refuse
1. 基本情報と概要
単語: refuse
品詞: 名詞 (不可算名詞)
活用形: 名詞のため基本的に変化(複数形など)はありません。ただし文脈によってはまれに“refuses”と見かけることもありますが、通常は不可算として使われます。
(※同じスペルで動詞の「to refuse(断る)」がありますが、アクセントや意味が異なるため注意が必要です。)
意味 (英語・日本語)
- 英語: waste, trash, garbage, or rubbish
- 日本語: ごみ、廃棄物
「refuse」は「ゴミや廃棄物」の意味で、一般的に「捨てられるもの」や「不要物」というニュアンスで使われる単語です。日常会話ではあまり一般的でなく、文書や少し硬い場面で目にすることが多いでしょう。
CEFRレベルの目安
- B2(中上級): 日常英語や一般的なトピックは理解できるが、文章表現になるとやや難しく感じるレベル。
「refuse」は日常会話ではあまり聞かれないため、中上級者が理解していると便利な単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
“refuse”という単語は、フランス語の“refuser”(動詞「断る」)を経由して英語に入ったと考えられています。もともとre-(再び)+ fuser(注ぐ/resue)などの形に由来するとされますが、動詞形“to refuse”とはアクセント・品詞が異なります。名詞形の場合、もはや接頭語・接尾語で明確に区切れるわけではなく、語幹全体として「廃棄物」を指す意味になっています。
代表的な派生語・関連語
- refusal (n.): 断り
- refuse (v.): 断る(アクセント・発音が異なる)
- refuse collector (n.): ごみ収集者(= ごみ収集車運転手など)
- refuse collection (n.): ごみ収集
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- household refuse (家庭ゴミ)
- dispose of refuse (ゴミを処理する)
- refuse collection (ゴミ収集)
- refuse bin (ゴミ箱)
- refuse disposal (ゴミ処分)
- organic refuse (有機性廃棄物)
- municipal refuse (市のゴミ、都市ごみ)
- industrial refuse (産業廃棄物)
- refuse bag (ゴミ袋)
- recycling refuse (ゴミのリサイクル)
3. 語源とニュアンス
語源
- フランス語 “refuser” から。もともとは「拒否する」という意味ですが、英語では名詞として「不要になったもの・捨てられるもの」という意味を持つようになりました。
使用のニュアンス
「ごみ」や「廃棄物」を表現するのに、“trash”や“garbage”よりもややフォーマル・文書的な響きがあります。政府系文書や公的なごみ収集の案内などで使われることが多いです。
日常会話ではあまり使われず、文章や少し堅い場面で“refuse”という名詞を見かける場合があります。
4. 文法的な特徴と構文
不可算名詞 (uncountable noun)
- 通常は “refuse” と単数形のまま扱われます。
- “refuses” として複数形を取ることはまずありません。
- 通常は “refuse” と単数形のまま扱われます。
文中での使用例
- “Refuse is collected every Monday.”(ごみは毎週月曜日に収集されます)
- 冠詞は通常つきませんが、特定の文脈で“the refuse”と使われることもあります(「特定の廃棄物」というニュアンス)。
- “Refuse is collected every Monday.”(ごみは毎週月曜日に収集されます)
フォーマル/カジュアル
- “refuse (n.)”はややフォーマルな響きがあるため、日常会話では“trash” や “garbage” の方が一般的です。
- 公的機関の文書や書面でよく使われる傾向にあります。
- “refuse (n.)”はややフォーマルな響きがあるため、日常会話では“trash” や “garbage” の方が一般的です。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “Could you take out the refuse before you leave?”
(出かける前にゴミを出してくれない?) - “I forgot to put the refuse bags outside last night.”
(昨晩、ゴミ袋を外に出すのを忘れてしまった。) - “The kitchen is starting to smell because of the piled-up refuse.”
(たまったゴミが原因で台所からにおいがしてきたよ。)
※日常会話では“trash” や “garbage”に置き換える方が自然です。
ビジネスでの例文(3つ)
- “The company needs a better system for handling industrial refuse.”
(その会社は産業廃棄物を処理するための、より良いシステムが必要だ。) - “We have to comply with local regulations regarding refuse disposal.”
(私たちは、ゴミ処理に関する地域の規制を遵守しなければなりません。) - “Please separate recyclable materials from general refuse.”
(リサイクル可能な素材と一般ゴミを分別してください。)
学術的・公的な文脈での例文(3つ)
- “The urban development study emphasized sustainable methods of refuse management.”
(その都市開発研究では、持続可能なゴミ管理の方法が強調された。) - “Accurate data on refuse composition is vital for environmental impact assessments.”
(環境影響評価においては、ゴミの組成に関する正確なデータが不可欠だ。) - “The municipality enacted new policies to reduce the total volume of refuse produced.”
(その自治体は、排出されるゴミの総量を減らすための新政策を施行した。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- trash (n.): アメリカ英語で一般的に「ゴミ」を指す。日常会話でよく使われる。
- garbage (n.): アメリカ英語で主に「生ごみ」などの湿ったゴミに使われる傾向がある。
- rubbish (n.): イギリス英語で一般的に「ゴミ」を指す。アメリカ英語話者はあまり使わない。
- waste (n.): 「廃棄物」全般に広く使われるが、より抽象的でリサイクルや環境に焦点を当てる文脈で多用。
→ “refuse”はそれらに比べてやや公的・形式的なニュアンスが強い。
反意語(Antonyms)
- “valuables” (価値のあるもの), “possessions” (所有物) などが文脈によっては対になる場合もありますが、直接的な反意語はありません。
7. 発音とアクセントの特徴
名詞 “refuse”: /ˈrɛfjuːs/
- 第一音節「re-」にアクセントが来る。
- アメリカ英語でもイギリス英語でも /ˈrɛfjuːs/ が一般的。
- 第一音節「re-」にアクセントが来る。
動詞 “to refuse”: /rɪˈfjuːz/
- 第二音節「-fuse」にアクセントが来る。
- 同じスペルだが、発音位置と意味が全く異なるので注意。
- 第二音節「-fuse」にアクセントが来る。
よくある発音ミス
- 動詞と混同して /rɪˈfjuːz/ と発音してしまうミスがあるので要注意。名詞の場合は /ˈrɛfjuːs/。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
スペルは同じでも動詞形と名詞形の意味と発音が異なる
- 名詞 “refuse”: /ˈrɛfjuːs/ → 「ごみ」
- 動詞 “refuse”: /rɪˈfjuːz/ → 「断る」
ここを混同すると会話で誤解を与える可能性があります。
- 名詞 “refuse”: /ˈrɛfjuːs/ → 「ごみ」
同音異義語との混同は少ないが
- 文脈によっては完全に意味が変わるため、品詞をしっかり見極めましょう。
試験対策
- TOEICや英検などで “refuse” が動詞か名詞か区別させる問題が出ることがあるかもしれません。
- 特にリスニングではアクセント位置の違いが理解度の鍵です。
- TOEICや英検などで “refuse” が動詞か名詞か区別させる問題が出ることがあるかもしれません。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「re- = 再び, fuse = 注ぐ」という語源的なイメージから派生してきた単語ですが、実際には名詞として「不要物・廃棄物」を意味します。
- 覚えるコツとしては、ゴミを「テーブル(レフ)の上に(stat.fuse) 置く」と想像して、「アクセントが前に来る方が名詞」と覚えると区別しやすいかもしれません。
- 動詞と名詞の発音の違いを意識して、“I refuse to collect refuse.”のような文を作ってみると、忘れにくくなります。
以上が名詞「refuse」の詳細な解説です。動詞「to refuse」との発音・意味の違いに注意しつつ、環境問題や廃棄物処理の話題にもよく登場するため、語彙として押さえておくと便利です。
廃物,くず,ごみ