元となった辞書の項目
urge
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: urge
品詞: 名詞 (可算名詞)
- 英語の意味: a strong desire or impulse
- 日本語の意味: 強い衝動や欲求。
「何かをしたい、もしくは何かを求めたいという強い思い」を表す言葉です。普段の生活で「ついついやりたい気持ち」「抑えきれない強い欲求」のような場面で使われます。
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
B2レベルはある程度しっかりした語彙力や文法が身につき、複雑な内容の文章でも読解や表現がある程度できる段階を表します。
活用形
- 単数形: urge
- 複数形: urges
他の品詞形
- 動詞形: “to urge”
- 例: “I urge you to consider this matter carefully.”(この件をよく考えてほしいと強く促す)
- 例: “I urge you to consider this matter carefully.”(この件をよく考えてほしいと強く促す)
- 形容詞形: 直接の形容詞形はありませんが、派生語として “urgent” (形容詞: 緊急の、差し迫った) があります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: “urge”
- 接頭語や接尾語のつかない、短い一単語です。
- 接頭語や接尾語のつかない、短い一単語です。
- 派生語: “urgent” (形容詞), “urgency” (名詞: 緊急性)
具体的な意味
- 強い衝動・欲求
自分が何かをしたい、もしくは何かに向かって行動したいという強い気持ち。 - 行動を引き起こすような強い動機
単に欲求だけでなく、「すぐに行動に移りたくなる」レベルの感情を指す場合もあります。
よく使われるコロケーション(10個)
- feel an urge (強い衝動を感じる)
- fight the urge (衝動を抑える)
- give in to the urge (衝動に負ける)
- resist the urge (衝動をこらえる)
- suppress an urge (衝動を抑える)
- a sudden urge (突然の欲求)
- sexual urge (性的衝動)
- strong urge (強い衝動)
- overwhelming urge (圧倒的な衝動)
- irresistible urge (抗いがたい衝動)
3. 語源とニュアンス
語源:
ラテン語で「押し進める、急がせる」を表す “urgēre” に由来します。英語でももともとは「急かす」というニュアンスが強かったとされます。ニュアンス:
- 「抑えきれない欲求」「何としてもやりたくなる強い思い」であり、人間の本能的・感情的な側面を強調する表現です。
- 文章・口語ともに使われますが、ややフォーマルな書き言葉の文章では少し硬い印象になることもあります。日常会話でもよく登場する単語です。
- 「抑えきれない欲求」「何としてもやりたくなる強い思い」であり、人間の本能的・感情的な側面を強調する表現です。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞として扱われます。
- 例: “I suddenly felt an urge to run.”(急に走りたい衝動を感じた)
- 例: “I suddenly felt an urge to run.”(急に走りたい衝動を感じた)
- 構文例:
- “to have an urge to do something” → 何かをしたい衝動を持つ
- “to feel an urge to do something” → 何かをしたい衝動を感じる
- 前置詞 “for” や “toward” と組み合わせることはあまり多くありません。基本的に “to do something” の不定詞パターンと一緒に利用されることが多いです。
- “to have an urge to do something” → 何かをしたい衝動を持つ
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “I had a sudden urge to eat ice cream in the middle of the night.”
(真夜中に突然アイスクリームを食べたい衝動に駆られた。) - “Whenever I see a cute puppy, I feel an urge to pet it.”
(かわいい子犬を見ると、つい撫でたい衝動に駆られる。) - “Sometimes I get the urge to call my friends late at night.”
(時々、夜遅くに友達に電話したい衝動に駆られる。)
ビジネスでの例文(3つ)
- “Despite the urge to close the deal quickly, we should carefully review the contract.”
(早く契約をまとめたい衝動に駆られるが、契約書は慎重に確認する必要がある。) - “He had the urge to speak up in the meeting, but decided to wait for the right moment.”
(彼はミーティングで発言したい衝動に駆られたが、適切なタイミングを待つことにした。) - “I sometimes get the urge to check my emails during meetings, but it’s important to stay focused.”
(会議中にメールを確認したい衝動に駆られることがあるけれど、集中することが大切だ。)
学術的な文脈での例文(3つ)
- “In psychology, the term ‘urge’ is closely associated with impulse control disorders.”
(心理学において「urge」という言葉は、衝動制御障害と密接に関連している。) - “The urge to seek novelty often drives innovation in scientific research.”
(新しいものを求める欲求が、しばしば科学研究の革新を促進する。) - “Freudian theory suggests that urges stem from unconscious desires.”
(フロイトの理論によれば、衝動は無意識の欲望から生じるとされる。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- impulse(衝動)
- より瞬間的で抑えがたい「とっさに湧き上がる衝動」を強調する傾向がある。
- より瞬間的で抑えがたい「とっさに湧き上がる衝動」を強調する傾向がある。
- desire(欲望、願望)
- もう少し穏やかで継続的な「欲しがる気持ち」を示す。場合によっては「理想的な願い」のニュアンスも含む。
- もう少し穏やかで継続的な「欲しがる気持ち」を示す。場合によっては「理想的な願い」のニュアンスも含む。
- longing(憧れ、切望)
- 切なく思い焦がれる気持ちを強調する。やや詩的または感傷的。
反意語
- reluctance(気が進まないこと、難色)
- 何かをしたくない、または気乗りしない気持ちを表す。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /ɝːdʒ/(カタカナであえて表記するなら「アージ」に近い)
- イギリス英語: /ɜːdʒ/(カタカナであえて表記するなら「アージ」に近い)
- アメリカ英語: /ɝːdʒ/(カタカナであえて表記するなら「アージ」に近い)
アクセント: 1音節なので特に強勢の移動はなく、/ɝː/(または /ɜː/)の部分をしっかり発音します。
よくある間違い: “u” の部分を「ウ」と発音してしまうと “アージ” にならないので、母音 /ɜː/ をしっかり意識してください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “urje” “urgee” などと間違えることがあるので注意。
- 同音異義語との混同: 同音語はありませんが、動詞 “urge” に引っ張られて「to urge + 名詞」という構文と混同しやすいです。
- 試験対策: TOEIC や英検でも、読解パートや会話パートにおいて「衝動」「強い欲求」の意味合いを問う問題で出題されることがあります。品詞判別や適切な単語選択問題で見かける可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “u” + “r” + “ge” と分解して、「あなた(u)が本能的に(r) 出る(ge) 衝動」のイメージで語呂合わせをして覚えるのも一つの手です。
- 衝動を表すため、「衝動=URGe」と頭文字を取るなど、“衝動が出てくる瞬間”をイメージすると覚えやすいかもしれません。
以上が名詞「urge」の詳細な解説です。強い衝動や欲求を表す点がポイントで、文脈によっては行動を促す動機としても理解しておくと、自然な使い方ができるようになります。
意味のイメージ