glory
〈U〉『光栄』,名誉 / 〈U〉『壮観』,荘厳,美観 / 〈U〉(神の)『賛美』 / 〈U〉『繁栄』,全盛,絶頂;大得意 / 〈C〉《しばしば複数形で》誇りとなるもの,みごとなもの / 〈U〉天国
名詞 “glory” の詳細解説
1. 基本情報と概要
単語: glory
品詞: 名詞 (countable / uncountable で使われる場合がある)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- B2: ある程度複雑な文章や会話でも出てくる単語。文芸的表現や、宗教的な文脈など、幅広い分野で使用されます。
英語での意味:
- High renown or honor won by notable achievements.
- Great beauty or splendor.
日本語での意味:
- 「栄光」「名誉」「偉大な美しさ」「壮麗さ」などを表します。
- スポーツや音楽の大会などで優勝したときの「栄誉」や、「神の栄光」のような宗教的な場面でも使われます。事柄や場所がとても美しい、壮麗だというときにも使われることがあります。
「glory」は「栄光」や「名誉」といったポジティブな価値を強調したいときに使う単語です。例えば、歴史的な偉業や神聖な雰囲気を説明するときに用いられます。
活用形
- 単数形: glory
- 複数形: glories(文脈によって、「数々の栄光/壮麗さ」という意味で使われることがある)
他の品詞
- 動詞: glorify(「栄光を与える」「称賛する」)
- 例: glorify - glorifies - glorifying - glorified
- 例: glorify - glorifies - glorifying - glorified
- 形容詞: glorious(「栄光に満ちた」「素晴らしい」「壮麗な」)
- 名詞: glorification(「讃美」「称揚」)
2. 語構成と詳細な意味
語源: ラテン語の “gloria” (栄誉、名声)から派生し、古フランス語等を経て英語に入ったとされています。
- 「glory」は特別な接頭語や接尾語を含む複合的な作りではなく、語幹そのものが “glor-” に相当し、接尾辞 “-y” によって名詞形をとっていると考えられます。
関連語・類縁語
- glory → 名詞(栄光)
- glorify → 動詞(讃える、栄光を授ける)
- glorious → 形容詞(栄えある、輝かしい)
- gloriously → 副詞(栄光ある形で、すばらしく)
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- in all its glory … (そのすべての壮麗さ・栄光のうちに)
- the glory days … (栄光の日々、全盛期)
- bask in glory … (栄光を浴びる、栄光に浸る)
- bring glory to … (~に栄誉をもたらす)
- bathed in glory … (栄光に包まれた)
- steal the glory … (栄誉を奪う、手柄を横取りする)
- a moment of glory … (栄光の瞬間)
- reflect glory on … (~に栄光をもたらす、~を際立たせる)
- a blaze of glory … (華々しさ、輝かしい最後)
- crowning glory … (最後を飾る最高の出来事、真髄)
3. 語源とニュアンス
- ラテン語 “gloria” に由来し、「名誉」「名声」「神の栄光」といった概念を表す言葉として古くから使われてきました。
- 宗教的文脈では「神に対する称賛・栄光」を意味し、厳かなニュアンスを持ちます。
- スポーツや現代的な文脈においては「偉業を称える栄誉」「堂々たる美しさ」を示します。
- カジュアルな会話というよりは、少しフォーマル~文学的、あるいは感情を込めた場面に使われることが多い単語です。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算・不可算
- 不可算名詞として「栄光」と抽象的に扱う場合が多いです。
- 稀に可算名詞として、個別の「偉業」「最高の美」として「glories」と複数形で用いられることもあります。
- 不可算名詞として「栄光」と抽象的に扱う場合が多いです。
- 構文上は「in one’s glory」や「for the glory of ~」などの表現で用いられ、前置詞と一緒に使われることが多いです。
- 主に名詞として扱われる単語なので、形容詞「glorious」、動詞「glorify」などとあわせて使うとバリエーションが広がります。
よく使われる表現・イディオム
- “glory be to (God)” … (神に栄光あれ) — 宗教的且つ非常にフォーマル。
- “to go out in a blaze of glory” … (華々しく舞台から去る) — 比喩表現で、壮大な退場を意味。
5. 実例と例文
日常会話の例文
- “He dreams of achieving glory in the local marathon.”
- 「彼は地元マラソンで栄光を勝ち取りたいと夢見ています。」
- 「彼は地元マラソンで栄光を勝ち取りたいと夢見ています。」
- “Tell me more about the restaurant; I want to see it in all its glory.”
- 「そのレストランについてもっと教えて、あのすべての魅力を味わってみたいの。」
- 「そのレストランについてもっと教えて、あのすべての魅力を味わってみたいの。」
- “The flowers in the garden were in their full glory this morning.”
- 「今朝は庭の花々が最高潮の美しさを放っていました。」
ビジネスシーンの例文
- “The team’s success brought much glory to our company.”
- 「そのチームの成功は我が社に多大な名誉をもたらしました。」
- 「そのチームの成功は我が社に多大な名誉をもたらしました。」
- “Our glory days in the market were back in the early 2000s.”
- 「私たちの市場での全盛期は2000年代前半でした。」
- 「私たちの市場での全盛期は2000年代前半でした。」
- “We must uphold our reputation and strive to regain our former glory.”
- 「私たちは評判を維持し、かつての栄光を取り戻す努力をしなければなりません。」
学術・フォーマルな文脈の例文
- “The historians examined how the concept of glory shaped medieval society.”
- 「歴史学者たちは、中世社会をどのように『栄光』の概念が形作ったのかを調査しました。」
- 「歴史学者たちは、中世社会をどのように『栄光』の概念が形作ったのかを調査しました。」
- “Many literary works explore the fleeting nature of glory.”
- 「多くの文学作品が、儚い栄光の性質を掘り下げています。」
- 「多くの文学作品が、儚い栄光の性質を掘り下げています。」
- “The architect’s final masterpiece was considered the crowning glory of his career.”
- 「その建築家の最後の傑作は、彼のキャリアを飾る頂点の業績だと見なされました。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- honor (名誉)
- 「個人や団体が得る尊敬や称賛」の意味合いが強く、フォーマルな場面でも日常的にもよく使われます。
- 「個人や団体が得る尊敬や称賛」の意味合いが強く、フォーマルな場面でも日常的にもよく使われます。
- fame (名声)
- 「広く世間に知られること」。名声で名前が知られている状態を表します。
- 「広く世間に知られること」。名声で名前が知られている状態を表します。
- renown (高名)
- 「高く評価されて有名になっていること」。文語的、ややフォーマル。
- 「高く評価されて有名になっていること」。文語的、ややフォーマル。
- prestige (名声、威信)
- 「社会や組織内での評価の高さ」。フォーマルな場面でよく使われます。
- 「社会や組織内での評価の高さ」。フォーマルな場面でよく使われます。
- magnificence (荘厳、壮大)
- 「雄大な美や豪華さ」を意味し、景観や建物、イベントなど質的な美しさを強調。
反意語 (Antonyms)
- shame (恥)
- dishonor (不名誉)
- infamy (悪名)
いずれも「みっともない」「名誉が損なわれる」といった真逆のニュアンスになります。使い方としては、たとえば “dishonor” はフォーマルな文脈で用いられ、「栄誉」を失う状況の強調に用いられます。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA)
- アメリカ英語(General American): /ˈɡlɔːr.i/
- イギリス英語(Received Pronunciation): /ˈɡlɔː.ri/
- アメリカ英語(General American): /ˈɡlɔːr.i/
アクセント(強勢): 最初の音節 “GLO” に強勢があります。
アメリカ英語とイギリス英語で母音の長さや微妙な発音の差はありますが、ほぼ同様に聞こえます。
よくある間違いは “groly” など、母音を間違えるケースです。スペルが “g-l-o-r-y” であることを確認しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス: “glory” を “gloary” や “golry” と書いてしまうミス。
- 同音異義語に注意: “glory” と完全な同音異義語はあまりありませんが、 “gory (血まみれの、恐ろしい)” と発音が似ているように聞こえる場合があるので注意しましょう。
- 試験対策: TOEIC・英検などで直接的な問題が出る頻度は高くありませんが、高度なリーディングや文脈問題で登場する可能性があります。特に「文章中での文脈推測」が問われる際に、abstract noun(抽象名詞)として出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「God + glory = 神様の栄光」という宗教的なイメージを持つと、「偉大で輝かしいイメージ」を思い出しやすくなります。
- 「Glory」は “Glow(光る)” と似た響きがあるため、「まばゆい光に包まれた栄光」というイメージで覚えると定着しやすいです。
- スペリングは “g-l-o-r-y” と、早口で “GLORY” と言ってみると自然と覚えられます。
以上が名詞 “glory” の詳細解説です。日常的にはそこまで頻出する単語ではありませんが、文学作品やスピーチ、スポーツの報道や宗教的な表現など、さまざまな公的・格式高いシーンで目にする可能性があります。栄誉や壮麗さを強調したいときに、ぜひ使ってみてください。
〈U〉光栄,名誉
〈U〉壮観,荘厳,美観
〈U〉(神の)賛美
〈U〉繁栄,全盛,絶頂;大得意
〈C〉《しばしば複数形で》誇りとなるもの,みごとなもの
〈U〉天国