁語


  • anchorage (名詞): 停泊地、係留地。

  • anchorite (名詞): 隠者(宗教的に隠居して祈祷に専念する人)— 語源的には「隠遁場所を確保する」といったイメージで関係があります。

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. drop the anchor / weigh anchor


    • 錨を下ろす / 錨を上げる


  2. cast anchor in a safe harbor


    • 安全な港にいかりを下ろす


  3. anchor chain


    • いかり鎖


  4. serve as an anchor


    • 心の拠り所として機能する


  5. anchor point


    • 固定点、基準点


  6. anchor text


    • ウェブページ上でリンク先を示すテキスト(IT用語)


  7. anchor store


    • ショッピングモールなどの中核店舗


  8. news anchor


    • (テレビの)ニュースキャスター


  9. anchor position


    • 確固たる地位、揺るぎないポジション


  10. trusted anchor


    • 信頼のよりどころ(ITセキュリティ用語でも使われます)



3. 語源とニュアンス

語源


  • 古フランス語の “ancre”から入り、さらにラテン語 “ancora”、ギリシア語 “anchóra” に遡ると言われています。港や停泊を意味する言葉との関連が強いとされています。

微妙なニュアンス・使用時の注意


  • 物理的に“船を固定する道具”を指す場合と、比喩的に“何かを支える中心的存在”として使う場合があります。カジュアルからフォーマルまで幅広く使えますが、比喩的表現はやや文書表現寄りになる傾向があります。

  • ニュース番組のメインキャスターを「anchor」と呼ぶ場合もあり、ジャーナリズムやメディア関連の文脈でよく使われます。

口語・文章での使われ方やシーン


  • 口語: 「He was the anchor of the team. (彼はチームの心の支えだった)」など比喩的に用いる例

  • メディア: 「news anchor (ニュースキャスター)」という職業名

  • 文章: 新聞記事やレポートで、会社組織や共同体としての「安定要因」「中心人物」を示すときに登場することがあります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞: 基本的に「an anchor」「the anchor」「anchors (複数形)」といった形で使われます。

  • 一般的な構文例:


    • The ship dropped anchor in the bay.

    • She acts as an anchor in her family.


  • イディオム:


    • to weigh anchor: 錨を上げる(出航する)

    • at anchor: 停泊中で


  • フォーマル/カジュアル:


    • 海事用語としてのanchorは中立で公式文書にもカジュアルにも使われます。

    • 比喩的な用法はどちらかというと文章寄りの表現ですが、日常でも「He is my anchor.」とカジュアルに表現することもあります。



5. 実例と例文

日常会話での例文 (3つ)


  1. I always feel safe when you’re around because you’re like an anchor to me.

    (あなたがそばにいるといつも安心できるの。あなたは私にとって心の支えだから。)


  2. Let’s drop the anchor here; the water looks calm.

    (ここで錨をおろそう。水面が静かそうだよ。)


  3. He’s the anchor of our study group, always keeping us on track.

    (彼は私たちの勉強会の中心人物で、常に軌道修正をしてくれる。)


ビジネスシーンでの例文 (3つ)


  1. Our investor serves as an anchor, providing stability to our startup’s finances.

    (投資家が私たちのスタートアップの財務の安定を支えてくれる、まさに柱的存在だ。)


  2. We need a strong anchor brand to draw more customers into the shopping mall.

    (ショッピングモールにもっとお客を呼び込むには、強力な核店舗が必要だ。)


  3. The news anchor delivered the breaking news with composure.

    (そのニュースキャスターは落ち着いて速報を伝えた。)


学術的な文脈での例文 (3つ)


  1. In marine engineering, selecting the appropriate anchor type is crucial for large vessels.

    (海洋工学では、大型船舶に適したアンカー(錨)の種類を選ぶことが非常に重要だ。)


  2. The concept of an anchor in psychology can refer to a stable reference point in decision-making.

    (心理学での“アンカー”の概念は、意思決定時の安定した参照点を指すことがある。)


  3. Anchorage analysis involves examining soil conditions to ensure a secure foundation.

    (アンカーの固定(保持)に関する分析では、安全な基礎を確保するための土壌条件を調査する。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. pivot (ピボット)


    • 「回転軸」「中心点」。anchorが“安定・固定”のイメージなのに対し、pivotは“軸”となるイメージで、動きの中心を示すときに使われます。


  2. mainstay (大黒柱)


    • 支えや頼みの綱となるもの。anchorとの共通点として、「頼りになる存在」という点があります。


  3. backbone (背骨)


    • 「中心的支柱、主軸」。組織や構造を支える不可欠な存在を強調するニュアンスがあります。


反意語


  • 「anchor」の明確な反意語はありませんが、「drift (漂う)」や「unmoored (つながれていない)」は、固定されていない、どこかに頼っていないというニュアンスを持ち、アンカーの対極的なイメージを表します。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ˈæŋkər/ (アメリカ英語), /ˈæŋkə/ (イギリス英語)

  • アクセント位置: 最初の “an” の部分 (第一音節)

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い: アメリカ英語では語尾の “r” をしっかり発音し、イギリス英語では発音しない傾向があります。

  • よくある間違い: “anchor” の “ch” を [ʧ] と濁らずに、[k] 音でしっかり発音します。スペル上 “chor” となっているので /kər/ に注目しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “anker” や “ancher” と書いてしまうなど。

  • 同音異義語との混同: 同音異義語としては特に挙げられる単語は少ないですが、“anger” (怒り) と似たスペリングなので間違えないように注意。

  • 試験対策: TOEICや英検では、比喩表現(ニュースキャスター、心の支えなど)や海事用語としての文脈で出題される場合があります。文脈から判断できるように練習しましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • ストーリー連想: 「船のいかりが海底にしっかり食いついて船を動かさない→心を支える存在や番組の“柱”になるキャスター」というイメージでまとめて覚えると良いです。

  • スペリングのポイント: “ch” は [k] と発音するが、書くときは “ch” を入れることを忘れずに。

  • 勉強テクニック: ニュースを見たときに “anchor” (ニュースキャスター) という単語を意識して聞き取ると、記憶に定着しやすくなります。


以上が名詞「anchor」の詳細解説です。船の錨としての意味だけでなく、「心の支え」「組織の中心人物」「ニュースキャスター」など、多面的な意味を持つ単語なので、状況に応じて使い分けられるようになるととても便利です。うまく活用してみてください。

意味のイメージ
anchor
意味(1)

いかり(錨)

意味(2)

(いかりのような)固定装置

意味(3)

頼みの綱

意味(4)

(またanchorman)リレーの最終走者(泳者),アンカー

意味(5)

〈船〉'を'いかりで留める,停泊させる

意味(6)

(…に)〈希望など〉'を'つなぐ《++in(on)+

意味(7)

〈船が〉いかりを降ろして停泊する;〈人が〉いかりを降ろして船を停泊させる

意味(8)

(一般に)(…に)…'を'留める,固定する《++to+

和英選択問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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