最終更新日:2025/12/06

『乱暴に』,荒々しく / むやみに

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元となった辞書の項目

wildly

副詞

『乱暴に』,荒々しく / むやみに

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解説

1. 基本情報と概要

単語: wildly

品詞: 副詞 (adverb)

CEFRレベルの目安: B2(中上級)


  • B2レベル(中上級): 日常会話以上の場面や書き言葉でもよく出てくる単語で、少し抽象的・感情的なニュアンスの表現にも使われることがあります。

英語の意味:


  1. In a wild manner; in a way that is uncontrolled or unrestrained.

  2. Extremely; to a great extent.

日本語の意味:


  1. 荒々しく、激しく、手に負えない様子で。

  2. 非常に、とても極端に。

「wildly」は、「非常に激しく」や「とても大きく」といったニュアンスを持つ副詞です。感情的に盛り上がっているときや、状況がコントロール不能なほど荒れた状態を説明するときに使われます。カジュアルな日常会話から書き言葉まで、幅広く使われる表現です。

活用形


  • 副詞なので、活用形(動詞のように時制変化など)はありません。

他の品詞形


  • 形容詞: wild 「野生の、激しい」


    • 例: wild animals (野生動物), wild idea (突飛なアイデア)


  • 名詞: wildness 「荒々しさ、野生性」


2. 語構成と詳細な意味

語構成:


  • 語幹: “wild” (形容詞) …「野生の」「荒涼とした」「乱暴な」などを表す。

  • 接尾語: “-ly” … 形容詞を副詞に変える一般的な接尾語。

派生語や類縁語:


  • wild (形容詞)

  • wilderness (名詞)

  • wildness (名詞)

  • wildly (副詞)

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. wildly excited(とても興奮している)

  2. wildly unpredictable(まったく読めない/予測不能な)

  3. wildly popular(ものすごく人気がある)

  4. wildly out of control(完全に制御不能な)

  5. wildly inaccurate(極端に不正確な)

  6. laugh wildly(激しく笑う)

  7. swing wildly(乱暴に振り回す)

  8. react wildly(激しく反応する)

  9. shout wildly(無分別にわめく/大声をあげる)

  10. cheer wildly(熱狂的に声援を送る)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • 「wild」は古英語で wilde に由来し、「自然のままの状態」「制御されていない」を意味していました。そこから「落ち着きがない」「激しい」など感情的な側面を含む意味へと広がってきました。

  • 「wildly」は「wild」に副詞化の接尾辞“-ly”がついた形で、「激しく」「とても極端に」という意味を、より状態や程度を強調する形で表します。

ニュアンス・使用時の注意:


  • 感情の高まりや、状況が制御不能なほど強い状態を表すときに用いられます。

  • 「very」の代わりに使うことで、「極端に、思いもよらないほどに」というニュアンスを出すことができます(例: “This idea is wildly interesting!”)。

  • カジュアルからフォーマルまで幅広く使われますが、フォーマルな文書の場合は「strongly, greatly, considerably」など、より落ち着いた語を選ぶことも考慮に入れるとよいでしょう。


4. 文法的な特徴と構文


  • 副詞: 「wildly」は状態や強調を表す副詞で、主に動詞や形容詞を修飾します。


    • 動詞修飾: “She danced wildly.”(彼女は激しく踊った)

    • 形容詞修飾: “That plan is wildly impractical.”(その計画は非常に非現実的だ)


  • 使用シーン:


    • 口語・日常会話: 感情を強調したいとき(“I’m wildly excited!”)。

    • 文章(書き言葉): 感情や状況の度合いを強調する表現にも使えるが、過度にカジュアルにしすぎないよう文脈に合わせて注意が必要。


  • 構文の注意点:


    • 一般的な副詞の位置:動詞の前、文頭、文末などに位置することが多いです。

    • 他動詞・自動詞の区別は特になく、修飾先に注意することがポイントです。



5. 実例と例文

以下の例文は、日常会話、ビジネス、学術的な文脈に分けて示します。

5.1 日常会話での例文


  1. “I laughed wildly at his joke last night.”


    • 昨晩、彼の冗談に激しく笑ってしまった。


  2. “The kids were running wildly around the backyard.”


    • 子どもたちは裏庭をめちゃくちゃに走り回っていた。


  3. “My heart was beating wildly when I saw the surprise gift.”


    • サプライズのプレゼントを見たとき、心臓がドキドキしっぱなしだった。


5.2 ビジネスシーンでの例文


  1. “Sales figures for the new product have fluctuated wildly this quarter.”


    • 新製品の売上高は、今期は激しく変動している。


  2. “The market reacted wildly to the sudden announcement.”


    • その突然の発表に対して、市場は激しい反応を示した。


  3. “If the budget allocations swing wildly, we’ll need to revise our strategy.”


    • 予算の配分が極端に変わるようであれば、戦略を修正する必要があります。


5.3 学術的な文脈での例文


  1. “The population of the species has varied wildly over the past decade.”


    • 過去10年間で、その種の個体数は大きく変動してきた。


  2. “Results can differ wildly due to small changes in the initial conditions.”


    • 初期条件のわずかな変更によって、結果が大きく異なる可能性がある。


  3. “Data points were wildly scattered, indicating potential errors in measurement.”


    • データ点は大きくバラついており、測定に誤差があることを示唆している。



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. fiercely(猛烈に)


    • 「感情や行動が強く、凶暴なイメージがある」

    • 例: “They argued fiercely over the decision.” (彼らはその決定について激しく口論した)


  2. violently(暴力的に/激しく)


    • 肉体的な暴力や衝撃の強さを含むときに使う

    • 例: “The door slammed violently in the wind.” (そのドアは風で激しくバタンと閉まった)


  3. extremely(極端に)


    • “wildly”よりもフォーマルで汎用的

    • 例: “He was extremely happy with the result.”


  4. dramatically(劇的に)


    • 変化や発展が印象的なときに使う

    • 例: “Sales increased dramatically.”


  5. uncontrollably(制御不能なほど)


    • まさにコントロール不能さを強調

    • 例: “He was laughing uncontrollably.”


反意語 (Antonyms)


  1. calmly(落ち着いて)

  2. mildly(穏やかに)

  3. gently(そっと/優しく)

これらの言葉はいずれも、感情や動作の激しさを抑えた落ち着いた印象を与えます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ˈwaɪld.li/

  • アクセント (強勢): “wild”の部分(冒頭)に強勢が置かれます。


    • アメリカ英語・イギリス英語ともに大きな違いはありませんが、アメリカ英語では [waɪld.li]、イギリス英語ではやや[waɪəld.li] のように [aɪ] の発音が変化する場合もあります。


  • よくある発音の間違い:


    • “widely” (幅広く) と混同して “waɪd.li” と発音してしまうケースがあるので注意してください。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “wildly” と “widly” のようにつづりを誤ることがある。

  2. 同音異義語との混同: “widely”(幅広く)と間違えて使うことが多いので、しっかり音と意味を区別しましょう。

  3. TOEICや英検などでの出題傾向:


    • 副詞問題で、程度を表す副詞として「wildly」や「extremely」「greatly」などとの置き換えが問われる場合がある。

    • リスニングで「wildly / widely」の聞き分けができずに文意を取り違えるケースも考えられるので注意。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「wild」に「-ly」を付ければ「荒々しく」「激しく」「とても」というイメージが自然と湧きやすいです。

  • 「wild = 野生的・制御不能」という連想から「手に負えないほど、大きく、激しく」をイメージすると覚えやすいでしょう。

  • 「深く強調したい場面では“wildly”を使う」と心がけると、語感からも記憶に残りやすくなります。

  • 発音で “wild” の [waɪld] の後にすぐ [li] をつなげる意識をすると、「wild と ly がくっついた音」というイメージで覚えられます。


以上が「wildly」の詳細な解説です。ぜひ日常会話やビジネスなど、さまざまな場面で使い分けてみてください。

意味のイメージ
wildly
意味(1)

乱暴に,荒々しく

意味(2)

むやみに

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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