最終更新日:2025/09/19

…‘を'ワックスでみがく;…‘に'ろうを塗る

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元となった辞書の項目

wax

IPA(発音記号)
動詞

…‘を'ワックスでみがく;…‘に'ろうを塗る

このボタンはなに?

床にワックスをかけなさい。

このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

単語: wax

品詞: 動詞 (他にも名詞として「ワックス、ろう」の意味で使われる)

主な意味


  1. (ワックスを) 塗る、磨く (to apply wax)

    英語: “to apply or rub wax on a surface to polish or protect it.”

    日本語: 「ワックスを塗って磨く、もしくは保護する」という意味です。家具、車、サーフボードなどにワックスを塗るときに使われます。


  2. 大きくなる、増す (to grow, increase; used especially about the moon)

    英語: “to increase or grow, especially used for the moon when it moves toward being full.”

    日本語: 「(満ちて)大きくなる、増していく」という意味です。特に「月が満ちる」ことを表すときに使います。

    例: “The moon waxes and wanes.” (月は満ち欠けする)


  3. 感情や話などが(次第に)盛り上がる (to become more expansive, enthusiastic, or eloquent in speaking or expression)

    英語: “to become more enthusiastic or expressive when talking about something.”

    日本語: 「話しているうちに熱が入る、感情や表現が強まる、雄弁になる」というニュアンスです。

    例: “He waxed lyrical about his new project.” (彼は新しいプロジェクトについて情熱的に語った)


活用形


  • 原形: wax

  • 三人称単数現在形: waxes

  • 現在分詞/動名詞: waxing

  • 過去形・過去分詞形: waxed

他の品詞での例


  • 名詞: wax (ワックス、ろう)

    例: “Candle wax is melting on the table.” (テーブルにろうが溶けている)

CEFRレベルの目安: B2 (中上級)

「wax and wane」のような表現は文学的表現としても出てくるため、ある程度上級者向けです。ただし、「wax the car」のような日常的用法はB1 (中級)レベルでも学習します。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹 (root): “wax”


    • 「ワックスを塗る」という意味を持つ名詞“wax” (ろう、ワックス) と同語源です。


  • この動詞には接頭語や接尾語がつかないシンプルな形が多いです。

関連語・派生語


  • waxing (名詞/形容詞): “waxing phase of the moon” (月が満ちてくる過程)

  • waxer (名詞): ワックスを塗る人・道具 (あまり一般的ではない)

コロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. wax the car — 車にワックスをかける

  2. wax the floor — 床にワックスをかける

  3. wax lyrical (about something) — (何かについて) 情熱的に語る

  4. wax poetic — 詩的に語り始める

  5. wax and wane — (月などが)満ち欠けする、(物事が)盛衰する

  6. wax philosophical — 哲学的に語り始める

  7. apply wax — ワックスを塗布する

  8. bikini wax — ビキニラインのワックス脱毛

  9. wax polish — ワックス磨き

  10. wax build-up — ワックスの蓄積


3. 語源とニュアンス

語源


  • “wax” は古英語の “weaxan” に由来し、「大きくなる」「成長する」という意味を持っていました。

  • 名詞の “wax” (ろう) も古英語の “weax” に由来しますが、動詞としての “wax” と名詞としての “wax” はもともと文脈が異なる起源を持ちながら、現代では同形になっています。

ニュアンス・使用上の注意


  • “wax” の「満ちる、増す」は文学的・詩的な響きを持ちます。日常会話でも「The moon is waxing.」程度なら使いますが、やや書き言葉風の印象です。

  • 「ワックスを塗る」の意味はカジュアルな日常会話からフォーマルな指示文書まで幅広く使われます。

  • 「(感情や表現が)高まる」の用法はフォーマルにもカジュアルにも使われますが、少し文学的・比喩的な響きがあります。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 他動詞 (transitive) として

    “to wax + 目的語(物)” の形で使い、「~にワックスをかける」という意味です。

    例: “She waxed the table.” (彼女はテーブルをワックスで磨いた)


  2. 自動詞 (intransitive) として

    “The moon waxes.” (月が満ちる) のように、目的語を取らず成長や増加を表します。


  3. イディオム


    • “wax and wane”: 満ち欠けする、盛衰する

    • “wax lyrical”: 情熱的に話し始める


フォーマル/カジュアル


  • 「ワックスを塗る」の意味ではどちらかというとカジュアル寄り。マニュアル・説明書でも使われ “Apply wax” という指示形が多いです。

  • 「満ちる、増す」の意味では文学表現・ニュース記事など、ややフォーマル/書き言葉的な印象が強いです。


5. 実例と例文

日常会話 (カジュアル) の例文


  1. “I need to wax my car before the road trip.”

    (ロードトリップの前に車にワックスをかけなきゃ。)

  2. “Could you help me wax the floors today?”

    (今日、床にワックスをかけるのを手伝ってくれない?)

  3. “Look, the moon is waxing. It's getting brighter each night.”

    (見て、月が満ちてきてるよ。毎晩明るくなってるね。)

ビジネスシーン (ややフォーマル) の例文


  1. “Ensure you wax the conference tables prior to the meeting.”

    (会議前に会議用テーブルにワックスをかけてください。)

  2. “Our sales figures seem to wax and wane with the seasonal market trends.”

    (私たちの売上は季節的な市場動向とともに盛衰するようだ。)

  3. “The speaker began to wax eloquent about the future of the industry.”

    (講演者は業界の未来について熱のこもった話ぶりを見せ始めた。)

学術的/文献 (フォーマル) の例文


  1. “The moon's waxing phase is a critical period for tidal research.”

    (月の満ちてくる期間は潮汐研究において重要な時期である。)

  2. “As the Renaissance period progressed, intellectual curiosity waxed significantly.”

    (ルネサンス期が進むにつれて、知的好奇心は著しく高まった。)

  3. “He waxes poetic in his treatise, illustrating the cultural shift of the era.”

    (彼はその論文で詩的に語り、当時の文化的変化を描写している。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (ワックスを塗る意味)


  • polish (ポリッシュする)

    例: “polish the furniture.” (家具を磨く)

    → “wax” と同様に「磨く」意味がありますが、必ずしもワックスを使うとは限りません。

類義語 (満ちる、増す意味)


  • grow (成長する、増大する)

    例: “The crowd grew larger.” (群衆が増えた)

    → 一般的な「成長・拡大」を意味します。

  • increase (増加する)

    例: “Prices increased after the new tax was implemented.”

    → 数量や程度が増加する場合に広く使います。

反意語 (満ちる意味の反意)


  • wane (衰える、減る)

    例: “The moon wanes after it’s full.” (月は満月の後に欠けていく)

    → “wax”と対でよく使われる「満ち欠け」の「欠ける」動詞です。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /wæks/

  • アクセント: 単音節語で、強勢は「wax」の “wæks” 全体にかかるイメージ。

  • アメリカ英語/イギリス英語: 主に同じ発音ですが、アメリカ英語はやや /æ/ が強めに発音されることがあります。イギリス英語もほぼ同一です。

  • 間違えやすい発音: “wax” と “works” あるいは “wacks” が混同されることがありますが、母音の位置や子音に注意してください。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “wax” は短い単語ですが、つづりを “waxe” や “wak” と間違えないように注意。

  • 同音異義語との混同: “wax” と同じ発音の単語はありませんが、似た発音の “waxen (wæksn)”(ろうのような)などに注意が必要。

  • 「満ちる」の用法がレア: 日常会話で月以外に使う場合、「詩的・文学的」なニュアンスが強いので、誤用に注意してください。

  • TOEIC・英検 などの試験での出題例としては、慣用句 “wax and wane” がイディオム問題や語彙問題で登場することがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 月が満ちるイメージ: “wax” は月の「明るい部分が増える」様子を思い浮かべると覚えやすいです。

  • 「ワックス」を塗るときのイメージ: 車や床に“wax”をかける作業を思い出すと、語が定着しやすくなります。

  • “wax and wane” というフレーズ: セットで覚えるとどちらが「増す(=wax)」、どちらが「減る(=wane)」か混同しにくいです。

  • スペリングも短く発音もしやすいので、「ワックス」「ウェックス」と頭の中でイメージしておくとよいでしょう。


以上が “wax” の詳細解説です。名詞の “wax” と同じ形ながら、動詞としては「(ワックスを)塗る」「(月が)満ちる」「(話が)盛り上がる」の意味を持つ面白い単語です。文脈に応じて適切に使い分けてみてください。

意味のイメージ
wax

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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