unafraid
1. 基本情報と概要
英単語: unafraid
品詞: 形容詞(Adjective)
意味(英語): not afraid; not feeling fear.
意味(日本語): 恐れていない、怖がっていない。
「自分や相手が恐怖を感じていない状態を表すときに使う形容詞です。心配や不安があっても、それに負けずに立ち向かうイメージがあります。」
活用形:
形容詞なので、基本的に「unafraid」という形で使います。比較級・最上級の形はあまり一般的ではありませんが、状況によっては “more unafraid” / “most unafraid” と表記されることはあります。とはいえ、日常表現ではあまり使われません。
他の品詞形:
- 「afraid」が形容詞ですが、「unafraid」は「un-」という接頭語が付いた形容詞です。動詞や副詞などは存在しません。
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- B2:ある程度長く複雑な話題や文章に対応でき、表現を使い分けられる段階。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語: un-(否定の意味を表す)
語幹: afraid(恐れている)
- 「un-」は「~でない」という否定の意味を持ち、語幹の「afraid」に付けることで「恐れていない」という意味になります。
関連する単語や派生語:
- afraid(形容詞):恐れている
- fear(名詞/動詞):恐怖、恐れる
- fearless(形容詞):恐れ知らずの、勇敢な
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個):
- be unafraid of …(…を恐れていない)
- remain unafraid(恐れずにいる)
- unafraid to speak up(発言するのを恐れない)
- totally unafraid(まったく恐れを感じない)
- feel unafraid of the consequences(結果を恐れない)
- face challenges unafraid(挑戦に恐れず立ち向かう)
- unafraid attitude(恐れのない態度)
- go forward unafraid(恐れずに進む)
- unafraid of the dark(暗闇を怖がらない)
- stand unafraid(恐れずに立ち向かう)
3. 語源とニュアンス
「unafraid」は「afraid」に否定の接頭語「un-」が付いた単語です。
- 「afraid」は古フランス語の “esfreer” (→ affray:恐怖、騒ぎ) やラテン語起源の語から派生したとされます。
- 時代を経て「恐れている」という意味の形容詞 “afraid” を否定した形が「unafraid」です。
ニュアンス・使用時の注意点:
- 「unafraid」は「fearless」や「brave」と近い意味ですが、やや静かに「恐れを感じていない」ことを強調する語感があります。
- フォーマルな場面でもカジュアルな場面でも使えますが、会話で使う場合は “not afraid” と言い換えられることも多いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞 (Adjective): 主に叙述用法(補語)として使われることが多いですが、限定用法(名詞を修飾)も可能です。
例)She is unafraid.(叙述用法) / An unafraid citizen(限定用法) - 可算・不可算の問題はありません。
- フォーマル/カジュアル:どちらでも使われるが、書き言葉の方がやや多め。
一般的な構文・イディオム:
- be unafraid of X:Xを恐れていない
- unafraid to do X:Xするのを恐れていない
5. 実例と例文
(1) 日常会話
- “I’m unafraid of spiders now; I used to hate them.”
(今はクモを怖がってないよ。前は大嫌いだったけど。) - “She walked home alone, completely unafraid.”
(彼女はまったく怖がることなく、一人で家に帰った。) - “He’s unafraid to try new foods.”
(彼は新しい食べ物を試すのを恐れない。)
(2) ビジネス
- “Our CEO was unafraid to take calculated risks.”
(私たちのCEOはリスクを見極めてとることを恐れなかった。) - “Being unafraid of innovation can lead to great success in the tech industry.”
(技術業界では革新を恐れないことが大きな成功につながる。) - “The manager remained unafraid in the face of intense competition.”
(マネージャーは厳しい競争に直面しても恐れずにいた。)
(3) 学術的な文脈
- “Scholars who are unafraid of criticism often advance their fields.”
(批判を恐れない研究者は、その分野を進歩させることが多い。) - “Scientists must be unafraid to question established theories.”
(科学者は確立された理論に疑問を持つことを恐れてはいけない。) - “The students remained unafraid of challenging traditional viewpoints.”
(学生たちは伝統的な見解に挑むことを恐れなかった。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(近い意味)
- fearless(まったく恐れがないイメージ)
- brave(勇敢な:積極的に困難に立ち向かうイメージが強い)
- bold(大胆不敵な:時に馴れ馴れしいニュアンスも)
- courageous(勇気がある:モラル的な場面でも使われる)
反意語(反対の意味)
- afraid(恐れている)
- fearful(恐ろしがる)
- scared(怖がっている)
- terrified(怯えている)
ニュアンスや使い方の違い:
- 「unafraid」は、「恐怖を感じていない態度」を静かに示す表現で、状況や環境に対して「動じていない」というニュアンスがあります。
- 「fearless」はより強い響きがあり、あえてリスクをとるような勇敢さを感じさせます。
- 「brave」は「自ら立ち向かう勇気」を強調する表現です。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA): /ˌʌn.əˈfreɪd/
- アメリカ英語もイギリス英語も大きな違いはありませんが、/ə/の音が弱くなるなど微妙な音の差はあります。
- アクセントは “a-FRAID” の部分に強勢があります。
(un-ə-FRAID)
よくある間違い
- 「un-」を強調しすぎて「ウナフレイド」のように発音してしまうこと。
- 「afraid」を /əfˈreɪd/ ではなく /æfˈreɪd/ と間違って発音する場合がある。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:unafraidを「unafried」(un + a + fried) と誤って書く場合があるので注意。
- 同音異義語との混同はあまりありませんが、aware/unaware など「un-」が付く他の単語と混同しないようにしましょう。
- TOEIC・英検などの試験で「unafraid」を直接問うケースは少ないですが、「not afraid」を言い換える手段としての理解が必要です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「un-」が「否定」を示すことを意識すれば、「afraid(怖がっている)」の否定形で「恐れていない」と覚えやすいです。
- “I’m unafraid” → “I’m not afraid” と同じ意味。覚えやすい対比表現として利用すると便利です。
- 「unafraid = un + afraid」で「un-(否定) + afraid(恐れて)」の組み合わせと理解しておくと、他の「un-」を付ける形容詞(B「unhappy」「unable」など)を覚えるときにも役立ちます。
「unafraid」は比較的シンプルな形容詞ですが、「恐れがない」という意味を的確に表したいときに便利です。フォーマルでもカジュアルでも使いやすく、文中で使う際は “unafraid to do something” や “unafraid of something” といった定型表現が多く見られます。恐れずに覚えて活用してみてください!