whistle
1. 基本情報と概要
単語: whistle
品詞: 名詞(可算名詞)
活用形: whistles(複数形)
「whistle」の基本的な意味は、「空気を吹き込んで音を鳴らす小さな道具」や「口をすぼめたり、息を通して高い音を出すこと(動詞も同じ形)」です。主に人が息を吹き込んで合図を送ったり、警告音を出したり、スポーツの試合で合図をしたりするときに使われる道具を指します。「ピューッ」という高い音を出す感じで、教師や警察官、スポーツの審判などが使うイメージがあります。
- CEFRレベル目安: B1(中級)
→ 日常会話や学校英語などで触れる、比較的よく耳にする単語です。
他の品詞形
- 動詞: whistle(口笛を吹く、笛を吹く)
- 過去形: whistled
- 現在進行形: whistling
- 3人称単数現在: whistles
- 過去形: whistled
2. 語構成と詳細な意味
「whistle」は明確な接頭語や接尾語に分解できる単語ではありません。語幹としては「whistle」という一続きの形で覚えます。
よく使われる意味
- 名詞: 「笛」「ホイッスル」
- (動詞形で)「口笛を吹く」や「笛を吹く」
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- blow a whistle(ホイッスルを吹く)
- referee’s whistle(審判の笛)
- a shrill whistle(甲高い笛の音)
- police whistle(警察が使うホイッスル)
- train whistle(汽車の汽笛)
- whistle sound(ホイッスルの音)
- signal whistle(合図用のホイッスル)
- a whistle blew(ホイッスルが鳴った)
- whistle at someone(誰かに口笛を吹く/やじのように口笛を吹く)
- tea kettle whistle(やかんが沸騰した時のヒューという音)
3. 語源とニュアンス
語源
- 古英語の “hwistle” もしくは “hwistlian” に遡るとされ、高い音を表す擬声語に由来すると考えられています。
ニュアンス・注意点
- 「ホイッスル」を吹くことは、スポーツでの開始や終了の合図、警察官が注意を促す合図など、はっきり周囲に知らせるイメージが強いです。
- カジュアルな場面では、口笛を吹いて「興味をひいたり」「からかったり」するニュアンスもあるため、フォーマルな場面では注意して使いましょう。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞の可算・不可算: 「whistle」は通常可算名詞として扱われ、複数形は「whistles」となります。
- 使用シーン: 「a whistle(1つの笛)」「the whistle(その特定の笛)」「some whistles(いくつかの笛)」のように冠詞を付けて使われます。
- 動詞としての用法: 「to whistle」は自動詞で「口笛を吹く」という意味がありますが、「whistle a tune(曲を口笛で吹く)」のように他動詞的に目的語を伴う場合もあります。
- イディオムや構文例:
- “blow the whistle” (不正を告発する、の意味でも使われることがある)
- “whistle in the dark” (「怖さを紛らわすために強がる」、「当てにならない手段で安心しようとする」といった比喩的表現)
- “blow the whistle” (不正を告発する、の意味でも使われることがある)
5. 実例と例文
日常会話(カジュアル)
“I keep a whistle in my bag for safety.”
「安全のためにバッグにホイッスルを入れてるんだ。」“Did you hear the whistle from the next room?”
「隣の部屋から笛の音が聞こえたのわかった?」“He used a whistle to call his dog.”
「彼は犬を呼ぶのにホイッスルを使ったよ。」
ビジネスシーン
“The security staff carries a whistle to alert others in case of emergency.”
「警備員は非常事態で周囲に知らせるためにホイッスルを携帯しています。」“Please respond to the whistle signals promptly during the evacuation drill.”
「避難訓練中はホイッスルの合図にすぐに反応してください。」“The coach blew the whistle to indicate the end of the training session.”
「コーチはトレーニングの終了を知らせるためにホイッスルを吹きました。」
学術的・専門的シーン
“In behavioral experiments, a whistle is often used to condition an animal’s response.”
「行動実験では、しばしば動物の反応を条件付けるためにホイッスルが使われます。」“The frequency range of a dog whistle extends beyond the average human auditory threshold.”
「犬用ホイッスルの周波数帯は、平均的な人間の聴覚閾を超えています。」“Researchers analyzed the acoustic properties of the referee’s whistle in sports engineering.”
「研究者たちはスポーツ工学の分野で審判ホイッスルの音響特性を分析しました。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
“horn”(ホーン)
- 乗り物が鳴らすクラクションのこと。より大きく低い音を出し、警告や合図になるという点では似ていますが、一般的には車やバスなどが使う装置を指します。
“siren”(サイレン)
- 主にパトカーや救急車、非常用の警報に使われる装置。持ち運びができる小さな「笛」とは異なる。音が連続的に大きくなるなど、警告度合いが強いです。
“pipe”(パイプ、笛)
- 縦笛や横笛など「管楽器」との混同に注意しましょう。「whistle」はシンプルな吹き口で高い音が出るイメージが強いです。
反意語
「whistle」の反意語は明確には存在しませんが、あえていうなら「silence(沈黙)」が音を出さない行為として対比されることがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈwɪs.əl/
- 強勢(アクセント): 最初の “wi-” の部分にアクセントがあります。
- アメリカ英語 / イギリス英語: 基本的に同じ発音ですが、地域によっては [ˈwɪs.l̩] のように、「t」の音がはっきりと発音されない場合があります。
- よくある発音の間違い: “t” の音が強調されすぎたり、 /ˈwaɪs.l/ のように “i” を違う母音で発音する間違いが起こりやすいです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “whistle” の「le」(最後の “e”)を落とすミス。「whistel」とする誤りがあるため注意。
- 同音異義語との混同: 特に同音異義語はありませんが、“wrist”(手首)など、頭文字が似ている単語と混同しないようにしましょう。
- 試験対策: TOEICや英検などでは「文中の合図を示すもの」の一つとして選択肢に出ることがあるほか、動詞形の使い方(口笛を吹く)を問われる場合もあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “whis” という音から、空気が通り抜ける「ヒュー」というイメージを思い浮かべると覚えやすいです。
- スペリングの最後は “-tle” ですが、発音するときは “t” をあまり強く発音しないため、「ホイスル」とカタカナでとらえましょう。
- 英語学習の際に、実際にホイッスルを吹いてみたり、口笛を練習してみると体感を通して単語が頭に入りやすいです。
以上が名詞「whistle」の詳しい解説です。スポーツや警察官の合図、あるいは緊急時に使う道具としてイメージしやすい単語なので、口笛と併せて覚えておくと便利ですよ。
〈C〉口笛;警笛,汽笛;ホイッスル
〈U〉〈C〉(笛・風・鳥などの)ピューという音《+of+名》