survivor
名詞 survivor
の詳細解説
1. 基本情報と概要
英語: survivor
日本語: 生存者、サバイバー
品詞: 名詞(可算名詞)
意味(やさしい日本語で):
「survivor」は「事故や戦争、病気など、危険な状況を生き延びた人」を指します。たとえば飛行機事故から助かった方、戦争を生き延びた方、重い病気を克服した方などを指すときに使われます。
「自分はやりきった、乗り切った!」というような強さや、困難を乗り越えた印象を与える言葉です。
活用形や他の品詞例
- 名詞形(可算名詞): survivor (単数形), survivors (複数形)
- 動詞形: survive (生き残る)
- 例: survive, survives, survived, surviving
- 形容詞形: survivable (生き残ることが可能な) — あまり一般的ではありませんが、技術文書などで見かけることがあります。
- 他の関連名詞: survival (生存、存続)
CEFRレベル
B2: 中上級程度のレベルで学習する単語
- A1(超初心者)やA2(初級)よりはやや高めのレベルですが、ニュースやドキュメンタリーでもよく使われるため、早めに接する機会があります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- sur-: ラテン語由来の「〜の上に」「越えて」というニュアンスを含む(フランス語由来の語では「sur」=「上に、上を」)
- viv-: 「生きる」という意味の語根 (ラテン語
vivere
=「生きる」) - -or: 「〜する人、〜するもの」を指す接尾語
結果的に「上を行って(危機を超えて)生き残った人」というニュアンスが感じられます。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選:
- cancer survivor(がんの生存者)
- plane crash survivor(飛行機事故の生存者)
- war survivor(戦争の生存者)
- natural disaster survivor(自然災害の生存者)
- sole survivor(唯一の生存者)
- survivor guilt / survivor’s guilt(生存者の罪悪感)
- survivor stories(生存者の体験談)
- long-term survivor(長期間生存者)
- accident survivors(事故の生存者)
- survivor benefit(遺族給付、サバイバー給付)
3. 語源とニュアンス
語源:
ラテン語 supervivere(super=「上に、超えて」+ vivere=「生きる」)がフランス語 via で英語に入ったと考えられています。
フランス語の survivre
は「生き延びる」、英語では survive
、「その生き延びた人(もの)」が survivor
です。
ニュアンス・注意点:
- 「困難をくぐり抜けて生き残った人」という力強いポジティブなイメージがありながらも、場合によってはつらい経験を思い出させる言葉になることもあるため、配慮が必要です。
- 日常会話、ニュース、ドキュメンタリーなど広範囲に使われますが、文脈によっては深刻さを帯びることが多いです。
- フォーマルな書き言葉からカジュアルな言い回しまで、比較的幅広く使用可能。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: a survivor / the survivors のように不定冠詞・定冠詞をつけて使います。
- 「He is a survivor.」(彼は生存者です)のように主語補語として使うか、「We welcomed the survivors.」(私たちは生存者たちを迎えました)のように目的語として使えます。
イディオムや構文例
- “a survivor of [出来事]”: a survivor of the war(戦争の生き残り)
- “one of the survivors”: 例えば “She was one of the survivors.”(彼女は生存者の一人だった)
フォーマル/カジュアル両方で使いやすい単語ですが、対象が深刻な場合が多いので、カジュアルに使うと場面によっては違和感を与えるかもしれません。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “My grandmother is a cancer survivor; she fought it bravely.”
- 「私の祖母はがんの生存者です。勇敢に闘いました。」
- 「私の祖母はがんの生存者です。勇敢に闘いました。」
- “Do you know if there were any survivors from that car accident?”
- 「あの自動車事故から生存者がいたか知っていますか?」
- 「あの自動車事故から生存者がいたか知っていますか?」
- “He's a real survivor; he’s been through so many challenges.”
- 「彼は本当にタフな人だよ。たくさんの困難を乗り越えてきたんだ。」
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “We organized a fundraiser to support the disaster survivors.”
- 「私たちは災害の生存者を支援するための募金活動を企画しました。」
- 「私たちは災害の生存者を支援するための募金活動を企画しました。」
- “Our company sponsors various NGOs that help war survivors reintegrate into society.”
- 「当社は、戦争の生存者が社会に復帰する手助けをするいくつかのNGOを支援しています。」
- 「当社は、戦争の生存者が社会に復帰する手助けをするいくつかのNGOを支援しています。」
- “In the corporate world, only the most adaptable strategies become survivors.”
- 「ビジネスの世界では、一番適応力のある戦略のみが生き残るんです。」
学術的な文脈での例文(3つ)
- “The study collected data from over 500 survivors of the earthquake.”
- 「その研究では、地震の生存者500名以上からデータを収集しました。」
- 「その研究では、地震の生存者500名以上からデータを収集しました。」
- “Several psychological factors influence the mental health of trauma survivors.”
- 「トラウマを持つ生存者のメンタルヘルスには、いくつもの心理学的要因が関係しています。」
- 「トラウマを持つ生存者のメンタルヘルスには、いくつもの心理学的要因が関係しています。」
- “A longitudinal analysis revealed that many survivors develop resilience over time.”
- 「縦断的な分析によると、多くの生存者が時間とともにレジリエンスを身につけることがわかりました。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- “victor” (勝利者)
- 文脈: コンペや競争などでの勝利者を表し、「生存者」ではない。勝利のニュアンスが強い。
- 文脈: コンペや競争などでの勝利者を表し、「生存者」ではない。勝利のニュアンスが強い。
- “escapee” (逃亡者、脱出者)
- 文脈: 危険や監禁場所、状況から逃れた(逃げ出した)人。「生き残った人」とは少しニュアンスが異なる。
- 文脈: 危険や監禁場所、状況から逃れた(逃げ出した)人。「生き残った人」とは少しニュアンスが異なる。
- “remnant” (残存物、名残)
- 文脈: 「もの」の場合は残存した物を指し、人に対して使うときはやや詩的・古風ただし、ほぼ使われない。
反意語 (Antonyms)
- “casualty” (犠牲者、死者・負傷者)
- 「生存者」に対して、「命を落とした人」「負傷した人」を表す単語。
「survivor」とは、困難から“生き延びた人”を強調した言葉であるのに対し、「casualty」はその逆で“負傷者や死亡者”を指します。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- アメリカ英語 (AmE): /sərˈvaɪvər/
- イギリス英語 (BrE): /səˈvaɪ.və(r)/
強勢: seR-VI-vor
- 第2音節「vi」にストレスが置かれます(sur–VI–vor)。
よくある発音の間違い:
- “i” の部分を曖昧にして「サーヴァイヴァー」と曖昧にしがちですが、「サー バイ ヴァー」とリズミカルに言うと通じやすいです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルのミス: “surviver” と書かないように注意(正しくは “survivor”)。
- 同音・類似語との混同: “survival” (サバイバル) と混同しないように整理しておくと良いです(名詞の形が異なる)。
- 試験対策: TOEICや英検などでも、ニュース記事や社会問題の読解で「生存者」についての文脈が出題される場合があります。類義語“victim”や反意語“casualty”との使い分けがよく問われることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
分解して覚える:
“sur-” (上を/超えて) + “vive” (生きる) + “-or” (人を表す)
→「困難を超えて生きた人」とイメージすると覚えやすいです。ストーリーで覚える:
「サバイバーという番組があるように、最後まで生き残る競争ゲームで勝ち残った人」というイメージを持つと連想しやすいです。スペリングのコツ:
survive + or → 最後が“or”になるのがポイント。“i”が1つ、“v”が1つ、“r”が2回出てくる流れを意識しましょう。
以上が名詞 **survivor**
の詳細解説です。困難を乗り越えて生き残った人を指す、とてもパワフルな意味を持つ単語ですので、文脈をとらえて上手に使ってみてください。
生存者 / 遺族