intentionally
1. 基本情報と概要
単語: intentionally
品詞: 副詞 (adverb)
英語での意味: deliberately, on purpose
日本語での意味: 意図的に、わざと
「intentionally」は、「わざと・意図的に」というニュアンスを持つ副詞です。自分が明確な目的をもって行動したり発言したりする場面で使用されます。
例: 「テストでわざと間違える」「誰かをわざと驚かせる」など、行動の背後に「意図的にこうしている」という強い思いがあるときに使います。
活用形
- 副詞のため変化はありません。
他の品詞形
- 形容詞: intentional (意図的な)
- 名詞: intention (意図、目的)
- 動詞形は直接的にはありませんが、動詞 “intend” (意図する) が関連語になります。
CEFRレベル: B2 (中上級)
B2 は「中上級」レベルで、ある程度英語に慣れてきた学習者が使用する語レベルです。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- intent(意図)+ -ion(名詞化接尾辞)+ -al(形容詞化接尾辞) → intentional(形容詞)
- -ly(副詞化接尾辞) → intentionally(副詞)
「intentionally」は「intention(意図)」に由来する形容詞 “intentional” に副詞をつくる “-ly” がついた形になります。
派生語や関連語
- intention (名詞) … 意図
- intend (動詞) … 意図する
- intentional (形容詞) … 意図的な
- unintentionally (副詞) … 意図せずに、偶然に
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- act intentionally(意図的に行動する)
- speak intentionally(意図的に話す)
- harm someone intentionally(誰かをわざと傷つける)
- intentionally ignore(意図的に無視する)
- intentionally mislead(意図的に誤解させる)
- intentionally delay(わざと遅らせる)
- intentionally damage(意図的に損害を与える)
- intentionally omit(わざと省く)
- intentionally create confusion(意図的に混乱を生じさせる)
- intentionally withhold information(意図的に情報を伏せる)
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の “intendere”(向ける、狙う)に由来します。
- そこから “intention”→ “intentional” → “intentionally” という形で派生しています。
ニュアンスと使用時の注意点
- 「intentionally」は、「わざと」「意図的に」という明確な意思を強調します。
- 物事を偶然ではなく、意識的にコントロールしている印象を与えます。
- 口語でも文章でも使われますが、フォーマルな文脈や法律・ビジネスでもよく用いられるため、やや硬めの印象があります。
4. 文法的な特徴と構文
- 副詞なので、主に動詞や形容詞、他の副詞を修飾して使います。
- 「intentionally + 動詞」や、「be + intentionally + 過去分詞」の形がよく見られます。
一般的な構文
主語 + 動詞 + intentionally + 動詞の他の部分
- They intentionally left the door open. (彼らはわざとドアを開けっぱなしにした。)
be + 過去分詞 + intentionally
- The file was intentionally deleted. (そのファイルは意図的に削除された。)
フォーマル / カジュアル
- ビジネス文書や契約書のようなフォーマルな場面にも、日常会話にもどちらにも使えます。
- 故意性を強調したいときに使われます。
5. 実例と例文
日常会話での例 (3つ)
“I didn’t intentionally ignore your message. I just got really busy.”
- 「わざとメッセージを無視したんじゃないの。単にすごく忙しかっただけ。」
“Did you intentionally leave the lights on all night?”
- 「一晩中わざとライトをつけっぱなしにしてたの?」
“He intentionally took the longer route to avoid traffic.”
- 「彼は交通渋滞を避けるためにあえて遠回りをしたんだ。」
ビジネスでの例 (3つ)
“Our competitor intentionally released the new product earlier than expected.”
- 「競合他社は意図的に予定より早く新製品をリリースしました。」
“Please ensure no information is intentionally withheld from the client.”
- 「お客様に隠し事をしないよう、意図的に情報を伏せることがないようにしてください。」
“We are investigating whether the error was made intentionally or by accident.”
- 「そのミスが意図的なものか、単なる偶然かを調査しています。」
学術的・専門的な文脈での例 (3つ)
“The experiment was intentionally designed to test the validity of the hypothesis.”
- 「その実験は仮説の妥当性をテストする目的で意図的に設計されました。」
“Some participants intentionally provided false data to skew the results.”
- 「一部の参加者は意図的に虚偽のデータを提供し、結果を歪めました。」
“The researcher intentionally omitted certain variables to simplify the model.”
- 「研究者はモデルを単純化するために、一部の変数を意図的に省きました。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- deliberately(故意に)
- on purpose(わざと)
- purposefully(意図的に)
- これらはいずれも「わざと」「意図的に」という意味がありますが、“intentionally” はややフォーマルで、「明確な意図をもって」行っている響きが強めです。
反意語 (Antonyms)
- accidentally(偶然に)
- unintentionally(意図せずに)
- これらは「意図的ではなく、結果として起こってしまった」を表します。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ɪnˈtɛnʃənəli/
- アクセントは “ten” の部分に置かれます (in-TEN-tion-ally)。
- アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはありませんが、イギリス英語では /ɪnˈtɛnʃənəli/、アメリカ英語でも同じように発音する傾向です。
- よくある間違いとして、語中の “t” を発音しない、あるいは “tion” を「シオン」ではなく「ション」と曖昧に発音してしまうことが挙げられます。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “intentionaly” と “l” を一つだけにしてしまうミスが多いです。副詞にする際には -ally となることを忘れずにしましょう。
- 「intention」と混同: 「intention」(名詞) と「intentionally」(副詞) の使い分けに注意が必要です。
- 同音異義語: 似た音の単語はありませんが、「internally(内部で)」と似たスペルなので注意が必要です。
- 資格試験: TOEICや英検など、文章中の文脈で「故意か偶然か」を区別する問題が出る場合に頻出する単語です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「inten*tional*」に「-ly」がついて副詞化 → 「意図がある」+「-ly」で「意図的に」というイメージを持ちましょう。
- 「in-TEN-tion-ally」で区切ってリズムで覚えると、スペルミスを減らす助けになります。
- 意図を持って行う様子をイメージしながら、「わざと何かをする」場面を頭に思い浮かべてみると定着しやすくなります。
以上が「intentionally」の詳細解説です。「わざと」「意図的に」という含みを押さえつつ、スペルや派生語にも注意してみてください。
故意に, 意図的に