最終更新日:2024/06/13

スゲは湿地に生えます。

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The sedge grows in wetlands.

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元となった辞書の項目

wetland

IPA(発音記号)
名詞

湿地帯

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解説

1. 基本情報と概要

単語: wetland

品詞: 名詞 (可算名詞 / 不可算名詞 [文脈による] )

意味 (英語): An area of land that is saturated with water, either permanently or seasonally, such that it forms a distinct ecosystem.

意味 (日本語): 水に浸っている(または非常に湿った)土地のことで、常時あるいは季節的に水がたまっているため、特別な生態系をなす場所を指します。

「湿地」や「沼沢地」といった場所を示す単語です。自然環境保護の文脈でよく使われ、水分が豊富で生物多様性の高い地域を表すときに用いられます。

難易度 (CEFR): B2(中上級)

・自然環境や地理などの専門的トピックで出そうなため、中上級レベルを目安にするとよいでしょう。

活用形


  • 単数形: wetland

  • 複数形: wetlands

他の品詞形


  • 形容詞形は一般的にありません(wetland はそのまま名詞として使われます)。

  • 「wet」と「land」に分けた場合、「wet」は形容詞、「land」は名詞ですが、「wetland」という一語で使用することが大半です。


2. 語構成と詳細な意味


  • 接頭語: 特に明示的な接頭語はありませんが、「wet (湿った)」がベースとなっています。

  • 語幹: 「wet」 = 湿っている / 水分がある

  • 語尾: 「-land」 = 土地

「wetland」は文字通り「湿った土地」の意味から派生しています。

関連語や派生語


  • marsh (沼地)

  • swamp (湿地、特に木が生い茂る氾濫地帯)

  • bog (湿原。泥炭が堆積しているような場所)

  • fen (沼沢地の一種)

よく使われるコロケーション(共起表現)10個


  1. protected wetland(保護された湿地)

  2. coastal wetland(沿岸湿地)

  3. freshwater wetland(淡水湿地)

  4. saltwater wetland(汽水・海水の湿地)

  5. wetland conservation(湿地保全)

  6. wetland restoration(湿地の再生)

  7. wetland ecosystem(湿地の生態系)

  8. migratory birds in wetland(湿地に飛来する渡り鳥)

  9. wetland habitat(湿地の生息地)

  10. loss of wetlands(湿地の喪失)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • 「wet (水分がある) + land (土地)」が結びついて、中英語や古英語から派生した表現といわれています。

歴史的背景:


  • 古くから、人間が農業や都市開発を行う上で、湿地は排水や耕地化が必要な土地としてみられてきました。しかし現代では、生物多様性を支える重要な地域として保護対象となることが多いです。

ニュアンス・使用時の注意:


  • 「湿地」は自然環境保護や地理学、環境学の文脈でよく使われます。会話というよりはレポートや論文、ニュース記事など、ややフォーマルあるいは専門的な場面で使われる傾向があります。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 可算・不可算名詞としての使い分け


    • 「a wetland」「several wetlands」のように、個別の湿地を数える場合は可算名詞として扱われます。

    • しかし「wetland conservation」のように総称的に使う場合は不可算名詞的にも扱われます。


  2. 一般的な構文例


    • “A wetland provides a habitat for diverse wildlife.” (湿地は多様な野生生物の生息地となる)

    • “We need to conserve wetlands.” (私たちは湿地を保護する必要がある)


  3. イディオム


    • 「wetland」で特定のイディオムは少ないですが、環境保護関連で “wetlands drained for agriculture” のように「農地化のために湿地を排水する」といった表現が環境問題を語るときに頻出します。



5. 実例と例文

日常会話での例文 (3つ)


  1. “There’s a beautiful wetland near my cabin where I often go birdwatching.”

    (私の山小屋の近くに美しい湿地があって、よくバードウォッチングに行くんだ。)


  2. “We visited the local wetland to see the sunset. It was amazing.”

    (夕日を見るために地元の湿地を訪れたんだけど、とても綺麗だったよ。)


  3. “I heard the city might build a park over the wetland.”

    (市がその湿地に公園を建設するかもしれないって聞いたよ。)


ビジネスでの例文 (3つ)


  1. “Our company is involved in a wetland restoration project to maintain biodiversity.”

    (当社は生物多様性を維持するための湿地再生プロジェクトに携わっています。)


  2. “There are strict regulations concerning construction in wetlands.”

    (湿地での建設に関しては厳しい規制があります。)


  3. “We need an environmental impact assessment for the wetland area.”

    (私たちは湿地地域に関する環境影響評価が必要です。)


学術的な文脈での例文 (3つ)


  1. “Recent studies highlight the critical role wetlands play in carbon sequestration.”

    (最近の研究では、炭素貯留における湿地の重要な役割が示されています。)


  2. “Wetland ecosystems are highly sensitive to changes in water quality.”

    (湿地の生態系は水質の変化に非常に敏感です。)


  3. “The Ramsar Convention aims to protect significant wetlands worldwide.”

    (ラムサール条約は世界中の重要な湿地を保護することを目的としています。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. marsh (沼地)


    • より浅く、水はけが悪い。その名の通り湿地の一種。


  2. swamp (沼沢地)


    • 泥深く、木や茂みが生い茂るジメジメした土地。より湿度が高く、水分量が多い。


  3. bog (泥炭地 / 湿原)


    • 泥炭(peat)が積もっている特徴的な湿地。酸性度が高い。


  4. fen (沼沢地)


    • 泥炭を含む湿地の一種だが、bog よりもアルカリ性が高い。


ニュアンスや使い方の違い:


  • 「wetland」は総称的に「湿地全般」を意味します。上述の単語は湿度や植生、地質などの違いにより細分化された「湿地」の種類を示します。

反意語


  • desert (砂漠)


    • 湿気が非常に少ない土地。



7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA): /ˈwɛt.lænd/


  • アメリカ英語: [ウェトゥ・ランド](“ウェ”にアクセント)

  • イギリス英語: [ウェット・ランド](同様に最初の “wet” の部分に強勢)

よくある発音の間違い:


  • 「wet」と「land」の間を繋げて「ウェトランド」のように発音しがちですが、実際には “wet” の後で一度区切りが入るように意識すると自然になります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “wetland” を “wetlend” や “wetlend” としてしまうミスがあるので注意しましょう。

  • 複数形: “wetlands” が使われることが多いです。つい “wetland” のままでも通じる場合がありますが、複数の湿地を示すときはきちんと -s をつけるようにしましょう。

  • 同音異義語との混同: 直接的な同音異義語はありませんが、「wet + land」の組みあわせなので、単語としてひとつの名詞であることを意識してください。

試験対策:


  • TOEICや英検などでの出題頻度はそこまで高くありませんが、環境問題テーマでは出題される可能性があります。地理や生態系、自然保護などのトピックで要注意です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「wet (湿った)」 + 「land (土地)」=「wetland (湿った土地)」という直感的な組み合わせで覚えるとわかりやすいです。

  • 『湿地』という日本語訳を持つ語は複数存在しますが、総称としての「wetland」が一番「湿った土地」としてイメージしやすいでしょう。

  • 環境問題のニュースなどで「Ramsar Convention(ラムサール条約)」とともにしばしば登場します。これでセットで覚えると印象に残りやすいです。


以上が wetland の解説になります。自然保護や環境関連の話題でよく登場する大切な単語ですので、文脈にあわせて活用してください。

意味のイメージ
wetland

和英例文問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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