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wrap
解説
1. 基本情報と概要
単語: wrap
品詞: 名詞 (誰かや何かを包むための「包み」や「覆い」を指す)
- 英語の意味: A cover or covering material, often used to enclose or protect something.
- 日本語の意味: 包み紙、覆うもの、またはショールなどの「巻きもの」。
- 例: プレゼントを包むラッピングペーパー、食べ物を包むラップ、肩に巻くショールなどをまとめて表現する言葉です。「何かを包むもの」を指すときに使われる名詞です。
活用形
名詞なので時制による活用はありませんが、動詞として使う場合は以下のように活用します。
- 動詞形: wrap(原形)
- 三人称単数: wraps
- 過去形/過去分詞: wrapped
- 現在分詞: wrapping
他の品詞への転用例
- 動詞: to wrap — 何かを包む、覆う
- 例: “I need to wrap the birthday gift.”(誕生日プレゼントを包む必要がある)
- 例: “I need to wrap the birthday gift.”(誕生日プレゼントを包む必要がある)
- 形容詞(ラップの形をとった修飾表現): wrapped (包まれている)
- 例: “wrapped presents” (包まれたプレゼント)
- 例: “wrapped presents” (包まれたプレゼント)
CEFRレベル目安: B1(中級)
- 「包む」という行為を学習する段階で登場するため、初歩を過ぎて日常生活で使えるレベル。
2. 語構成と詳細な意味
「wrap」は語幹そのものが「包む・巻く」を意味します。
接頭語や接尾語が特につかないシンプルな単語ですが、さまざまな派生表現で使われます。
よく使われるコロケーション(共起表現)・関連フレーズ 10選
- gift wrap (ギフト用の包み紙)
- plastic wrap (食品用ラップ)
- bubble wrap (梱包用のプチプチ)
- wrap dress (巻き付けて着るドレス)
- wrap party (映画撮影などが終わった後のお疲れパーティー)
- shawl wrap (肩などに掛けるショール)
- takeaway wrap (テイクアウト用の包装、または包んだ食べ物)
- food wrap (食品保存用ラップ)
- final wrap (最終的な包み、またはまとめ)
- keep under wraps (秘密にしておく、包んで隠しておく)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 古英語の “wrappan” (巻きつける・包む)から来ていると言われています。
- 歴史的な使い方: はじめは文字通り「布や紙を巻き付けて保護する」という意味が主体でしたが、派生的に「ショール」「覆い」「完成(撮影現場などで“That's a wrap!”と宣言する)」など、抽象的な意味にも広がりました。
使用時の微妙なニュアンス
- 「ラップ(包み)」があることで安心感や保護のイメージを与えます。
- 「秘密にしておく」意味のイディオム “keep under wraps” は比喩的に「包んで隠し持つ」というニュアンスがあります。
- 日常会話ではカジュアルに使われますが、「wrap party」のような表現はエンタメ業界やパーティー関連でフォーマルにも使われます。
4. 文法的な特徴と構文
可算名詞/不可算名詞:
「wrap」は基本的に可算名詞扱いが多いです。たとえば「A wrap」(一枚の包み)、「Two wraps」(二枚の包み) など。ただし「gift wrap」(ギフト包装)を“紙”そのものの集合的な意味で使う場合に、不可算的に扱われることもあります。一般的な構文例:
- “Pass me the wrap, please.” (包み紙を取ってください)
- “She wore a silk wrap over her shoulders.” (彼女は肩にシルクのショールを羽織っていた)
イディオム:
- “That’s a wrap!” (これで終わりです! / 撮影終了!)
- “Keep it under wraps.”(それを秘密にしておいて)
- “That’s a wrap!” (これで終わりです! / 撮影終了!)
使用シーン: フォーマルかカジュアルか
- “It’s a wrap!” は気軽なフレーズで、主に口語。
- “wrap party” などは業界用語的に使われ、ややフォーマル/セミフォーマルな場でも用いられます。
5. 実例と例文
日常会話、ビジネス、学術的文脈でそれぞれ3つずつ例を示します。
日常会話
- “Could you hand me the plastic wrap? I need to cover the leftovers.”
(食品用ラップ取ってくれる?残り物を覆いたいの。) - “I’m looking for some gift wrap for my friend’s birthday.”
(友達の誕生日プレゼント用のラッピングペーパーを探してるの。) - “That’s a wrap! Let’s go home now.”
(これで終わり!もう家に帰ろう。)
ビジネス
- “We need to finalize the contract and then it’s a wrap on this project.”
(この契約を最終決定して、そしたらプロジェクトは完了です。) - “Please put the documents in a wrap so they don’t get damaged.”
(書類が傷まないように、包装(ラップ)に入れてください。) - “Everyone is expecting a wrap-up meeting at the end of the month.”
(今月末にまとめのミーティングがあると皆が期待しています。)
学術的/専門的
- “An examination of the bubble wrap revealed its effectiveness in shock absorption.”
(プチプチ梱包材の調査によって、衝撃吸収の有効性が示された。) - “In costume design, the shawl wrap serves both functional and aesthetic purposes.”
(衣装デザインでは、ショールのラップは機能的・美的両面に役立つ。) - “We analyzed the thermal properties of different food wraps.”
(さまざまな食品ラップの熱特性を分析した。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- cover (覆い):単に物の上を覆う意味で、可算・不可算どちらもあり得る。
- packaging (包装):主に包む素材や包む行為全般を指す。ややビジネスでフォーマル。
- envelope (封筒):手紙などを入れる封筒に特化した意味。
- shawl (ショール):肩にかける布。wrapより衣類的ニュアンスが強い。
反意語
- uncover(覆いを取る、暴く):名詞ではないが、「覆いを外す」という対比的イメージを表す動詞。
ニュアンスの違い
- 「wrap」は「包むもの、包めるもの」の幅広い意味で、英語でも汎用性が高い。
- 「cover」は単に上から覆うニュアンスが強く、必ずしも完全に包み込む必要はない。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ræp/
- アクセント: 単音節のため強勢は一箇所だけ(/ræp/ )。
- アメリカ英語とイギリス英語: 大きな違いはなく、どちらも /ræp/ と発音します。
- よくある発音の間違い:
- “wrap” の “w” を強く発音しすぎないように注意。実際には [w] 音が微妙に含まれますが、日本語の「ラップ」とは音がやや異なります。
- “rap” (/ræp/) との混同に注意。綴りは異なるが、音はほぼ同じです(“wrap” の w は軽くアタマに出ますが、しばしば無音に近くなる)。
- “wrap” の “w” を強く発音しすぎないように注意。実際には [w] 音が微妙に含まれますが、日本語の「ラップ」とは音がやや異なります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “wrap” を “warp” と書いてしまう(warp は「反らせる」など別の意味)。
- 動詞との混同: 名詞用法と動詞用法があり、文脈で見極める必要あり。
- 同音異義語 “rap”: ヒップホップ音楽の “rap” と混同しやすい。スペル違いだが発音が似ているため注意。
- 試験対策: TOEICや英検では「ビジネス文脈での包装」「秘密にするイディオム(keep under wraps)」などが問われることがある。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「ラッピング」にも使う “wrap” と関連づけて覚えると、日本語でもよく使う「ラップ(英語のトーンで)=包むもの」として自然に覚えられます。
- 綴りの先頭 “w” は発音をあまり強調しないイメージで、紙でサッと包む動作を脳内でイメージすると覚えやすいです。
- “That’s a wrap!” と言って終了を宣言する場面を映画やドラマでイメージすると、忘れにくいでしょう。
以上が名詞「wrap」の詳細な解説です。何かを包むための「包み」や「巻きもの」という意味合いで覚えておくと便利です。ぜひ会話や文章で活用してみてください。
意味のイメージ