frozen
1. 基本情報と概要
単語: frozen
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): Turned into ice or affected by extremely cold temperatures; very cold; not moving or unable to move.
意味(日本語): 凍った、非常に冷たい、あるいは動きが止まった状態を指す形容詞です。たとえば、食品が冷凍されたときや、寒さで水が凍ったときに使われます。また、感情や体が「凍りつく」ように動けなくなるというニュアンスもあります。
「冷たく凍った」といえば分かりやすいですが、「動けないほど感情が凍りついた」という表現にも使います。
活用形:
形容詞なので、動詞のような活用はありません。比較級・最上級の形(frozener, frozenest)は一般的にはありません。「もっと凍っている」などと言いたい場合は、別の表現(例: more frozen, most frozen)を用いて形容的に表します。
他の品詞になったときの例:
- freeze (動詞): 「凍る、凍らせる」
- freezing (形容詞/動名詞): 「凍るように寒い」「(物が)凍っていること」
- freezer (名詞): 「冷凍庫」
CEFRレベル目安: B1(中級)
- A1:超初心者
- A2:初級
- B1:中級 ← 「frozen」は身の回りの状況描写でよく使われる単語ですが、比喩的表現や感情表現にも使われ、やや慣れを要します。
- B2:中上級
- C1:上級
- C2:最上級
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: “freeze” (凍る・凍らせる)
- 接尾語: “-en” は過去分詞をつくるときに使われることがあります。ここでは動詞 freeze の過去分詞形が形容詞として使われています。
詳細な意味
- 食品などが冷凍されている(例: a frozen pizza = 冷凍ピザ)。
- 水や液体などが氷の状態になる(例: the lake was frozen = 湖が凍っていた)。
- (比喩的に)感情が凍りつくほど驚く、怖がる、動けなくなる(例: I was frozen with fear = 恐怖で固まってしまった)。
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- frozen food → 冷凍食品
- frozen lake → 凍った湖
- frozen solid → 完全に凍った
- frozen assets → 凍結された資産(経済的文脈)
- frozen smile → 作り笑い・凍りついた笑顔
- frozen in time → 時間が止まったような、変化がない
- keep frozen → 冷凍状態で保存する
- frozen ground → 凍りついた土
- frozen shoulder → いわゆる「五十肩」
- frozen to the bone → 骨の髄まで冷え切った
3. 語源とニュアンス
語源
- “frozen” は古英語の “frosen” (freeze の過去分詞) から来ています。古いゲルマン語系の単語であり、「液体が氷の状態になる」という意味をもつ “freeze” が元になっています。
ニュアンス
- 物理的に凍っている場合から、感情や体が一瞬止まるなど比喩的にも使われるため、文脈次第で「冷たくて固まっている」か「驚きや恐怖などで動けない」状態かを区別します。
- 「カジュアルにもフォーマルにも」両方で使われる場面があります。例えば、食品パッケージの “keep frozen” はフォーマルな指示であり、友人との会話で “I was frozen!” というのはカジュアルな言い回しです。
4. 文法的な特徴と構文
文法上のポイント: “frozen” は基本的に形容詞として使われます。もともと動詞 “freeze” の過去分詞形ですが、名詞を修飾するときや補語(be動詞の後ろなど)で使われることが多いです。
- 例: The water is frozen. (補語としての使用)
- 例: Frozen water pipes can burst. (名詞 “water pipes” を修飾)
- 例: The water is frozen. (補語としての使用)
一般的な構文・イディオム:
- be frozen solid (完全に凍りついている)
- frozen in place (その場で動けずに固まっている)
- have one’s assets frozen (資産が凍結される)
- be frozen solid (完全に凍りついている)
フォーマル/カジュアル:
- 「フォーマル」に文書で使う場合は、主に経済用語(frozen assets)や法的文脈(frozen bank accounts)などが典型です。
- 「カジュアル」には、天気や身体感覚に関して “I’m frozen!” などとよく使います。
- 「フォーマル」に文書で使う場合は、主に経済用語(frozen assets)や法的文脈(frozen bank accounts)などが典型です。
5. 実例と例文
日常会話での例文 (3つ)
- “It’s so cold outside that my fingers are practically frozen!”
(外がとても寒くて、指が凍りそうだよ!) - “Don’t forget to buy some frozen vegetables at the store.”
(お店で冷凍野菜を買うのを忘れないでね。) - “My phone screen was frozen, so I had to restart it.”
(スマホの画面がフリーズして動かなかったから、再起動しなくちゃならなかった。)
ビジネスシーンでの例文 (3つ)
- “All company assets remain frozen due to the ongoing investigation.”
(進行中の調査のため、会社の資産はすべて凍結されています。) - “We need to check the frozen funds in our overseas accounts.”
(海外の口座で凍結されている資金を確認する必要があります。) - “The computer system is frozen; please contact the IT department immediately.”
(コンピューターシステムがフリーズしているので、すぐIT部門に連絡してください。)
学術的な文脈での例文 (3つ)
- “The archaeologists discovered a frozen mammoth preserved for thousands of years.”
(考古学者たちは、何千年も保存されてきた凍ったマンモスを発見しました。) - “The lake remained frozen well into the spring, delaying the annual research projects.”
(湖は春先まで凍ったままで、毎年の研究プロジェクトを遅らせました。) - “The sample was kept frozen at minus 20 degrees Celsius to preserve its structure.”
(サンプルはその構造を保持するためにマイナス20度で凍結保存された。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- iced (氷入りの、または氷結した)
- “iced” は「氷で冷やされた」という程度のニュアンス。飲み物などに使う。
- “iced” は「氷で冷やされた」という程度のニュアンス。飲み物などに使う。
- chilled (冷やされた)
- 「冷たくされた」程度のニュアンスで、必ずしも凍結しているわけではない。
- 「冷たくされた」程度のニュアンスで、必ずしも凍結しているわけではない。
- frigid (極寒の)
- 「きわめて寒い」形容詞で、比喩的に「とても冷淡な」とも使われる。
- 「きわめて寒い」形容詞で、比喩的に「とても冷淡な」とも使われる。
反意語 (Antonyms)
- thawed (解凍された)
- 「凍っていたものが解けた」状態を示す。
- 「凍っていたものが解けた」状態を示す。
- warm (温かい)
- 凍結とは反対に暖かい。
- 凍結とは反対に暖かい。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /ˈfroʊ.zən/
- イギリス英語: /ˈfrəʊ.zən/
強勢(アクセント):
- 第一音節 “fro-” または “frəʊ-” に強勢があります。 “fro” の部分に力を入れて発音します。
- アメリカ英語とイギリス英語の違いは主に母音の発音 (froʊ vs frəʊ) です。
よくある発音の間違い:
- “o” の部分を曖昧にしすぎたり、 “e” をはっきり発音しすぎたりすると不自然になりやすい。
- アクセントを第二音節に置いて “fro-ZÉN” のように発音しないように注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “frozon” や “forzen” と間違えやすいので注意。
- 動詞との混同: “freeze” (動詞: 凍らせる/凍る)、 “froze” (動詞の過去形)、 “frozen” (過去分詞・形容詞) の使い分けを確認しましょう。
- 同音異義語との混同: “frozen” ははっきり言えば混同しにくいですが、「frost」など似た単語と混ざらないように。
- 試験対策: TOEICや英検では、メール文面やニュース記事などで “frozen account,” “frozen funds” などの表現が出題されることがあります。また、リスニングで「フローズン」という音声を聞き取る練習も必要です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「アニメ映画『Frozen(アナと雪の女王)』を思い出す」と覚えやすいでしょう。「氷の世界」のイメージと結びつけると、frozen の意味が記憶に残りやすくなります。
- 動詞の “freeze-froze-frozen” は不規則変化なので、3つまとめて口に出して覚えるのがおすすめです (“freeze, froze, frozen!” のリズム)。
- スペリングのポイントは、母音の組み合わせ “o” と “e” は “fro-zen” という2つの音節になっているところ。
以上が、形容詞 “frozen” の詳細解説になります。日常の「冷凍食品」の話題から、比喩表現や金融業界の「資産凍結」まで幅広く使える語なので、ぜひ理解を深めて活用してみてください。
凍った,凍結した
(態度などの)冷たい,冷淡な
(資産などが)凍結された
freezeの過去分詞