最終更新日:2025/09/15

〈自〉《...を》渇望する《for, after ...》

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元となった辞書の項目

thirst

IPA(発音記号)
動詞

〈自〉《...を》渇望する《for, after ...》

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わが国の国民は独立を渇望している。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: thirst

品詞: 動詞 (主に自動詞)


  • 英語の意味: “to have a strong desire or longing for something” / “to feel a need to drink”

  • 日本語の意味: 「強く何かを求める」あるいは「喉が渇いて水分を欲する」

「thirst」という単語は、文字通り「喉が渇いていたり、水を欲している状態」、または比喩的に「強く○○が欲しい、渇望している」といったニュアンスで使われます。たとえば「知識を渇望する」場合に “thirst for knowledge” という表現がよく使われます。

活用形


  • 原形: thirst

  • 現在形: thirst / thirsts

  • 過去形: thirsted

  • 過去分詞: thirsted

  • 現在分詞: thirsting

他の品詞形


  • 名詞形: thirst (例: “I have a thirst for knowledge.”)

  • 形容詞形: thirsty (例: “I’m thirsty.” / 「喉が渇いた」)

CEFR レベル: B2(中上級)


  • B2は「自分の関心領域についてある程度流暢に、複雑な話題についてもやり取りできる」レベルです。

  • 「thirst」は日常会話だけでなく、文学的・比喩的な表現でも使われるため、やや上級寄りの単語として扱われます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: “thirst”


    • 古英語 “thurst” に由来し、意味は「渇き」「乾燥による渇望」など。


英語では派生の接頭語・接尾語がつく形は少ないですが、「-y」がついて「thirsty」(形容詞)が生まれるなどがあります。

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. thirst for knowledge(知識を渇望する)

  2. thirst for revenge(復讐を渇望する)

  3. thirst for success(成功を切望する)

  4. thirst for power(権力を渇望する)

  5. thirst for freedom(自由を渇望する)

  6. thirst for adventure(冒険を渇望する)

  7. thirst for wealth(富を渇望する)

  8. thirst for fame(名声を渇望する)

  9. spiritual thirst(精神的な渇望)

  10. thirst after new experiences(新しい経験を求め続ける)


3. 語源とニュアンス


  • 「thirst」は、古英語:“thurst” から来ており、さらにゲルマン語派の祖語までさかのぼることができます。元々は「乾燥」や「水分を必要とする」状態を表す言葉でした。

  • 現在でも「喉が渇く」という直接的な意味と、「知識や力などを渇望する」という比喩的な意味で使われます。

  • 比喩的な使い方は力強い表現になり、「very strong desire」という響きを持ちます。

  • 口語でも文章でも使われますが、あまりカジュアルすぎる表現ではなく、目的語によりフォーマルにも響く言葉です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 動詞としての用法: 主に自動詞として使われ、前置詞 “for” や “after” を伴って「〜を渇望する」という意味を表します。


    • 例: “He thirsts for knowledge.”


  • 名詞としての用法: 「渇き」「渇望」として使われる。普通名詞で、可算・不可算の概念は文脈によって変わる場合がありますが、多くは不可算的に使われます (“I felt great thirst” のように抽象的な意味で)。

  • 口語よりは多少文章で見かけることが多いですが、会話でも比喩や強調をしたいときには使われます。


5. 実例と例文

日常会話での例 (3つ)


  1. “I’m so thirsty right now. Can we stop for a drink?”


    • 「喉がすごく渇いたな。飲み物を買いに寄れる?」


  2. “They thirst for excitement every weekend.”


    • 「彼らは毎週末、刺激を求めているんだよね。」


  3. “I thirst for a simpler life sometimes.”


    • 「時々、もっとシンプルな生活がしたいと強く思うよ。」


ビジネスでの例 (3つ)


  1. “Our team thirsts for innovation in order to stay ahead of the competition.”


    • 「我々のチームは競合に先んじるために革新を強く求めている。」


  2. “Many employees thirst for better career opportunities.”


    • 「多くの従業員はよりよいキャリアチャンスを切望している。」


  3. “The new CEO thirsts for results and expects quick improvements.”


    • 「新しいCEOは結果を強く求めていて、迅速な改善を期待している。」


学術的な文脈での例 (3つ)


  1. “Researchers often thirst for new data to validate their hypotheses.”


    • 「研究者というのは仮説を検証するために、新しいデータを勤しんで求めるものだ。」


  2. “The historian thirsts for primary sources to uncover the truth.”


    • 「その歴史学者は真実を明らかにするため、一時資料を渇望している。」


  3. “Academics thirst for recognition from prestigious journals.”


    • 「学問の世界では名高いジャーナルからの評価を強く望むことが多い。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “crave”(切望する)


    • “crave” は欲求がより感情的・身体的で「どうしても欲しい!」という感じ。


  2. “yearn”(切望する、憧れる)


    • “yearn” はやや哀愁を帯びた響きがある。


  3. “long for”(切望する)


    • “long for” は持続的・切実な願望のニュアンスが強い。


  4. “hunger for”(渇望する)


    • “hunger” は「空腹」であるように強烈な欲求。


  5. “desire”(望む、欲する)


    • 一般的な「望む」を表す幅広い言葉。


反意語


  • “be indifferent to” (無関心である)


    • 「〜に対して無関心」という意味で直感的に「渇望」とは逆の状態。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /θɜːrst/ (イギリス英語), /θɝːst/ (アメリカ英語)

  • 音節は1つなので、アクセントもひとつの母音上に置かれます。

  • “th” の発音に注意。舌先を歯の間に軽く挟み、無声音 (s や f とは違う独特の息音) で発音します。

  • “ɝː” (アメリカ英語) / “ɜː” (イギリス英語) の母音に注意が必要です。

  • よくある間違いとして、 “third”(3番目)などの単語と発音を混同するケースがありますが、スペルおよび音が微妙に異なるので注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “thirst” を “thrist” や “thurst” と書き間違える例が多いです。

  • “third” との混同: コアイメージが違うので、スペルをしっかり確認しましょう。

  • 試験対策: TOEICや英検のような一般的なテストでは、直接的な意味よりも比喩的に「〜を渇望している」表現で問われることがあります。熟語表現(thirst for, thirst after)や類義語が選択肢に入ることが多いので要注意です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 音と視覚で覚える: “thirst” は “th + ir + st” と分割すると、 “th” 発音を意識しながら、「アマイ(r)+スト」のイメージを繋げておくと覚えやすいかもしれません。

  • イメージング: 文字通り喉が渇いている状況(なにも飲み物を与えられていない状態)を想像すると、何かを強く求める気持ちと結びつけやすいです。

  • 強い願望や渇望を表す語として、「自分が本当に何かを求めているときの感情」を思い返すと、自然と覚えられるでしょう。


以上が、動詞としての “thirst” の詳細な解説です。文字通りの「水分を欲する」意味から、転じて「強い願望や渇望」を示すニュアンスまで、幅広い状況で使える単語です。ぜひ文脈に合わせて使い分けてみてください。

意味のイメージ
thirst
意味(1)

(進行形にできない)《古》のどが渇く(be thirsty)

意味(2)

(…を)渇望する,熱望する《+for(after)+名》

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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