trim
1. 基本情報と概要
単語: trim
品詞: 名詞 (※他に動詞・形容詞としても使用される)
意味(英語):
- An act of cutting or clipping something to make it neat or tidy.
- Decorative material or edging used on clothes, furniture, or buildings.
- (特に船などの) バランスや状態を指すもの。
意味(日本語):
- 何か(髪や布など)をきれいに整えること。
- 服や家具・建物の縁飾りや装飾部分。
- 船や飛行機などの姿勢やバランスを示す語。
「trim」は、髪を少しだけ切る「トリミング」、服の裾や家の窓枠に施す「装飾」のこと、あるいは船のバランス状態などを表すときに使います。軽く切りそろえたり飾りをつけたりと、“余分を取り除いて整った状態” を指すイメージです。
活用形(名詞の場合):
- 名詞は数えられる場合と不可算の場合がありますが、具体的な数を表すときは可算扱い (
trims
) となることもあります。
他の品詞例:
- 動詞: to trim (例: “I will trim my hair.”/髪を切りそろえる)
- 形容詞: trim (例: “He keeps himself trim.”/彼は体を引き締めている)
CEFRレベル (目安):
- B2(中上級)
やや専門的な文脈(建築や船舶、ファッションなど)でも使われるため、広い範囲の英語表現を身につけていく段階でよく目にする単語です。
2. 語構成と詳細な意味
- 語構成: 「trim」はシンプルな語形で、はっきりとした接頭語・接尾語を含まない語です。
- 他の単語との関連性や派生語:
- trimming (動名詞/形容詞的な用法): “Trimming the edges” (縁をトリミングする)
- trimmed (過去形・過去分詞形): “A neatly trimmed bush” (きれいに剪定された低木)
- trimming (動名詞/形容詞的な用法): “Trimming the edges” (縁をトリミングする)
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- give (someone) a trim: (人)の髪を少し切りそろえる
- get a trim: 髪を切りそろえてもらう
- hair trim: 髪のトリミング
- keep (something) in trim: (何か)を良い状態に保つ
- the trim of a boat/ship: 船の姿勢・バランス
- trim level: (自動車などの) 装備グレード
- decorative trim: (服やインテリアなどの) 飾り縁
- trim the edges: (布や紙などの)端を切り整える
- car trim: 車内の内装や装飾
- in good trim: (体調などが) 良い状態、整った状態
3. 語源とニュアンス
語源:
「trim」は古英語の trymman(整える、しっかりさせる)にさかのぼると言われます。中世以降、「きちんと整える」「整頓する」といったニュアンスを持ちながら、装飾や体を引き締めることなどを表すようになりました。ニュアンスや使用時の注意点:
- 「整える」「きちんと並べる」というポジティブなイメージが強いです。
- 飾り付けのニュアンスもあるため、美的要素やこぎれいな印象にも言及することがあります。
- ビジネスシーンよりも日常やカジュアルなシーンでよく聞かれますが、建築・船舶など専門的な文脈でも普通に使用されます。
- 「整える」「きちんと並べる」というポジティブなイメージが強いです。
4. 文法的な特徴と構文
名詞としての使用時
- 可算か不可算かは文脈によります。具体的な「飾りの部分(trims)」なら可算扱いに、一般的な状態「整った状態(trim)」なら不可算の場合があります。
- “the trim” など特定のものとして扱うこともあります。
- 可算か不可算かは文脈によります。具体的な「飾りの部分(trims)」なら可算扱いに、一般的な状態「整った状態(trim)」なら不可算の場合があります。
一般的な構文・イディオム例
- “(to be) in good trim” → 「良い状態である」
- “to keep (something) in trim” → 「何かを良い状態に保つ」
- “to give (something) a trim” → 「何かを軽く切りそろえる・手入れする」 (もともとは動詞構文ですが、名詞も”get a trim”などで機能)
- “(to be) in good trim” → 「良い状態である」
フォーマル/カジュアルでの違い
- 名詞としては比較的カジュアルに使われる場面が多いです。 “trim” はフォーマル度合いに左右されにくく、装飾や髪を「ちょっと切る」などの会話には日常的に使われます。
- 専門用語として、建築や船舶における “trim” はややフォーマルまたは専門的です。
- 名詞としては比較的カジュアルに使われる場面が多いです。 “trim” はフォーマル度合いに左右されにくく、装飾や髪を「ちょっと切る」などの会話には日常的に使われます。
5. 実例と例文
(1) 日常会話
“I just need a quick trim before the party.”
(パーティーの前に、ちょっと髪を整えたいだけなんだ。)“Your coat’s fur trim looks so stylish!”
(そのコートのファーの飾り、とてもおしゃれだね!)“My mom gave our garden hedge a trim yesterday.”
(母が昨日、庭の生け垣を刈りそろえたの。)
(2) ビジネスシーン
“We plan to add a gold trim to the company’s promotional materials.”
(会社の販促物に金色の縁取りを加える予定です。)“Make sure the packaging trim is consistent with our brand design.”
(パッケージの装飾がブランドデザインと整合しているか確認してください。)“The new office chairs come with a metal trim for a more modern feel.”
(新しいオフィスチェアには、よりモダンな雰囲気を出すため金属の装飾が付いています。)
(3) 学術的/専門的な文脈
“Modern interior design often emphasizes minimal trim to achieve a sleek look.”
(現代のインテリアデザインでは、すっきりした外観を得るため装飾を最小限にすることが多い。)“The ship’s trim must be carefully adjusted before departure.”
(出港前にきちんと船のバランスを調整する必要がある。)“In aerodynamics, the aircraft’s trim is crucial for stable flight.”
(航空力学では、航空機の姿勢バランスが安定した飛行のために重要です。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- cut(カット): 一般的に切ること。trimが「少し整える」に対して、cutは幅広く大きく切る印象も含む。
- clip(クリップ): ハサミなどで少し切り落とす。trimとほぼ同義に使われるが、より小さく切り取る感じ。
- decorate(装飾する): trimの装飾の意味合いに近いが、こちらは幅広い用途。
- edging(縁取り): 服や建物などの端を飾る材料。trimの一部の意味をより専門的にしたもの。
- cut(カット): 一般的に切ること。trimが「少し整える」に対して、cutは幅広く大きく切る印象も含む。
反意語 (Antonyms)
- disarrange(乱す): 整えるの反対。
- expand(拡張する/大きくする): 余分を取り除くtrimに対し、むしろ増やす・広げる。
- disarrange(乱す): 整えるの反対。
trimは「少し整える・削って小さくする」感覚があるため、増やす方向の動詞や乱雑にする意味を持つ動詞が反意語となります。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- /trɪm/
アクセント:
- 1音節なので特にアクセントの移動はありません。 “trim” の1音全体を強めに発音します。
アメリカ英語とイギリス英語の違い:
- 概ね同じ (/trɪm/) 音で発音されますが、イギリス英語の方が [t] がやや硬めになることがあります。
- 基本的には同じ発音と考えて差し支えありません。
- 概ね同じ (/trɪm/) 音で発音されますが、イギリス英語の方が [t] がやや硬めになることがあります。
よくある発音の間違い:
- /triːm/ や /tɹəm/ など、母音が正しくない発音は要注意。短い “ɪ” の音でしっかり発音しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
スペルミス:
- 「trim」の i を「e」にして “trem” と間違えるケースなど。
- シンプルな単語なので大きなミスは少ないですが、複数形 “trims” も忘れずに。
- 「trim」の i を「e」にして “trem” と間違えるケースなど。
同音異義語との混同:
- 同音異義語は特にありませんが、動詞・形容詞・名詞それぞれの使い方を混同しがちです。
TOEIC・英検など試験での出題傾向:
- ビジネスシーンの文章中に “keep costs in trim” のような表現で出ることがあります。
- “haircut” と “trim” の違い(大きく切るのか少しすくだけなのか)に注目させる問題などがたまに見られます。
- ビジネスシーンの文章中に “keep costs in trim” のような表現で出ることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
覚え方のコツ:
- 「トリミング」というカタカナ語としても馴染みやすいので、カタカナ語と結び付けて考えると覚えやすいです。
- “TRIM” の4文字で “Tidy / Refine / Improve / Make neat” といったイメージで語呂合わせをするのも良いかもしれません。
- 「トリミング」というカタカナ語としても馴染みやすいので、カタカナ語と結び付けて考えると覚えやすいです。
イメージ:
- “余分を削って整った状態” と “周囲を飾ってきれいな外見” の二つが軸。
- カットやデコレーションで「シャープに整える」感じをイメージしましょう。
- “余分を削って整った状態” と “周囲を飾ってきれいな外見” の二つが軸。
以上が名詞としての “trim” の詳細です。髪や庭などを少し整えるとき、建物や衣服の飾り、あるいは船・飛行機のバランス状態など、多様な場面で使われる単語なので、ぜひ文脈に合わせて使い分けてみてください。
〈U〉《しばしば》刈り(切り)整えること
〈U〉整頓,整備;(心身の)良好な調子
〈U〉装飾;(衣服・ドア・窓などの)縁取り装飾,木造部;(自動車などの)内装,外装