untidy
1. 基本情報と概要
単語: untidy
品詞: 形容詞 (Adjective)
意味(英語): not neat or clean; disordered or messy
意味(日本語): きちんとしていない、散らかった、だらしのない
「untidy」は、部屋や服装などが整理整頓されていない、もしくは見た目が乱れているときに使われる形容詞です。日常会話でもよく「Messy(散らかっている)」と同じような感覚で使われ、ラフなニュアンスがあります。
活用形の例
形容詞なので基本的に活用形はありませんが、以下の関連形があります。
- untidier(比較級): より散らかった
- untidiest(最上級): 最も散らかった
他の品詞になった時の例
- 名詞形: untidiness(散らかっている状態、だらしなさ)
- 副詞形: untidily(だらしなく、散らかった状態で)
CEFRレベル: B1(中級)
→ A1からA2に比べるとやや上のレベルですが、日常会話で扱うにはほどよい難易度です。
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語: un- (「否定」を表す)
- 語幹: tidy (「整然とした、きちんとした」の意)
「tidy」に否定の接頭語「un-」がつくことで、「きちんとしていない、乱れた」という意味になります。
派生語や類縁語
- tidy (形容詞): きちんとした
- tidiness (名詞): 整然、きちんとしている状態
- untidiness (名詞): 乱雑さ
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- untidy room(散らかった部屋)
- untidy hair(乱れた髪)
- untidy desk(乱雑な机)
- untidy appearance(だらしない身なり)
- keep it untidy(散らかったままにしておく)
- become untidy over time(時間とともに散らかる)
- rather untidy(かなり散らかっている)
- slightly untidy(少し散らかっている)
- look untidy(見た目が乱れている)
- an untidy pile of papers(乱雑に積まれた書類の山)
3. 語源とニュアンス
「tidy」という語は、中世英語や古英語において「時間や機会」「整っている」という意味から転じて、「整然とした」という意味になりました。その後、接頭語「un-」がついて「untidy」となることで、「整えられていない・散らかった」という否定的な意味になりました。
ニュアンスとしては「messy」ほど砕けた感じではなく、やや穏やかで客観的な表現です。ただし「untidy」はややフォーマルな文章でも使えますが、非常に正式な文書では「disorderly」や「disorganized」が使われる場合もあります。
- 口語 (カジュアル):
Your room is so untidy!
(部屋が散らかってるよ!) - 文章 (ややフォーマル):
The desk was untidy and covered with various documents.
(デスクは散らかっており、さまざまな書類が積まれていた。)
4. 文法的な特徴と構文
「untidy」は形容詞なので、名詞を修飾したり補語として用いたりします。
- 主な構文例:
- be + untidy
- 例: The office is untidy.(オフィスが散らかっている)
- keep + 名詞 + untidy
- 例: He kept his workspace untidy.(彼は作業スペースを散らかったままにしていた)
- be + untidy
使用シーン(フォーマル/カジュアル)
- フォーマルな文書でももちろん使えますが、どちらかといえば日常会話やカジュアルな場面でも多用される単語です。
可算・不可算の区別
- 形容詞なので名詞との可算・不可算に関わる変化はありません。
5. 実例と例文
(1) 日常会話で使われる例文
Your clothes are always untidy. Could you fold them, please?
(いつも服が散らかってるよ。たたんでくれる?)I share a room with my brother, but he’s very untidy.
(兄と同じ部屋を使っているんだけど、彼はとてもだらしないんだ。)Don’t leave the living room untidy when guests are coming over.
(お客さんが来るとき、リビングを散らかしたままにしないでね。)
(2) ビジネスシーンで使われる例文
The manager advised us not to keep our desks untidy as it creates a bad impression.
(上司から、机を散らかしたままにしておくと印象が悪いと言われました。)An untidy workspace can hamper productivity.
(散らかった作業環境は生産性を妨げる可能性があります。)We should avoid sending out documents in an untidy format.
(整理されていない形式で書類を送るのは避けるべきです。)
(3) 学術的/フォーマルな文脈で使われる例文
An untidy dataset often leads to errors in statistical analysis.
(乱雑なデータセットは、統計分析においてしばしばエラーの原因となる。)The laboratory’s untidy condition alarmed the safety inspectors.
(実験室の散らかった状態は、安全検査官を驚かせた。)A writer’s notes can initially appear untidy before they are organized into a coherent manuscript.
(作家のメモは、一貫性のある原稿にまとめられる前は散らかって見えることがある。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- messy(散らかった/汚い)
- 「untidy」よりカジュアルで砕けた表現。「messy」は見た目だけでなく感覚的な「汚い」も含む。
- 「untidy」よりカジュアルで砕けた表現。「messy」は見た目だけでなく感覚的な「汚い」も含む。
- disorganized(整理されていない)
- 物理的にも抽象的にも使われる。フォーマルな文書でも使いやすい。
- 物理的にも抽象的にも使われる。フォーマルな文書でも使いやすい。
- sloppy(だらしない/雑な)
- 仕事ぶりが荒い、見た目や服装がだらしないときにも使われる。
- 仕事ぶりが荒い、見た目や服装がだらしないときにも使われる。
- disheveled(髪型や服装が乱れた)
- 特に見た目が乱れたときに使う。ややフォーマル。
- 特に見た目が乱れたときに使う。ややフォーマル。
反意語 (Antonyms)
- tidy(きちんとした)
- neat(整然とした)
- orderly(整然とした/秩序のある)
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- イギリス英語: /ˌʌnˈtaɪ.di/
- アメリカ英語: /ˌʌnˈtaɪ.di/
いずれも [un-tái-di] のように、第二音節「taɪ」に強勢(アクセント)があります。
- イギリス英語とアメリカ英語で大きな発音の違いはありませんが、若干イギリス英語の方が「t」の音がはっきり聞こえることがあります。
よくある発音の間違い
- 始めを「アン」ではなく「アーン」と伸ばしたり、強勢を間違えて第1音節に置いてしまうと不自然になることがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「un-tidy」とハイフンを入れたり、「untidie」と“e”を余計に付けるケースがあるので注意。
- 同音異義語との混同: 特にありませんが、「untie(ひもをほどく)」とつづりが似ているので混同しないよう気をつけましょう。
- 試験対策や資格試験での出題傾向: TOEICや英検などでは、読解パートで部屋やオフィスの状態を描写する文脈で出題される可能性があり、「tidy / untidy」の対比が問われる場合があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「tidy=きちんとした」の前に「un-」をつけると、「きちんとしていない⇒散らかった」という覚えやすい構造。
- 「untidy」という文字から「un(否定) + tidy = 散らかってる」と連想すると、スペル覚えもかんたんです。
- 「タイディ (tidy) なものがアン (un)- になった」と音でイメージすると覚えやすいでしょう。
以上が、形容詞「untidy」の詳細な解説です。部屋や書類など、具体的に散らかった場面を思い浮かべながら学習してみてください。
だらしがない;無精な;乱雑な