hopeless
1. 基本情報と概要
単語: hopeless
品詞: 形容詞 (adjective)
日本語の意味: 望みがない、絶望的な、どうしようもない
英語の意味: having no hope; impossible to improve or manage
「hopeless」は「希望がない状態」を表す形容詞です。「絶対にうまくいかない」「まったく見込みがない」というような気持ちを表すときに使われます。また、ある物事に対して「どうにもできないほど苦手」というニュアンスも含みます。たとえば、「I’m hopeless at cooking.(料理がまったくダメなんだ)」のように使うと、「本当に料理の才能がない」というニュアンスになります。
- 活用形: 形容詞なので、比較級・最上級は通常作りません。(hopelesser, hopelessest という形はありません)
- 関連する他の品詞:
- 名詞: hopelessness (絶望、希望のなさ)
- 副詞: hopelessly (どうしようもなく、絶望的に)
- 名詞: hopelessness (絶望、希望のなさ)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
「hopeless」は日常会話でも比較的よく登場しますが、やや強めのニュアンスを含むため、B2程度の単語として考えられます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- hope(希望)という語幹
- -less(~がない)という接尾辞
→「希望がない」という意味を強調する形容詞になっています。
- hope(希望)という語幹
詳細な意味
- 絶望的な: 「もう何をしても状況は好転しない」というニュアンス
- どうしようもない: 「その人がある分野で才能がなさすぎて、見込みがほとんどない」というニュアンス
- 救いがない: 構造的に変えようがなく、手の施しようがない状況にも使われる
- 絶望的な: 「もう何をしても状況は好転しない」というニュアンス
コロケーションや関連フレーズ(10個)
- hopeless situation — 絶望的な状況
- feel hopeless — 希望を失っているように感じる
- hopeless case — どうしようもない例/人
- hopeless at (doing something) — ~がまったくできない
- utterly hopeless — 完全に絶望的な
- almost hopeless — ほとんど見込みがない
- become hopeless — 絶望的になる
- hopeless future — 希望のない将来
- to be hopelessly in love — どうしようもないほど恋に落ちている
- a hopeless attempt — 見込みのない試み
- hopeless situation — 絶望的な状況
3. 語源とニュアンス
- 語源: 「hope(希望)」という英単語に、中世英語から使われている “-less” という接尾辞がついた形です。「-less」は「~が欠けている、~がない」という意味を持ちます。
- 歴史的背景: 古英語の段階から「hope」は”to trust in God”という宗教的な意味合いでも使われていましたが、そこに否定の
-less
を加えたことで「神などに頼る望みもない、救いがない」というような強い言い回しが生まれました。 - ニュアンス:
- 感情面: 強い絶望や落胆の感情を表す。
- 状況面: 何をやっても無理だ、もう解決策がないという負の方向へ振り切れた状態。
- 注意点: 「hopeless」は「本当に見込みがない」と強く断ずる響きがあるため、相手に対して使うと失礼に感じられることがある。控えめに「not good at…」などで言い換えることも多い。
- 感情面: 強い絶望や落胆の感情を表す。
- 使用シーン:
- カジュアルにもフォーマルにも使われるが、怒りや落胆を強めに表現したいときに登場しやすい。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞として名詞を修飾したり、「be動詞 + hopeless」の形で叙述的に使われます。
- 同じ意味を表す場合、「be bad at…」「be not good at…」などに比べると「hopeless」はかなり強い表現になりがちです。
一般的な構文やイディオム
- S + be + hopeless + at + 名詞/動名詞
例: I’m hopeless at dancing. (私は踊るのがどうしようもなく下手です) - It’s hopeless to + 動詞の原形
例: It’s hopeless to try to fix this old computer. (この古いコンピュータを直そうとしても見込みがない) - feel hopeless + about + 名詞/動名詞
例: He feels hopeless about his future. (彼は自分の将来に絶望している)
- 可算・不可算の区別: 形容詞なので可算・不可算の違いはありません。
- 他動詞・自動詞の使い分け: “hopeless”はそもそも形容詞なので該当しません。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- I’m hopeless at singing, so please don’t ask me to do karaoke.
(私は歌がまったくダメだから、カラオケに誘わないでね。) - She felt hopeless after failing the test again.
(彼女はまたテストに落ちて、絶望的な気持ちになっていた。) - It seems hopeless to try and clean this old rug.
(この古いラグを掃除しようとしても、もうどうしようもなさそうだね。)
ビジネスシーンでの例文
- The project looked hopeless until we found a new investor.
(私たちが新しい投資家を見つけるまでは、そのプロジェクトは絶望的に見えました。) - I’m hopeless when it comes to accounting, so I hire an expert.
(私は会計に関しては全然ダメなので、専門家を雇っています。) - If it feels hopeless, we should consider an alternative solution.
(もし見込みがないようであれば、代替案を検討すべきです。)
学術的な文脈での例文
- Researchers found that individuals who perceive a situation as hopeless often experience higher stress levels.
(研究者たちは、状況を絶望的だと認識する人ほど、より高いストレスレベルを経験すると発見しました。) - The hypothesis appeared hopeless without additional data to support it.
(その仮説は追加のデータがない限りは絶望的に思えた。) - In some extreme scenarios, environmental recovery may seem hopeless.
(いくつかの極端なシナリオでは、環境の回復が絶望的に思える場合があります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- desperate (絶望的な、やけくそな)
- 「ぜひとも何かをしたい/しなければならない」という追い詰められた感じ。˗どちらかというと「hopeless」は「もう見込みがない」という静的な絶望感、desperateは「追いつめられながらも何かをしなければならない」という切迫感が強い。
- bleak (暗い、希望のない)
- 「景色や見通しが暗い」という意味で使われ、客観的に希望が見えない状況を表す。
- impossible (不可能な)
- 「物理的に/論理的にできない」という意味が強調される。hopelessは感情的な絶望感を示すニュアンスが強い。
反意語
- hopeful (希望に満ちた)
- 「未来に望みが持てる」という、正反対の感情や状況を示す。
- 「未来に望みが持てる」という、正反対の感情や状況を示す。
- optimistic (楽観的な)
- 「うまくいくと考えている」という楽観的な態度。hopelessに比べて真逆のポジティブな姿勢。
7. 発音とアクセントの特徴
IPA:
- アメリカ英語: /ˈhoʊpləs/
- イギリス英語: /ˈhəʊpləs/
- アメリカ英語: /ˈhoʊpləs/
アクセント(強勢)の位置: 単語の最初の音節「hope」に強勢があります。
アメリカ英語とイギリス英語の違い: アメリカ英語では「ホウプレス」、イギリス英語では「ホウプレス(やや「ハウプ」気味の発音)」という違いがあります。
よくある発音ミス: 「hopeless」の「less」を濁らせて “less” [lɛs] ときちんと発音せず、lɪs になってしまうこと。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「hope*l*ess」と “p” と “l” の順番を間違えることがあるので注意。
- 同音異義語との混同: 「hope」と発音が似ていても、接尾辞“-less”をつけるとまったく意味が変わるので、区別が必要。
- 強い意味合い: 「hopeless」は感情を強く表すため、仕事相手や上司などに対して「You’re hopeless.」と言うと相手を深く傷つける恐れがある。ビジネス文書や上司との会話では慎重に使う。
- 試験での出題傾向: TOEICや英検などでは、形容詞によるネガティブニュアンスの単語として、文脈把握問題や語い力を問う問題で登場する可能性がある。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ: 「希望(hope)を失った(-less)」=「もう何も残っていない」イメージで覚えるとわかりやすい。
- 覚え方のポイント: 「hope」を「ホープ」として、「-less(~がない)」をいろいろな単語と組み合わせて「fearless」「careless」なども思い出すと、「-less」の持つ「~がない」という意味が定着しやすい。
- 勉強テクニック: 「hopeless」を使ったフレーズを自分の日常や苦手分野に当てはめてみる。たとえば「I’m hopeless at math!(数学がほんとにダメ!)」と口に出して覚えると、単語と自分の体験が結びついて記憶に残りやすい。
以上が「hopeless」の詳細解説です。「hopeless」はネガティブ度が高い言葉なので、相手の気持ちや状況に配慮しながら使うようにしましょう。ぜひ、ほかの「-less」系の単語(careless, endless など)ともあわせて覚えてみてください。
《話》どうしようもない,役に立たない
希望を失った
(物事が)望み(見込み)のない,絶望的な