最終更新日:2025/08/24

『無益な』,むだな / 『役に立たない』,使いものにならない

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元となった辞書の項目

useless

形容詞

『無益な』,むだな / 『役に立たない』,使いものにならない

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彼は試験に失敗した後、無益な気持ちになった。

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解説

以下では、形容詞「useless」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

単語: useless

品詞: 形容詞 (adjective)

意味(英語): not useful, having no purpose or effect

意味(日本語): 役に立たない、使えない、無益な

「useless」は「まったく役に立たない」という場面でよく使われます。たとえば、「この道具は全然役に立たない」「こんな方法は無駄だ」というニュアンスを伝えたい時に便利です。

活用形

形容詞なので、基本的には以下のような形になります。


  • 原級: useless

  • 比較級: more useless (あまり使われない表現)

  • 最上級: most useless (「いちばん使えない」などを強調したい時、口語では稀に使われる)

ただし、日常会話では比較級・最上級をほとんど見かけません。自然な英語では「totally useless (完全に役に立たない)」のように副詞で強調するほうが一般的です。

他の品詞になったときの例


  • 「use (名詞/動詞)」:


    • These tools have many uses. (名詞:使い道)

    • Please use this tool carefully. (動詞:使う)


CEFRレベル

「useless」は日常会話でもよく使われる単語ですので、目安としてはB1(中級)あたりとなります。


  • A1: 超初心者

  • A2: 初級

  • B1: 中級 ←ここ

  • B2: 中上級

  • C1: 上級

  • C2: 最上級


2. 語構成と詳細な意味


  • use: 「使う」「役に立つ」という意味の動詞、および「用途」「使い道」という意味の名詞。

  • -less(接尾語): 「~がない」「~を欠いている」ことを表す。

「useless」は「use」の後ろに接尾語「-less」がついた形で、「役に立つものを欠いている」→「役に立たない」という意味になります。

よく使われるコロケーション(共起表現)・関連フレーズ10選


  1. totally useless → 完全に役に立たない

  2. be rendered useless → 役に立たなくなる

  3. practically useless → ほとんど使えない

  4. find something useless → 何かが役に立たないと感じる

  5. prove useless → 結局、役に立たないとわかる

  6. turned out to be useless → 役に立たないことが判明する

  7. utterly useless → まったく役に立たない

  8. hopelessly useless → お手上げ状態で役に立たない

  9. virtually useless → 実質的に役に立たない

  10. consider something useless → 何らかの物や行為を役に立たないとみなす


3. 語源とニュアンス


  • 語源: 「use」はラテン語の “usus”(利用、使用)に由来し、そこから古フランス語を経て英語に入ったとされています。

  • -less: 古英語の “lēas”(~がない)を由来とし、英語で不足や欠如を表す接尾語です。

歴史的な使われ方

「useless」は中世以降、同じく「use」という語幹と「-less」の組み合わせから形成された形容詞として、比較的初期から使われてきました。主に文章でも口語でも使われますが、「まったく役に立たない」というやや強い否定的ニュアンスがあるため、場合によってはきつい印象を与える可能性があります。

使用時の注意点


  • カジュアルな場面からフォーマルな文章まで幅広く使用されますが、強い否定を含むため、ビジネスやフォーマルな場面で使用する際は言葉を選んだほうがよい場合があります。

  • 「使えない」という印象をストレートに伝えるので、気分を害する可能性もある表現です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞として名詞を修飾し、「役に立たない」「無駄だ」という性質を表します。

  • 多くの場合、be動詞の補語(述語)として使われたり、名詞を前から修飾したりします。


    • 例: This pen is useless. / This is a useless pen.


使用シーン


  • フォーマル/カジュアル両方で使用可能

  • ややネガティブなニュアンスを持つため、場面に応じた言い方を検討する必要があります。

文法上のポイント


  • 「useless」の名詞形はありません。「uselessness」(造語的に使われることも)という名詞形はありますが、頻度は多くありません。

  • 略式表現として「It’s useless doing something (~しても無駄だ)」と “-ing” を続けて言う場合もあります。


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “This old phone is useless now; it won’t even turn on.”

    (この古い携帯、もう完全に役に立たないよ。電源すら入らない。)

  2. “It’s useless arguing with him; he never listens.”

    (彼と言い争っても無駄だよ。全然聞かないから。)

  3. “I tried to fix the chair, but I realized my efforts were useless.”

    (椅子を直そうとしたけど、自分の努力が無駄だと気づいたんだ。)

ビジネスでの例文(3つ)


  1. “Sending more emails seems useless if the client isn’t responding at all.”

    (クライアントがまったく返信してこないなら、メールを追加で送るのは無駄に思えます。)

  2. “Without sufficient data, any further discussion is useless.”

    (十分なデータがなければ、これ以上議論しても意味がありません。)

  3. “Proposing this plan without a clear budget is useless.”

    (明確な予算がないのにこの計画を提案しても無駄です。)

学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “In certain extreme conditions, this type of research methodology becomes useless.”

    (ある極端な条件下では、この種の研究手法は役に立たなくなる。)

  2. “A theory without empirical evidence is largely useless in a scientific context.”

    (実証的証拠のない理論は、科学的にはほとんど役に立たない。)

  3. “The medication proved useless against this newly mutated virus strain.”

    (新たに変異したウイルス株には、その薬は役に立たないことが判明した。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. worthless (価値がない)


    • 「金銭的、精神的価値がない」という意味合いが強い。

    • “worthless” はものだけでなく抽象的な価値に対しても使われる。


  2. pointless (意味のない、無意味な)


    • 「目的やポイントがない」というニュアンス。

    • 「無駄」「無意味さ」を表現する時によく使われる。


  3. ineffective (効果がない)


    • 「効果や効力がない」という意味合いが強い。

    • 主に作用・効能がない時に用いられる。


  4. futile (無益な、無駄な)


    • やや文語的。「望みがなく、無駄だ」といった強い絶望感のニュアンスがある。


反意語 (Antonyms)


  1. useful (役に立つ)


    • 基本的には「useless」の反対で、「役立つ」「有用な」という意味。


  2. helpful (助けになる、有益な)


    • 「助けになる、手伝ってくれる」というニュアンス。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ˈjuːsləs/

  • アクセント: 第1音節「use」にアクセントがあります(/ˈjuːs/ )。

  • アメリカ英語とイギリス英語: 大きな違いはほとんどありませんが、アメリカ英語では「u」の音がややカジュアルに発音される傾向があります。

  • よくある発音の間違い: 「ユーズレス」と「ユースレス」が混同されることがあります。正しくは「juːs」(ユー」に近い音)です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: 「useless」の「e」が抜けたり、余計に入ったりして “useles” や “uselees” などにしてしまうミス。

  • 同音異義語との混同: 特に「use less ~ (~をより少なく使う)」というフレーズと「useless」を混同しやすい点に注意。文脈で判断できるようにしましょう。

  • 試験対策: TOEIC・英検などでも、形容詞の反意語や派生語として “useless” と “useful” の対比が問われたり、会話文で「役に立たない」「無駄だ」という表現として出題されることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「use + less(~がない)」という構成をイメージすると覚えやすいです。「役立つ部分がない → 使えない」という連想がスムーズにできます。

  • 「無駄な / 役に立たない」という強めの意味をもつので、実際の会話で使うときには、気持ちやトーンを考慮しましょう。

  • 「useful」の反対語が「useless」と覚えておくと、対照的に利用できて便利です。


以上が、形容詞「useless」の詳細な解説です。「無駄だ」「役に立たない」という少し厳しい印象を与える表現ですが、日常からビジネス、学術まで幅広い場面で用いられます。上手に使い分けながらボキャブラリーを増やしていきましょう。

意味のイメージ
useless
意味(1)

無益な,むだな

意味(2)

役に立たない,使いものにならない

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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