最終更新日:2025/12/08

スリルを与えるもの / スリラー映画(小説,劇)

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元となった辞書の項目

thriller

名詞

スリルを与えるもの / スリラー映画(小説,劇)

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解説

以下では名詞「thriller」を、できるだけ詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要

単語: thriller

品詞: 名詞 (countable noun)

CEFRレベルの目安: B2(中上級:ニュースや映画などの幅広いトピックに対応できるレベル)

意味(英語・日本語)


  • 英語: A thriller is a type of story, book, or movie that is full of excitement, tension, and suspense.

  • 日本語: 「スリラー」とは、強い緊張感や興奮を与えるストーリーや作品(本や映画、ドラマなど)のことを指します。ワクワクドキドキするような展開を楽しむジャンルの一つです。

簡単なニュアンス

主にエンターテインメント分野で使われ、水面下で陰謀が渦巻いていたり、サスペンス要素が強かったりする作品を指すときに用いられます。読者や視聴者をハラハラさせることが特徴です。

活用形

名詞なので複数形はthrillersです。動詞の形などはありませんが、形容詞「thrilling」や動詞「thrill」が関連語として存在します。


  • 動詞(to thrill)例: The movie thrilled audiences worldwide.

  • 形容詞(thrilling)例: The final match was truly thrilling.


2. 語構成と詳細な意味

thrillerは、


  • 語幹: “thrill” (ゾクゾクさせる、高揚感を与える)

  • 接尾語: “-er” (「〜するもの(人・もの)」を指す名詞をつくる)

「thrill + -er」で、「ゾクゾクさせるもの」という意味を持つ名詞が形成されています。

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. psychological thriller(心理スリラー)

  2. spy thriller(スパイスリラー)

  3. investigative thriller(捜査スリラー)

  4. thriller novel(スリラー小説)

  5. thriller movie(スリラー映画)

  6. action thriller(アクションスリラー)

  7. crime thriller(犯罪スリラー)

  8. political thriller(政治スリラー)

  9. nail-biting thriller(手に汗握るスリラー)

  10. suspense thriller(サスペンススリラー)


3. 語源とニュアンス

語源:

“thrill”は中英語時代に「突き通す・刺すような感覚を与える」という意味を持つ言葉で、古英語の“thyrlian”に由来します。のちに「興奮させる」「刺激を与える」という感覚的な意味合いへ変化していきました。

ニュアンス理解:


  • 「thriller」はサスペンスや興奮を伴うジャンルを表します。

  • 感情的にもテンションが上がる作品で、読者や視聴者を最後まで引き込むニュアンスがあります。

  • 文体としては映画や出版業界のジャンル名としてフォーマルにもカジュアルにも使えます。一般会話でも「It’s a thriller.(スリラーだよ)」と気軽に言えます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞: 可算名詞 (a thriller / two thrillers)

  • “thriller”はジャンルを取り立てて言うときに用いられます。

一般的な構文やイディオム


  • “(It’s) a thriller through and through.”

    (最初から最後までハラハラさせられる作品だ)

  • “This book is a real page-turner, a thriller that keeps you on the edge of your seat.”

    (この本は本当に読む手が止まらない。ずっとハラハラさせられるスリラーだ)

フォーマルでもカジュアルでも使用可能です。ちょっと丁寧に言いたい場面は“This novel is classified as a thriller.”などと表現します。


5. 実例と例文

① 日常会話での例文


  1. “I watched a great thriller last night; it kept me awake half the night!”

    (昨晩すごいスリラー映画を観たんだけど、興奮して夜中まで眠れなかったよ!)


  2. “Have you read that new thriller everyone is talking about?”

    (みんなが話題にしている新しいスリラー小説、読んだ?)


  3. “I’m not usually into thrillers, but that one was amazing.”

    (ふだんスリラー映画はあまり好きじゃないんだけど、あれはすごく面白かったよ。)


② ビジネスシーンでの例文


  1. “Our marketing strategy for this thriller novel will focus on social media campaigns.”

    (このスリラー小説のマーケティング戦略は、ソーシャルメディアキャンペーンに重点を置きます。)


  2. “The publisher is planning a global release for the political thriller next month.”

    (出版社は来月、その政治スリラーを世界同時リリースする予定です。)


  3. “We’re negotiating rights for a potential movie adaptation of this thriller.”

    (このスリラーの映画化権をターゲットに交渉を進めています。)


③ 学術・アカデミックでの例文


  1. “Thriller literature often reflects societal anxieties through its suspenseful plot structures.”

    (スリラー文学は、そのサスペンスに満ちたプロット構造を通じて社会的不安を反映することが多い。)


  2. “In film studies, the thriller genre is analyzed for its impact on audience psychology.”

    (映画学では、スリラーというジャンルが観客の心理に与える影響を分析します。)


  3. “Scholars debate the cultural significance of thrillers in shaping modern fears.”

    (研究者たちは、現代人の恐怖感を形成する上でスリラー作品が持つ文化的意義について議論しています。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  • suspense(サスペンス)

    主に不安と緊張感を中心にした作品を指す。

  • mystery(ミステリー)

    謎解きや推理に重点を置くジャンル。

  • horror(ホラー)

    恐怖をメインにしたジャンル。スリラーよりも恐怖感が強い。

  • chiller(チラー)

    “thriller”と似た意味だが、寒気・恐怖を強調する場合に使われることが多い。

反意語 (Antonyms)


  • comedy(コメディ)

    笑いが主役となるジャンル。スリラーのような緊張感とは正反対の雰囲気。

  • romance(ロマンス)

    恋愛要素が主役のジャンル。サスペンス要素は少ない。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ˈθrɪlər/

  • アメリカ英語: [θrɪlər](「スリラー」)

  • イギリス英語: [ˈθrɪlə(r)](末尾の“r”がはっきり発音されない地域もある)

強勢(アクセント)は第1音節 “thrill” の部分に置かれます。

よくある間違いとして、/s/音と混同して「スリラー」とあまり明確に /θ/ が発音されないことがあります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “triller”や“thriler”とつづりを間違えやすい。

  • 同音異義語との混同: 似た発音ではあまりありませんが、“thrill”と“drill”を間違える学習者もいるので要注意。

  • 試験対策: TOEICや英検では、ジャンル名としての出題や読解問題で登場する可能性があります。作品紹介やビジネスでの販促の場面などでよく見かける単語です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • スペリングと音のヒント: 頭文字の“th”の発音(舌を歯の間に軽く置く)は“thrill”のときと同じ。「スリル」の後ろに“-er”をつけたら「thriller」。

  • イメージ: 心拍数を上げてくれるのがスリラー作品。ゾクゾクドキドキの“thrill”を連想すれば覚えやすいでしょう。

  • 勉強テクニック: 映画のジャンル名で覚えるとイメージしやすく、実際の映画鑑賞や本を読むなどで単語を体感することがおすすめです。


以上が、名詞「thriller」の詳細な解説になります。スリラーは、サスペンス・興奮・期待感がつまった作品に用いられる言葉です。ぜひ映画や小説を楽しみながら覚えてみてください。

意味のイメージ
thriller
意味(1)

スリルを与えるもの

意味(2)

スリラー映画(小説,劇)

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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