最終更新日:2025/10/08

覆うもの,包装紙 / ラップ / 衣服の上に着る外衣(スカーフ,ショール,コートなど)

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元となった辞書の項目

wrap

名詞

覆うもの,包装紙 / ラップ / 衣服の上に着る外衣(スカーフ,ショール,コートなど)

このボタンはなに?

パッカーは、各アイテムをバブルラップで丁寧に包んでから箱に入れました。

このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

単語: wrap

品詞: 名詞 (誰かや何かを包むための「包み」や「覆い」を指す)


  • 英語の意味: A cover or covering material, often used to enclose or protect something.

  • 日本語の意味: 包み紙、覆うもの、またはショールなどの「巻きもの」。


    • 例: プレゼントを包むラッピングペーパー、食べ物を包むラップ、肩に巻くショールなどをまとめて表現する言葉です。「何かを包むもの」を指すときに使われる名詞です。


活用形

名詞なので時制による活用はありませんが、動詞として使う場合は以下のように活用します。


  • 動詞形: wrap(原形)

  • 三人称単数: wraps

  • 過去形/過去分詞: wrapped

  • 現在分詞: wrapping

他の品詞への転用例


  • 動詞: to wrap — 何かを包む、覆う


    • 例: “I need to wrap the birthday gift.”(誕生日プレゼントを包む必要がある)


  • 形容詞(ラップの形をとった修飾表現): wrapped (包まれている)


    • 例: “wrapped presents” (包まれたプレゼント)


CEFRレベル目安: B1(中級)


  • 「包む」という行為を学習する段階で登場するため、初歩を過ぎて日常生活で使えるレベル。


2. 語構成と詳細な意味

「wrap」は語幹そのものが「包む・巻く」を意味します。

接頭語や接尾語が特につかないシンプルな単語ですが、さまざまな派生表現で使われます。

よく使われるコロケーション(共起表現)・関連フレーズ 10選


  1. gift wrap (ギフト用の包み紙)

  2. plastic wrap (食品用ラップ)

  3. bubble wrap (梱包用のプチプチ)

  4. wrap dress (巻き付けて着るドレス)

  5. wrap party (映画撮影などが終わった後のお疲れパーティー)

  6. shawl wrap (肩などに掛けるショール)

  7. takeaway wrap (テイクアウト用の包装、または包んだ食べ物)

  8. food wrap (食品保存用ラップ)

  9. final wrap (最終的な包み、またはまとめ)

  10. keep under wraps (秘密にしておく、包んで隠しておく)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: 古英語の “wrappan” (巻きつける・包む)から来ていると言われています。

  • 歴史的な使い方: はじめは文字通り「布や紙を巻き付けて保護する」という意味が主体でしたが、派生的に「ショール」「覆い」「完成(撮影現場などで“That's a wrap!”と宣言する)」など、抽象的な意味にも広がりました。

使用時の微妙なニュアンス


  • 「ラップ(包み)」があることで安心感や保護のイメージを与えます。

  • 「秘密にしておく」意味のイディオム “keep under wraps” は比喩的に「包んで隠し持つ」というニュアンスがあります。

  • 日常会話ではカジュアルに使われますが、「wrap party」のような表現はエンタメ業界やパーティー関連でフォーマルにも使われます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞/不可算名詞:

    「wrap」は基本的に可算名詞扱いが多いです。たとえば「A wrap」(一枚の包み)、「Two wraps」(二枚の包み) など。ただし「gift wrap」(ギフト包装)を“紙”そのものの集合的な意味で使う場合に、不可算的に扱われることもあります。


  • 一般的な構文例:


    • “Pass me the wrap, please.” (包み紙を取ってください)

    • “She wore a silk wrap over her shoulders.” (彼女は肩にシルクのショールを羽織っていた)


  • イディオム:


    • “That’s a wrap!” (これで終わりです! / 撮影終了!)

    • “Keep it under wraps.”(それを秘密にしておいて)


使用シーン: フォーマルかカジュアルか


  • “It’s a wrap!” は気軽なフレーズで、主に口語。

  • “wrap party” などは業界用語的に使われ、ややフォーマル/セミフォーマルな場でも用いられます。


5. 実例と例文

日常会話、ビジネス、学術的文脈でそれぞれ3つずつ例を示します。

日常会話


  1. “Could you hand me the plastic wrap? I need to cover the leftovers.”

    (食品用ラップ取ってくれる?残り物を覆いたいの。)

  2. “I’m looking for some gift wrap for my friend’s birthday.”

    (友達の誕生日プレゼント用のラッピングペーパーを探してるの。)

  3. “That’s a wrap! Let’s go home now.”

    (これで終わり!もう家に帰ろう。)

ビジネス


  1. “We need to finalize the contract and then it’s a wrap on this project.”

    (この契約を最終決定して、そしたらプロジェクトは完了です。)

  2. “Please put the documents in a wrap so they don’t get damaged.”

    (書類が傷まないように、包装(ラップ)に入れてください。)

  3. “Everyone is expecting a wrap-up meeting at the end of the month.”

    (今月末にまとめのミーティングがあると皆が期待しています。)

学術的/専門的


  1. “An examination of the bubble wrap revealed its effectiveness in shock absorption.”

    (プチプチ梱包材の調査によって、衝撃吸収の有効性が示された。)

  2. “In costume design, the shawl wrap serves both functional and aesthetic purposes.”

    (衣装デザインでは、ショールのラップは機能的・美的両面に役立つ。)

  3. “We analyzed the thermal properties of different food wraps.”

    (さまざまな食品ラップの熱特性を分析した。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. cover (覆い):単に物の上を覆う意味で、可算・不可算どちらもあり得る。

  2. packaging (包装):主に包む素材や包む行為全般を指す。ややビジネスでフォーマル。

  3. envelope (封筒):手紙などを入れる封筒に特化した意味。

  4. shawl (ショール):肩にかける布。wrapより衣類的ニュアンスが強い。

反意語


  • uncover(覆いを取る、暴く):名詞ではないが、「覆いを外す」という対比的イメージを表す動詞。

ニュアンスの違い


  • 「wrap」は「包むもの、包めるもの」の幅広い意味で、英語でも汎用性が高い。

  • 「cover」は単に上から覆うニュアンスが強く、必ずしも完全に包み込む必要はない。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ræp/

  • アクセント: 単音節のため強勢は一箇所だけ(/ræp/ )。

  • アメリカ英語とイギリス英語: 大きな違いはなく、どちらも /ræp/ と発音します。

  • よくある発音の間違い:


    • “wrap” の “w” を強く発音しすぎないように注意。実際には [w] 音が微妙に含まれますが、日本語の「ラップ」とは音がやや異なります。

    • “rap” (/ræp/) との混同に注意。綴りは異なるが、音はほぼ同じです(“wrap” の w は軽くアタマに出ますが、しばしば無音に近くなる)。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “wrap” を “warp” と書いてしまう(warp は「反らせる」など別の意味)。

  • 動詞との混同: 名詞用法と動詞用法があり、文脈で見極める必要あり。

  • 同音異義語 “rap”: ヒップホップ音楽の “rap” と混同しやすい。スペル違いだが発音が似ているため注意。

  • 試験対策: TOEICや英検では「ビジネス文脈での包装」「秘密にするイディオム(keep under wraps)」などが問われることがある。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「ラッピング」にも使う “wrap” と関連づけて覚えると、日本語でもよく使う「ラップ(英語のトーンで)=包むもの」として自然に覚えられます。

  • 綴りの先頭 “w” は発音をあまり強調しないイメージで、紙でサッと包む動作を脳内でイメージすると覚えやすいです。

  • “That’s a wrap!” と言って終了を宣言する場面を映画やドラマでイメージすると、忘れにくいでしょう。


以上が名詞「wrap」の詳細な解説です。何かを包むための「包み」や「巻きもの」という意味合いで覚えておくと便利です。ぜひ会話や文章で活用してみてください。

意味のイメージ
wrap

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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