最終更新日:2024/06/13
正解を見る
Offset printing is a popular method for producing high-quality prints.
編集履歴(0)
元となった辞書の項目
名詞
〈U〉印刷,印刷の字体 / 〈C〉《しばしば複合語で》(押した)跡,しるし / 〈U〉プリント模様;プリント生地;〈C〉プリント地の衣服 / 〈C〉(写真の)印画,陽画(positive) / 〈C〉版画
解説
1. 基本情報と概要
単語: print
品詞: 名詞 (可算名詞・不可算名詞の文脈もあり)
意味(英語・日本語)
- 英語: “print” as a noun can refer to text or images produced on paper (or other materials) through a printing process, or the result of pressing something onto a surface (e.g., a footprint, a fingerprint).
- 日本語: 「印刷物」「印字」「プリントアウトされたもの」などを指す名詞です。特に、本や雑誌、写真などの物理的に印刷されたものを示します。また、足跡や指紋など、何かが押し付けられた痕跡を指す場合もあります。日常的に「プリント(用紙)」という意味で使うほか、美術の分野などでは「版画」のことを表す場合もあります。
「print」は、書かれた文字や図柄を物理的に人の目で見られる形にしたもの、といったニュアンスです。ビジネスシーンから美術の分野、学校で配布されるプリントまで、幅広く使われます。
活用形(他の品詞・形)
- 動詞: “print”(印刷する)、“prints / printed / printing” など
- 形容詞形は直接 “print” からはなく、“printed”(印刷された)という形で使われることがあります。
- 派生語: “printer” (名詞:プリンター), “printable” (形容詞:印刷できる)
CEFRレベルの目安
- B1(中級)
日常生活でもたびたび使われる単語ですが、さまざまな使い方や文脈があるため、中級レベル程度の単語に位置づけられます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- print は接頭語・接尾語を持たず、短い語源から来ています。
- 類縁語として、imprint (押印する、刻印する)、footprint (足跡)、fingerprint (指紋)、blueprint (設計図) など、「何かを押し付ける」「印を残す」という意味が共通しています。
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- print media(印刷媒体)
- print version(印刷版)
- out of print(絶版の)
- digital print(デジタル印刷)
- print run(印刷部数)
- fine print(細かい文字、小さい文字; 裏の情報など)
- in print(出版されている状態; ~がまだ在庫/発売中の状態)
- print quality(印刷品質)
- photo print(写真プリント)
- print shop(印刷屋)
これらは「どんな印刷物なのか」「在庫があるのか」「出版されているのか」といった状況や文脈を示す際によく使われる表現です。
3. 語源とニュアンス
語源
- print は中英語の “printe” に由来し、さらにラテン語の “premere” (押す) に遡るとされています。「押し付ける」というイメージから、転じて「印を押す」「文字や絵を紙などに写しとる」という意味に発展しました。
ニュアンス
- 「print」という名詞を使うときは、紙や布、写真などに「文字や絵が固定されたもの」をイメージさせます。カジュアルな場面でもビジネスでも使われ、日常的です。
- ただし、「fine print」(契約書や広告などの細字)など、特定の場面で警戒心や注意を促すニュアンスを帯びる表現もあります。
使用シーン
- 口語/カジュアル: 「学校で今日のプリントを先生が配った」など
- ビジネス/フォーマル: 「契約書の細かい文字(the fine print)をよく確認する」など
- 文書/文章: 商品カタログ、雑誌、学術論文などの印刷物を指す
4. 文法的な特徴と構文
名詞(可算・不可算両方の使い方)
- 可算名詞: 「a print」「prints」として、具体的な印刷物を複数形で数える場合(例:写真のプリント複数枚など)。
- 不可算名詞: 「Print is an important medium for communication.」のように抽象的に印刷という概念を指す場合。
- 可算名詞: 「a print」「prints」として、具体的な印刷物を複数形で数える場合(例:写真のプリント複数枚など)。
構文例
- “He made a print of the photograph.”(写真をプリントにした)
- “This book is still in print.”(この本はまだ絶版ではない=在庫あり)
- “He made a print of the photograph.”(写真をプリントにした)
5. 実例と例文
「print」を使った自然な例文を、以下の文脈別に示します。
(A) 日常会話での例文 (3文)
- “Could you hand me the class print the teacher just gave us?”
(先生が配ったプリントを取ってもらえる?) - “I love the print on this T-shirt; it's so colorful.”
(このTシャツのプリントがすごくカラフルで気に入った。) - “Do you have a print of that funny photo we took last week?”
(先週撮ったあの面白い写真のプリントはある?)
(B) ビジネスシーンでの例文 (3文)
- “We should review the fine print in this new contract before signing.”
(署名する前に、この新しい契約書の細かい文字の部分を確認すべきです。) - “The company decided to invest more in print advertising this year.”
(その会社は今年、印刷広告への投資を増やすことを決めました。) - “Is the brochure ready for print?”
(そのパンフレットは印刷の準備ができていますか?)
(C) 学術的・専門的な文脈での例文 (3文)
- “Her research findings will appear in print next month in a leading journal.”
(彼女の研究成果は、来月一流雑誌で印刷版として発表されます。) - “The museum showcased rare prints by 18th-century artists.”
(その美術館では、18世紀の芸術家による貴重な版画作品が展示されました。) - “He studied the history of print technology for over a decade.”
(彼は10年以上にわたり、印刷技術の歴史を研究しました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- publication (出版物)
- 日本語: 出版物
- ニュアンス: 印刷物のうち、書籍や雑誌など正式に出版されたものに焦点を当てる単語。
- 日本語: 出版物
- copy (コピー)
- 日本語: コピー
- ニュアンス: 原本から複製して作った1部、という意味合いが強い。
- 日本語: コピー
- impression (印象/版次)
- 日本語: 印象、重版
- ニュアンス: 書籍の版や刷を意味する場合もある。やや文脈で注意。
- 日本語: 印象、重版
反意語
- digital file (デジタルファイル)
- 「紙に印刷されたもの」に対して、「電子データ」を指す語として対比的に使われる。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /prɪnt/
- アクセント: 「print」の1音節のため、特にアクセントの移動はありません。
- アメリカ英語とイギリス英語: ほぼ同じ発音ですが、アメリカ英語ではより /ɪ/ がはっきりする傾向があります。
- よくある発音ミス: 子音を強く発音しすぎて「プrイントゥ」になったり、「プラント」と混ざったりすること。/prɪnt/ の /r/ に注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「print」を「prient」や「prant」等と間違えることがあるので注意。
- 同音異義語との混同: 英語では同じ音の単語はありませんが、「prince (王子)」と早口で混同される可能性はわずかにあります。
- 可算・不可算の使い分け: 具体的な印刷物を数える時は “a print/two prints”。抽象概念で使う時は “Print is…” のように不可算扱い。
- 試験対策: TOEICや英検では、ビジネスや日常生活のシーンで “print advertising” “print out copies” “out of print” といった熟語的な表現が出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “押す”というイメージ: 語源が “premere (押す)” なので、何かを押し付けて形を残すイメージが「印刷」に発展したと覚えると理解しやすいです。
- 音とつなげる暗記: 「プリント」(日本語でも同じ音)と思えばスペルも “print” と覚えやすいです。
- 身近な例で覚える: 日常で「プリンター」(printer) を使う時に “print out documents” などを思い浮かべれば自然に定着しやすいでしょう。
以上が、名詞としての “print” の詳しい解説です。普段の学習や文脈に合わせて、可算・不可算の区別や、動詞形との使い分けに注意しつつ使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
〈U〉印刷,印刷の字体
意味(2)
〈C〉《しばしば複合語で》(押した)跡,しるし
意味(3)
〈U〉プリント模様;プリント生地;〈C〉プリント地の衣服
意味(4)
〈C〉(写真の)印画,陽画(positive)
意味(5)
〈C〉版画