最終更新日:2025/08/24

《継続の期限》…する時までずっと / 《結果》(…して)ついに / 《否定の主節に対して》…するまでは…しない, …して初めて…する(before)

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元となった辞書の項目

until

接続詞

《継続の期限》…する時までずっと / 《結果》(…して)ついに / 《否定の主節に対して》…するまでは…しない, …して初めて…する(before)

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私が到着するまで、彼は私を待っていた。

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解説

以下では、英語の接続詞および前置詞「until」を、できるだけ詳しく解説します。学習者の方が理解しやすいように、やさしい日本語を心がけてまとめました。


1. 基本情報と概要

単語: until

品詞: 主に接続詞 (conjunction)、および前置詞 (preposition)

英語と日本語での簡潔な意味


  • 英語: “until” means “up to the time when something happens,” or “before a particular time or event.”

  • 日本語: 「~するまで」という意味で、ある時点・出来事となるまで継続する状態や行為を表す言葉です。

    例)「バスが来るまで待つよ」→ “I will wait until the bus arrives.”

「~までずっと」という感覚で、行動や状態が続く期間の終わりを示します。カジュアルにもフォーマルにも使える、非常に日常的な単語です。

活用形

「until」は接続詞・前置詞として形が変わらないため、動詞のように時制による変化などはありません。


  • 接続詞の例: “Stay here until I come back.” (私が戻ってくるまでここにいて)

  • 前置詞の例: “The shop is open until midnight.” (そのお店は真夜中まで開いている)

他の品詞への派生例

「until」は品詞転換されることは基本的にありませんが、近しい意味を持つ “till” は非公式の場面で conjunction/preposition として同じように使われます。

CEFRレベル


  • A2 (初級) レベルに相当:日常会話や短い文章によく出てくるため、比較的早い段階で学習します。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • until は一見すると “un + til” と区切れるようにも見えますが、語源的には “untill” (古語) などから変化して現在の形になったとされています。

  • “til” も “till” も「~まで」の意味を持つ語です。

派生語や類縁語


  • till: (ほぼ同じ意味) 「~まで」

  • by the time: 「~する頃には」(文脈によっては同様の意味)

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(例と和訳)


  1. wait until ~(~まで待つ)

  2. until recently(最近まで)

  3. until further notice(追って知らせがあるまで)

  4. from morning until night(朝から晩まで)

  5. until the last minute(最後の瞬間まで)

  6. keep doing something until ~(~するまで何かをし続ける)

  7. not … until ~(~してはじめて…する/~になるまで…しない)

    例:「I didn’t realize it until I got home.」(家に着くまで気づかなかった)

  8. until one’s patience runs out(我慢が尽きるまで)

  9. until proven otherwise(そうでないと証明されるまで)

  10. wait until the coast is clear(状況が安全になるまで待つ)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「until」は古ノルド語 “til” (~へ)と、古英語 “un-” (方向・範囲を示す)などが合わさってできたといわれます。

  • もともと「~に至るまで」という意味合いを表す言葉として発達しました。

使用時のニュアンス・注意点


  • 「~するまでの期間(ずっと)」という継続を強調します。デッドラインを言いたいときに “by” と間違えないように注意が必要です(「~までに」と言いたい場合は “by”)。

  • カジュアル、フォーマル両方の文脈で使われます。論文などでも「~まで」を示すときに自然に使用されます。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 接続詞 (conjunction) として

    “I won’t leave until you finish.”


    • 「あなたが終わるまで私は出発しません」のように節(S+V)が続く。


  2. 前置詞 (preposition) として

    “I will be here until Monday.”


    • 「月曜日までここにいます」のように名詞、名詞句が続く。


  3. “not … until” 構文


    • 「~して初めて…する」「~になってやっと…する」

      例)“They didn’t start eating until I arrived.”

      → (私が到着するまで、彼らは食事を始めなかった)


  4. フォーマル/カジュアルの使い分け


    • どちらでも使われますが、口語では “till” が使われることも多いです。

    • フォーマルな文章やビジネスレターでは “until” を使う方が一般的です。



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文(3例)


  1. “Wait here until the bus arrives.”

    (バスが来るまでここで待っていて。)

  2. “I can’t go out until I finish my homework.”

    (宿題を終えるまで外出できないよ。)

  3. “Let’s keep talking until we find a solution.”

    (解決策が見つかるまで話し合いを続けようよ。)

(2) ビジネスシーンでの例文(3例)


  1. “The sale will continue until the end of this month.”

    (セールは今月末まで続きます。)

  2. “I can’t proceed with the project until I get approval from my manager.”

    (マネージャーの承認を得るまで、プロジェクトを進められません。)

  3. “Please hold off on sending the invoice until we finalize the contract.”

    (契約が確定するまで、請求書の送付は待ってください。)

(3) 学術的/フォーマルな例文(3例)


  1. “The study was conducted until conclusive evidence was gathered.”

    (研究は決定的な証拠が得られるまで行われた。)

  2. “Please refrain from publishing any preliminary data until the peer review is complete.”

    (査読が完了するまで、予備データの公開は控えてください。)

  3. “Further testing will continue until the hypothesis is either confirmed or refuted.”

    (仮説が立証されるか反証されるまで、追加のテストが続けられます。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. till (~まで):


    • ほぼ「until」と同じ意味。カジュアルな場面でよく使われます。

      例)“Stay here till I come back.”


  2. by the time (~する頃には):


    • 何かが起きる「時点」を強調する。

      例)“By the time I got there, the party was almost over.” (到着した頃には、パーティはほぼ終わっていた)


  3. before (~以前に):


    • “until” が「~する時まで継続する」ニュアンスを強めるのに対し、 “before” は単に「~より前」という時系列の位置関係を示すだけという点が異なる。


反意語


  • after(~した後で):


    • “until” が「ある時点まで」を示すのに対し、“after” は「その時点の後で」を示す。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ʌnˈtɪl/ または /ənˈtɪl/

  • アクセント(強勢): 第2音節 “-til” に強勢が置かれます(un-TIL)。

  • アメリカ英語とイギリス英語: 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では /ʌ/ と /ə/ の微妙な違いが生じることがあります。

  • よくある間違い: /æ/ (アとエの中間の音) で読んでしまうミスなど。「アンティル」ではなく「アン”ティ”ル」に近い音を心がけましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. “until” と “by” の混同


    • “until” はある時点まで継続。「~までずっと」

    • “by” は締め切りや時点を示す。「~までに」

      例)“I’ll stay here until 5 p.m.”(5時までずっとここにいます)

      “I must finish this report by 5 p.m.”(5時までに仕上げなければならない)


  2. スペルミス:


    • “untill” とよく間違えるが、“l” は最後に1つだけ。


  3. 口語での“till”の使用:


    • こちらもスペルミスに注意('til と省略する場合もある)。


  4. 試験対策:


    • TOEICや英検でも、空所補充や文法問題で“until”と“by”の使い分けを問われることが多いです。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「un-」+「til」で何かを“まだ続けている”イメージを思い出しながら覚えると使いやすいかもしれません。

  • “不(un)”+“終わり(till)” というなんちゃってイメージで、「終わる(時点)が来るまではまだ」という連想を作ると間違いが減ります。

  • 音としては「アンティル」のように発音し、一拍置くようにするとアクセントが意識しやすいです。


以上が、接続詞・前置詞「until」の詳細解説となります。日常からビジネス、学術の場まで幅広く使われる表現ですので、継続を表すときには自然に使いこなせるよう、例文を声に出して練習してみてください。

意味のイメージ
until
意味(1)

《継続の期限》…する時まで[ずっと]

意味(2)

《結果》(…して)ついに

意味(3)

《否定の主節に対して》…するまでは[…しない],…して初めて…する

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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