最終更新日:2025/11/06

〈C〉『衣装だんす』,洋服だんす / 〈U〉《集合的に》(個人・劇団の)持ち衣装

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元となった辞書の項目

wardrobe

名詞

〈C〉『衣装だんす』,洋服だんす / 〈U〉《集合的に》(個人・劇団の)持ち衣装

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解説

以下では、英単語 wardrobe を、学習者の方でもわかりやすいように、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

• 英語での意味

wardrobe は主に2つの意味があります。

1) 洋服ダンス・衣装棚 → 衣類を収納するための家具のこと。

2) 持っている服一式 → 誰かが所有しているすべての洋服・衣装を指す。

• 日本語での意味

1) 洋服ダンス、衣装戸棚

2) 手持ちの衣服、衣装全般

「洋服ダンスや衣服全般を指すときに使われる名詞です。たとえば、部屋の中に置いてあるクローゼットのような大型の家具を指したり、あなた自身が所有している服の総称を表すときに使います。日常会話でもよく登場し、服の話をするときに使う便利な単語です。」

• 品詞

名詞 (noun)

• 活用形

名詞なので基本的に複数形は wardrobes となります。


  • 単数形: wardrobe

  • 複数形: wardrobes

• 他の品詞形

wardrobe という単語自体は、派生して一般的に動詞や形容詞になる形はありません。ただし、映画や劇場の現場で「衣装担当」を指す wardrobe department のように名詞のまま別の意味合いを形成することはあります。

• CEFRレベルの目安

B1(中級)程度

「服や日常生活に関連する話題で使う単語なので、基本的な日常単語としては中級レベルで出てきやすいです。」


2. 語構成と詳細な意味

• 接頭語・接尾語・語幹


  • ward-(古フランス語由来で「見張る、守る」の意)

  • -robe(古フランス語由来で「衣服」の意)

両方が組み合わさって、「衣服を守る場所」→「衣服をしまっておく場所」を示すようになりました。

• 関連する単語・派生語・類縁語


  • wardrobe department(映画や劇の衣装部門)

  • wardrobe mistress / wardrobe supervisor(衣装管理を担当する人)

• よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. (to) clean out one’s wardrobe

    → 「持っている服を整理する」

  2. a built-in wardrobe

    → 「備え付けのクローゼット」

  3. a walk-in wardrobe

    → 「ウォークインクローゼット」

  4. a spring wardrobe

    → 「春物の服一式」

  5. wardrobe essentials

    → 「服飾の必需アイテム」

  6. expand one’s wardrobe

    → 「持っている服の種類を増やす」

  7. a capsule wardrobe

    → 「必要最小限の服だけを揃えたワードローブ」

  8. a wardrobe makeover

    → 「ワードローブのイメージを一新すること」

  9. a wardrobe malfunction

    → 「衣装事故(着ている服が破れたり外れたりすること)」

  10. wardrobe choices

    → 「どの服を着るかの選択」


3. 語源とニュアンス

• 語源

wardrobe は古フランス語 warderobe, garderobe から来ています。


  • warder(守る)

  • robe(衣服)

    が合わさり、「衣服を守っておく場所」のような意味がもとになっています。

• ニュアンスや使用時の注意


  • wardrobe は家具として「大きなクローゼット」「たんす」を指すか、または「衣装一式」と意味が広く使われます。

  • 日常会話ではどちらの意味で使われているか、文脈から判断します。

  • 口語でも文章でも広く使われる単語ですが、ややフォーマルな響きを持つ場合もあります(ただし現代ではカジュアルにもよく使われます)。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞 (countable noun) です。


    • 「家具」として数えられるときは “a wardrobe” / “two wardrobes” のように数えられます。

    • 「服の集合体」としても可算扱いですが、一つのまとまりとして「所有している服全体」を指すことが多いです。


  • フォーマル / カジュアル:


    • カジュアルな場面→「I need a new wardrobe!」(新しい服が欲しい)

    • ややフォーマル→家具の話など、文書でも問題なく使われる。



5. 実例と例文

(A) 日常会話での例文(3つ)


  1. “I need to clean out my wardrobe this weekend.”

    「今週末に洋服ダンスの中を整理しないと。」


  2. “My wardrobe is full of clothes I never wear.”

    「私の持っている服は着ていない服ばかりでいっぱいだ。」


  3. “I’m looking for a bigger wardrobe for my bedroom.”

    「寝室に置くより大きな洋服ダンスを探しています。」


(B) ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “We need to discuss the wardrobe for the upcoming fashion show.”

    「今度のファッションショーに向けた衣装について話し合う必要があります。」


  2. “The stylist recommended a classic wardrobe for the high-profile meeting.”

    「スタイリストはその重要な会議に備えて、クラシックな衣装をすすめてくれました。」


  3. “Please coordinate with the wardrobe department for any costume changes.”

    「衣装替えがある場合は、衣装部門と連絡を取り合ってください。」


(C) 学術的・専門的な文脈(3つ)


  1. “The theater’s wardrobe collection spans multiple historical periods.”

    「その劇場の衣装コレクションは、様々な歴史的時代にわたって豊富にそろっています。」


  2. “Researchers explored the connection between cultural identity and personal wardrobe choices.”

    「研究者たちは文化的アイデンティティと個人の服装選択との関連性を探究しました。」


  3. “In the film industry, the wardrobe team ensures costumes match the era of the script.”

    「映画業界では、衣装チームが脚本の時代設定に合うように衣服を整えます。」



6. 類義語・反意語と比較

• 類義語


  1. closet (クローゼット)


    • 壁の中に作り付けられた収納スペースを指すことが多い。アメリカ英語でよく使う。


  2. armoire (アルモア)


    • フランス由来の大きい洋服ダンスを指す。装飾が豪華な家具などに使うことが多い。


  3. chest of drawers (タンス)


    • 引き出しのついた家具。必ずしも服だけでなく、色々なアイテムを収納する家具。


• 反意語


  • 特に明確な一語の反意語はありませんが、「服を保管する場所」の対極としては “an empty room” (空っぽの部屋) など状況的な反意概念を挙げる程度です。


7. 発音とアクセントの特徴

• 発音記号 (IPA)


  • イギリス英語: /ˈwɔːdrəʊb/

  • アメリカ英語: /ˈwɔːrdroʊb/

• アクセント

最初の war- の部分にアクセントがあります (WAR-drobe)。


  • イギリス英語は [ウォー(若干長め)ドロウブ]

  • アメリカ英語は [ウォー(rが明確)ドロウブ]

• よくある発音の間違い


  • “ward” の部分が “word” のように聞こえてしまう。

  • “-robe” のところを “-rob” のように短く発音してしまう。

  • アクセントを後半に置いてしまい “war-DROBE” になる。正しくは “WAR-drobe”。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “wardrove” と書いてしまう、または “wardrob” で終えてしまうなどの間違い。

  • 同音異義語: 直接の同音異義語はありませんが、ward(病棟)や word(言葉)と紛らわしいことがあります。

  • 服の「種類」を表す単語だと思い込み、家具としての意味を見落とさないように注意。

  • 資格試験で furniture の一種として wardrobe が問われる場合にも注意(TOEICや英検でも家具を示す単語として登場する可能性あり)。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源のイメージ: “ward” (守る) + “robe” (衣服) → 衣服を守る場所

  • 「ウォー」+ 「ドローブ」と区切って覚えると綴りを間違えにくいかもしれません。

  • 自分の洋服ダンスやクローゼットの扉に「wardrobe」と貼り紙をしておくと、語感とイメージが結びつきやすく覚えられます。

「wardrobe」 = 「部屋やタンスの中で服を守っている場所・服の集合体」というふうにイメージすると、意味が分かりやすいでしょう。


以上が英単語 wardrobe の詳細な解説です。日常でもファッション関連の話題などでよく登場する、覚えておきたい単語の一つです。ぜひ参考にしてください。

意味のイメージ
wardrobe
意味(1)

〈C〉衣装だんす,洋服だんす

意味(2)

〈U〉《集合的に》(個人・劇団の)持ち衣装

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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