名詞 “webcam” を徹底解説

1. 基本情報と概要

英語表記: webcam

品詞: 名詞（可算名詞）

CEFRレベルの目安: A2（初級）～B1（中級）

※コンピュータ関連用語のため、日常会話では少し専門的に感じる場合もありますが、一般的に広く知られている言葉です。

意味（英語・日本語）

• 英語: A camera that is connected to a computer and allows the transmission of live or recorded video via the internet or other networks.
  


• 日本語: インターネットなどのネットワークを通じて映像を送信するためにコンピュータに接続されたカメラ。
  

「webcam」は、パソコンやタブレットなどに内蔵または外付けされるカメラのことです。オンライン会議やビデオ通話で自分の映像を相手に伝えるときに使われます。最近ではリモートワークやオンライン授業などでよく耳にする単語です。

活用形

• 名詞なので、文中ではふつう “webcam” (単数) / “webcams” (複数形) が使われます。

他の品詞・派生的な使い方

• とくに他の品詞形はありませんが、口語では “webcam” を動詞として扱うような用法（例: “Let’s webcam tonight.” のように “ビデオ通話しよう” という意味）で使われることもまれにあります。ただし公式な辞書にはほぼ載っていない口語表現です。

2. 語構成と詳細な意味

語構成

• web + cam
  
  
  
  • web: インターネットやウェブ
    
  
  
  • cam: “camera” を短くした口語表現
  
  

関連・派生語

• camera: カメラ
  


• livestream (verb/noun): ライブ配信（をする）
  


• video chat: ビデオチャット
  

よく使われるコロケーション・関連フレーズ（10選）

1. “turn on the webcam” — ウェブカメラをオンにする
   


2. “turn off the webcam” — ウェブカメラをオフにする
   


3. “webcam session” — ウェブカメラを使ったセッション
   


4. “built-in webcam” — 内蔵ウェブカメラ
   


5. “external webcam” — 外付けウェブカメラ
   


6. “HD webcam” — 高解像度ウェブカメラ
   


7. “webcam chat” — ウェブカメラを使ったチャット
   


8. “webcam streaming” — ウェブカメラ経由の配信
   


9. “webcam feed” — ウェブカメラからの映像・配信
   


10. “webcam quality” — ウェブカメラの画質
    

3. 語源とニュアンス

• 語源: “web”（インターネット） + “cam”（camera の略）。インターネットを通じて映像を伝送する意味合いを持った造語です。
  


• 歴史的背景: インターネットとパソコンが普及しはじめた1990年代後半から広く使われるようになりました。初期は低解像度で、主にチャット用でしたが、ブロードバンド環境の普及とともに急速に高機能化しています。
  


• ニュアンス・使用時の注意点:
  
  
  
  • 「ビデオチャットをするためのカメラ」の意味合いが強いです。
    
  
  
  • ネット会議やオンラインレッスンなどでは頻繁に使われるため、カジュアルでもフォーマルでも広く使用されます。
    
  
  

4. 文法的な特徴と構文

• 可算名詞: “a webcam” / “two webcams” などの形で数えられます。
  


• 一般的な構文例:
  
  
  
  • “I bought a new webcam for online meetings.”
    
  
  
  • “My laptop’s built-in webcam has poor resolution.”
    
  
  


• フォーマルかカジュアルか:
  
  
  
  • どちらかと言えば、IT用語なのでビジネスシーンやカジュアルシーン両方で使われます。書き言葉でも口語でも問題なく使用できます。
    
  
  

5. 実例と例文

日常会話で使う例文（3つ）

1. “I’ll turn on my webcam so you can see me.”
   
   
   
   • 「あなたが私を見ることができるように、ウェブカメラをオンにするね。」
   
   


2. “Do you have a webcam? We can video chat instead of just calling.”
   
   
   
   • 「ウェブカメラ持ってる？ 電話だけじゃなくビデオチャットしようよ。」
   
   


3. “I need better lighting for my webcam feed.”
   
   
   
   • 「ウェブカメラの映像のために、もっといい照明が必要だな。」
   
   

ビジネスで使う例文（3つ）

1. “Our remote team uses webcams for daily stand-up meetings.”
   
   
   
   • 「リモートのチームは毎日のスタンドアップミーティングにウェブカメラを使っています。」
   
   


2. “Please ensure your webcam is working properly before the interview.”
   
   
   
   • 「面接の前にウェブカメラがちゃんと作動するか確認してください。」
   
   


3. “We’re planning to upgrade all the webcams in the conference rooms.”
   
   
   
   • 「会議室のウェブカメラをすべてアップグレードする予定です。」
   
   

学術的・プレゼンテーションで使う例文（3つ）

1. “In today’s webinar, you’re encouraged to switch on your webcam.”
   
   
   
   • 「本日のウェビナーでは、ウェブカメラをオンにすることを推奨します。」
   
   


2. “According to the research, high-resolution webcams improve the online learning experience.”
   
   
   
   • 「研究によると、高解像度のウェブカメラはオンライン学習の質を高めるということです。」
   
   


3. “Use your webcam to demonstrate the prototype during the remote presentation.”
   
   
   
   • 「リモートのプレゼンテーション中に、プロトタイプを見せるためにウェブカメラを使ってください。」
   
   

6. 類義語・反意語と比較

類義語

1. video camera (ビデオカメラ)
   
   
   
   • 一般的なビデオカメラ全般を指し、ネット接続とは限らない。
     
   
   


2. camera (カメラ)
   
   
   
   • 広い意味で写真や動画を撮る機器のこと。
     
   
   


3. built-in camera (内蔵カメラ)
   
   
   
   • スマートフォンやノートPCに備え付けられているカメラ。
     
   
   

“webcam” はインターネット経由で映像を配信する目的に特化している点が特徴です。

反意語

• 直接的な「反意語」は存在しませんが、「オフライン用カメラ」と対比するとして “analog camera (フィルムカメラ)” などがあげられます。オンライン配信とは無縁のカメラという意味合いです。

7. 発音とアクセントの特徴

• IPA表記: /ˈwɛb.kæm/
  
  
  
  • 第一アクセント: “web” の部分（/ˈwɛb/）
    
  
  


• アメリカ英語/イギリス英語: アクセントや発音に大きな違いはあまりありません。 /æ/ の音が地域によって /ɑː/ に近くなる場合もありますが、一般的には同じ発音です。
  


• よくある発音の間違い:
  
  
  
  • “web” と “cam” の2つの要素をはっきり区切らないで、「ウェッカム」のように曖昧にしてしまう。
    
  
  
  • “cam” の /æ/ の音を /ʌ/ や /ɒ/ と混同しやすい。
  
  

8. 学習上の注意点・よくある間違い

1. スペリングミス: “webcam” を “web cam” と分けて書く例もありますが、一語で書くのが一般的です。
   


2. 同音異義語との混同: “cam” と “calm” はスペルも音も違うので注意。
   


3. TOEICや英検などでの出題傾向: IT関連用語やビジネス会話の設問で “webcam” が選択肢として出る場合があります。特にリモートワークの増加で、関連語彙として注意されることがあります。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• 覚え方のポイント:
  
  
  
  • “web” + “cam” というシンプルな造語。インターネットとカメラが一体化したイメージを持ちましょう。
    
  
  
  • 「ウェブ + カメラ」と訳してイメージすれば分かりやすいです。
    
  
  
  • 普段ZoomやSkypeなどを使うときの“あのカメラ”とイメージすると覚えやすいです。
  
  

以上が “webcam” の詳しい解説です。オンラインで映像をやり取りするときによく使われる単語なので、ぜひ参考にしてみてください。