元となった辞書の項目
unique
解説
以下では、形容詞 unique
について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
意味(英語 / 日本語)
- 英語: “unique” = “one of a kind”, “unlike anything else”
- 日本語: 「唯一無二の」「他にはない」「非常に独特な」
「unique」は、「比類のない、まったく独特な」というニュアンスを持つ形容詞です。
「他とまったく同じものが存在しない特別さ」を際立たせる時に使われます。
品詞
- 形容詞 (adjective)
活用形
- 原形: unique
- 比較級: (厳密には “more unique” は文法的に議論があるが、一般的に使われる場合もある)
- 最上級: (同上、 “most unique” など)
※ 伝統的には、“unique” は「唯一の存在」を表すため比較級・最上級を作らないとされますが、日常会話やカジュアルな文章では “more unique” / “most unique” が使われることもしばしばあります。
派生形など
- uniqueness (名詞): 「唯一無二であること」「独自性」
- uniquely (副詞): 「独特に」「唯一の方法で」
CEFRレベル
- B2(中上級): 「unique」は日常会話からビジネス・学術まで幅広く使われ、比較的よく目にするが、抽象的なニュアンスを含むため中上級レベルに位置付けられます。
2. 語構成と詳細な意味
- 語源的に “uni-” というラテン語の “unus”(「1つ」)からきています。
- “uni-” = 「一つの」という意味を持つ接頭語
- “-que” はラテン語形から発展した要素
- “uni-” = 「一つの」という意味を持つ接頭語
よく使われるコロケーション・フレーズ(10個)
- unique opportunity(またとない機会)
- unique feature(独特の特徴)
- unique perspective(唯一無二の視点)
- unique experience(めったにない体験)
- truly unique(本当に唯一無二の)
- unique identity(独自のアイデンティティ)
- unique style(独特のスタイル)
- unique selling point(唯一の売りになる点)
- remain unique(唯一のままである)
- unique approach(独自の取り組み方)
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語「unicus」(ただひとつの)からフランス語を経て英語へ伝わったとされます。
- 歴史的変遷: 「他に同じものがない」という絶対的な意味で使われてきました。
- ニュアンス:
- 口語では「とても特別!」とカジュアルにも使われます。
- フォーマルな文章では「ただ一つしか存在しない」ことを正確に強調する時に使われます。
- 口語では「とても特別!」とカジュアルにも使われます。
- 注意点: “unique” は絶対比較級で「これよりユニークなものはない」という捉え方をされることが多いですが、現代では “very unique” のような強調表現として使われるケースも一般的になっています。
4. 文法的な特徴と構文
- 品詞: 形容詞
- 単独で補語にもなり、「主語 + be動詞 + unique」の形で使われることが多いです。
- イディオムと言えるほど固定化しているものは少ないですが、「make (someone/something) unique」(「〜を唯一無二な存在にする」)などの表現があります。
- フォーマル: 「This concept is unique in its approach.」など、学術論文などでも使用されやすいです。
- カジュアル: 「This design is so unique!」など、会話でも頻繁に使われます。
5. 実例と例文
(1) 日常会話の例文
- “Your outfit today is so unique!”
- 「今日の服装、めっちゃ個性的だね!」
- “This café has a unique atmosphere, don’t you think?”
- 「このカフェ、独特の雰囲気があると思わない?」
- “She always comes up with unique ideas for parties.”
- 「彼女はいつもパーティーのために独創的なアイデアを考えるんだ。」
(2) ビジネスの例文
- “Our product’s unique selling point is its energy efficiency.”
- 「当社製品の唯一無二の強みは省エネ性能です。」
- “We need to emphasize what makes our service unique.”
- 「私たちのサービスのどこが特長的なのかを強調する必要があります。」
- “His unique leadership style has improved team morale.”
- 「彼の独特なリーダーシップがチームの士気を高めました。」
(3) 学術的(アカデミック)の例文
- “This theory presents a unique approach to solving urban planning issues.”
- 「この理論は都市計画の課題解決に対して唯一無二のアプローチを提示しています。」
- “The sample exhibits unique chemical properties under high pressure.”
- 「その試料は高圧下で独特な化学特性を示します。」
- “Her research methodology is unique in its integration of qualitative and quantitative data.”
- 「彼女の研究手法は質的データと量的データを統合している点で独自性があります。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- distinctive(はっきりと特徴的な)
- “distinctive” は「他と明確に異なる個性」を指すが、必ずしも「唯一」というほどではない。
- “distinctive” は「他と明確に異なる個性」を指すが、必ずしも「唯一」というほどではない。
- special(特別な)
- “special” は「ほかとは違って重要」「特に大事」というニュアンスで、“unique” ほど絶対的ではない。
- “special” は「ほかとは違って重要」「特に大事」というニュアンスで、“unique” ほど絶対的ではない。
- one-of-a-kind(唯一のもの)
- 口語的で、ほぼ “unique” と同じ意味だが、よりカジュアルに響く。
反意語 (Antonyms)
- common(一般的な)
- ordinary(普通の)
- typical(典型的な)
これらはいずれも「際立っていない」「珍しくない」といった意味合いになります。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA (米・英ほぼ共通): /juːˈniːk/
- アクセントは第2音節の “nique” の部分に置かれます: you-NEEK
- アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはないが、イギリス英語の一部では最初の “u” をやや長めに発音する場合があります。
- よくある誤り: “u” の音を /uː/ ではなく /ə/ (「ア」)で発音してしまう人がいますが、「ユー」に近い音を意識してください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “unique” を “uniqe” などと書き間違えるケースがあります。
- 「とてもユニーク」を “very unique” と言うことは、厳密には「唯一」という意味から矛盾を感じると指摘される場合もあります。ただし、実際には多くのネイティブスピーカーが使うため、試験のライティングなどで避けたい場合は “truly unique” や “highly unique” に言い換えるとよいです。
- 資格試験(TOEIC、英検など)での出題: 読解問題や長文中で「特別な性質」を表現する文脈で目にする可能性が高いですが、スペルや意味を問われる単独問題が多いわけではありません。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「uni-」が「1(ひとつ)」を表すと覚えると、唯一無二(1つだけ)という意味と結びつけやすくなります。
- ゆっくり “u-ni-que” と分解して発音するとスペリングも忘れにくいです。
- 「あなたに“有(u)”に(ni)行(que)く――」と無理やり語呂をつくって覚えるのも一案かもしれません(日本語圏向けのちょっとした工夫)。
以上が、形容詞 “unique” の詳細な解説です。自分が何か特別な見方や独自性をアピールしたいときに積極的に使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
ただ一つしかない,唯一[無二]の
意味(2)
比類のない,無比の,卓絶した
意味(3)
《話》珍しい(rare);独特の,特異な