unbelievable
1. 基本情報と概要
単語: unbelievable
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語):
• Hard to believe; incredible; astonishing.
意味(日本語):
• 信じられないほどすごい、不思議な、驚くべき。
「unbelievable」は、「それが本当だとは思えないほどすごい・驚く」というニュアンスを伝えるときに使われる形容詞です。誰かの才能や出来事が驚くほど素晴らしかったり、自分の常識では考えられないような話を聞いたときに表現します。
活用形:
形容詞は原則的に活用形がありませんが、副詞形として “unbelievably” があります。
他の品詞になった場合の例:
- 副詞: unbelievably (信じられないほど、驚くほど)
例: He can run unbelievably fast. (彼は信じられないほど速く走れる) - 名詞形は特に一般的ではありませんが、 “unbelievability” (信じがたいこと) という形で使われる場合もあります。
CEFRレベル目安: B2(中上級)
(ネイティブとある程度やり取りができる中上級レベルの単語)
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- 接頭辞 (prefix): un- (否定・反対を表す)
- 語幹 (stem): believe (信じる)
- 接尾辞 (suffix): -able (~できる)
これらが組み合わさって「信じることができない」という意味を持つようになりました。
派生語・類縁語など:
- believe (動詞: 信じる)
- believable (形容詞: 信じられる)
- unbelieving (形容詞: 信じていない、疑っている)
- unbelievably (副詞: 信じられないほど、この上なく)
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ 10個:
- unbelievable story
(信じられない物語) - absolutely unbelievable
(まったくもって信じられない) - an unbelievable achievement
(信じられない業績) - an unbelievable coincidence
(信じがたい偶然の一致) - this is unbelievable!
(これは信じられない!) - an unbelievable bargain
(思いがけないほどの掘り出し物) - seem unbelievable
(信じられないように思える) - unbelievably difficult
(信じられないほど難しい) - an unbelievable amount of work
(信じられない量の仕事) - at an unbelievable speed
(信じられないスピードで)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 「un-」という否定の接頭辞と「believe(信じる)」、それに「-able(可能)」が合わさった語。中英語(Middle English)の時代から「believe」を「not + believe + 可能」の形で表す表現が派生し、「unbelievable」という形容詞が生まれました。
ニュアンスや使用時の注意点:
「unbelievable」は「あり得ない」「信じられないほどすごい」といった大げさな響きがあるため、ポジティブな場面だけでなく、ネガティブな驚きにも使われます。
例: “It’s unbelievable how rude he was!” (彼は信じられないほど失礼だった!)カジュアルな会話で頻繁に使われる一方、フォーマルな文章でも「驚異的」という意味合いで用いられることがあります。
4. 文法的な特徴と構文
形容詞なので、名詞の前、または補語としてbe動詞などの後ろで使われます。
例: “That was an unbelievable experience.” (それは信じられない経験だった)
例: “It is unbelievable that he won the match.” (彼がその試合に勝ったなんて信じられない)「believable」と対比して使われることが多く、意味の強調や、まったく違うニュアンスを表すときに役立ちます。
フォーマル/カジュアル両方の場面で使用可能ですが、日常会話での使用頻度が高めです。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- I just heard the most unbelievable story about our neighbor.
(隣の人について、信じられない話を聞いたんだ。) - Her performance on stage was absolutely unbelievable!
(彼女のステージでのパフォーマンスは本当に信じられないほどすごかったよ!) - It’s unbelievable how quickly this year has passed.
(今年がこんなに早く過ぎ去ったなんて信じられない。)
(2) ビジネスシーンでの例文
- The results of our new marketing campaign are simply unbelievable.
(新しいマーケティングキャンペーンの結果は、ただただ信じられないほどです。) - It’s unbelievable that we reached our sales target two months early.
(2か月も早く売上目標を達成したなんて信じがたいことです。) - The CEO’s decision might seem unbelievable at first, but there is a solid strategy behind it.
(最初はCEOの決定が信じられないように思えるかもしれませんが、その背後にはしっかりとした戦略があります。)
(3) 学術的・専門的な文脈での例文
- The findings of this research are quite unbelievable without further evidence.
(さらなる証拠がなければ、この研究結果はかなり信じ難いです。) - It is unbelievable how rapidly the field of biotechnology is evolving.
(バイオテクノロジーの分野がこんなに急速に発展しているなんて信じられません。) - His theory was considered unbelievable at first, but it gained acceptance over time.
(彼の理論は最初は信じられないと考えられていましたが、時間が経つにつれて受け入れられるようになりました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms):
- incredible (信じられない、驚くべき)
- “incredible” はややカジュアルでよく使います。
- “incredible” はややカジュアルでよく使います。
- astonishing (驚くべき、仰天させる)
- 「驚くことで動揺させる」というニュアンスが強いです。
- 「驚くことで動揺させる」というニュアンスが強いです。
- astounding (驚異的な、驚くほどの)
- 「圧倒的に驚かせる」というニュアンスがあります。
- 「圧倒的に驚かせる」というニュアンスがあります。
- inconceivable (想像もできない、考えられない)
- 「頭の中で思い描くことさえできない」という強いニュアンス。
- 「頭の中で思い描くことさえできない」という強いニュアンス。
反意語(Antonyms):
- believable (信じられる)
- credible (信用できる)
- plausible (もっともらしい、ありそうな)
これらの反意語は「信じられる・可能性がある・納得がいく」といった、驚きが薄れた意味になります。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
/ˌʌn.bɪˈliː.və.bəl/
- アクセントは “-lie-” の部分 (bɪˈliː) にきます。
「un-buh-LEE-vuh-buhl」のように発音するイメージです。
アメリカ英語とイギリス英語の違い:
- 基本的には大きな違いはありません。母音の質が少し変わる程度で、
アメリカ英語:[ʌn.bɪˈliː.və.bəl]
イギリス英語:[ʌn.bɪˈliː.və.b(ə)l]
と発音されることが多いです。
よくある発音の間違い:
- “un-believe-able” のように、believe のところを誤って長く伸ばしすぎる。
- アクセントを
un-
に置いてしまい、”UN-believable” と強調してしまう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
スペルミス: “unbeleivable” や “unbeliveable” といったつづりの間違いが起きやすいです。
→ 「believe」のスペルをしっかり意識し、「-liev-」の箇所を書き落とさないように注意。同音異義語との混同: 「unbelievable」は同音異義語は特にありませんが、「incredible」と混同して使う場合があります。意味はほぼ重なりますが、「unbelievable」は“信じられない”というニュアンスが強く、「incredible」は“途方もない”や“信じられないほど素晴らしい”という少しポジティブ寄りの感触があります。
試験対策での出題傾向: TOEICや英検などでは、リスニングやリーディングで「驚きの表現」「信じられないときのリアクション語」として選択肢や会話の中に登場することがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “un-(否定) + believe(信じる) + -able(可能)” を組み合わせれば、意味が直感的に理解できます。
- 「unbelievable」と「incredible」はしばしば同義語として使われるため、セットで覚えると便利です。
- スペルを覚えるときは「un + BELIEVE + able」の3つの部分に分解し、「believe」としっかり関連付けるとミスが減ります。
「信じる (believe) ことができない (un- … -able)」 というイメージで覚えておくといいでしょう。
信じられない