telegram
1. 基本情報と概要
単語: telegram
品詞: 名詞 (可算名詞)
意味(英語): A telegram is a written message sent over a distance by using telegraphy, often delivered in printed or written form.
意味(日本語): 遠く離れた相手に電報で送られ、紙に印字または手書きで届けられるメッセージのことです。
「遠隔地に素早く連絡する際に使われた、少し古めの手段」というニュアンスがあります。
活用形: 名詞なので一般的に時制による変化はありません。複数形は “telegrams” です。
- 単数形: telegram
- 複数形: telegrams
派生形(他の品詞になった場合の例):
- 動詞化された形はあまり一般的ではありませんが、「to telegram (someone)」のように「電報を打つ」という意味で使われることがあります。(ただし非常にまれで古風な用法です)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
・特定の分野(通信の歴史や文化など)で出てくる単語なので、一般会話でも完全に初級とはいえないレベルです。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- tele-: 「遠く」という意味の接頭語 (ギリシャ語 “tēle” 由来)
- -gram: 「書かれたもの」「文字」などを意味する接尾語 (ギリシャ語 “gramma” 由来)
詳細な意味:
- 遠くにいる相手へ、電信機器を使って短い文章を送る通信手段、およびそのメッセージ自体を指します。19世紀から20世紀にかけて広く使われた方法です。
関連する派生語や類縁語:
- telegraph (名詞/動詞): 電信機、または電報を打つ
- telegrammatic (形容詞): 電報のように簡潔な
- cablegram (名詞): 海底ケーブルを使って送られた電報
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(日本語訳つき)10選:
- send a telegram (電報を送る)
- receive a telegram (電報を受け取る)
- urgent telegram (至急電報)
- telegram service (電報サービス)
- deliver a telegram (電報を配達する)
- telegram office (電報局)
- greeting telegram (お祝い電報)
- telegram message (電報の文面)
- anniversary telegram (記念日の電報)
- open the telegram (電報を開封する)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 「tele- (遠く)」+「gram (書かれたもの)」というギリシャ語由来の組み合わせで、19世紀半ばに使われ始めました。
- 当初は遠隔通信が画期的だったため、Formalな場面や公式連絡に使用された歴史があります。
ニュアンスや使用上の注意点:
- 現代ではあまり使われなくなった古風な表現ですが、祝電や式典向けの癖のある表現として残っています。
- 「紧急性・公式性・特別感」のニュアンスを伴うことが多いです。カジュアルよりはフォーマルな語感が強いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞 (countable): 普通可算名詞として扱います。
- 一般的な構文: “send + (someone) + a telegram” / “deliver + a telegram” / “receive + a telegram”
- 使用シーン:
- フォーマル: 結婚式・式典、お祝いの公的な場など
- カジュアル: 現代ではあまり日常会話では使わず、むしろ歴史の文脈で出てくることが多い
- フォーマル: 結婚式・式典、お祝いの公的な場など
5. 実例と例文
以下、それぞれ異なる文脈での例文を提示します。
(1) 日常会話での例文
“I found an old telegram from my grandfather in the attic.”
(屋根裏で祖父が受け取った古い電報を見つけたんだ。)“My grandmother told me how people used to rely on telegrams to communicate quickly.”
(祖母は、昔の人々がどうやって電報に頼って素早く連絡を取っていたか教えてくれた。)“They sent me a telegram for my birthday, which was quite a surprise.”
(誕生日に電報を送ってくれて、とても驚いたよ。)
(2) ビジネスシーンでの例文
“Before email, official notices were sometimes sent via telegram for speed and security.”
(メールが普及する前は、正式な通知は時々電報で送られていたよ。スピードとセキュリティ面でね。)“We have preserved stacks of historic business telegrams in our archive.”
(私たちのアーカイブには、歴史的なビジネス電報が多数保管されています。)“Please note that sending a telegram is now more of a special-circumstance service.”
(電報を送ることは今や特別な状況に使われるサービスということに留意してください。)
(3) 学術的・歴史的文脈での例文
“The invention of the telegram revolutionized long-distance communication in the 19th century.”
(19世紀における電報の発明は、遠距離通信に革命をもたらしました。)“Historians often reference telegrams to understand diplomatic relations of the era.”
(歴史家たちは当時の外交関係を理解するために電報をしばしば参照します。)“Studying the language used in telegrams can reveal cultural and social nuances of the past.”
(電報の文面を研究することで、当時の文化的・社会的ニュアンスが明らかになります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- wire (電報)
- アメリカ英語で telegram とほぼ同義。「電報を打つこと」を “send a wire” と言うこともあります。
- アメリカ英語で telegram とほぼ同義。「電報を打つこと」を “send a wire” と言うこともあります。
- cable (ケーブル電報)
- 海外に向けて海底ケーブルを介して送る電報。
- 海外に向けて海底ケーブルを介して送る電報。
- message (メッセージ)
- 意味は広いですが、 Telegram ほど正式・古風な響きはない一般的な言葉です。
- 意味は広いですが、 Telegram ほど正式・古風な響きはない一般的な言葉です。
反意語
- 特に明確な反意語はありませんが、現代的通信手段として “email,” “instant message” などが対比として挙げられます。これらはスピード・手軽さでは優れていますが、電報のような「特別感・公式感」はやや薄れます。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA): /ˈtɛl.ɪ.ɡræm/
- アメリカ英語: 「テラグラム」のように /ˈtɛl.ə.ɡræm/ と発音される場合もあります。
- イギリス英語: アメリカ英語とほぼ同じですが、若干 /ˈtɛl.ɪ.ɡræm/ の子音・母音の発声が異なることがあります。
- 強勢(アクセント)は第1音節「tel-」の部分に置かれます。
- よくある間違いとして、tele-を「テリー」や「テレイ」のように伸ばしてしまう場合がありますが、正しい発音は「テレ(短め)・グラム」です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “telegram” の “e” と “a” の位置を間違えて “telegramm” や “telegrame” と書かないよう注意。
- 同音異義語との混同: 現代ではあまりありませんが、messenger系のアプリ (Telegram) と混同しやすいかもしれません。大文字の「Telegram」はブランド名であり、「電報」とは別物です。
- 試験対策: 普通の英単語問題としてはさほど日常的ではありませんが、歴史や通信手段の話題で出題される可能性があります。文化・歴史の文脈で登場することが多い単語です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源をイメージする: 「tele- (遠く)」+「gram (書かれたもの)」と理解すると感覚的に覚えやすいでしょう。
- ストーリーで覚える: かつては結婚式や特別なお祝いに電報を送るのが一般的でした。その「大切なメッセージ」が「遠くから届く」感覚が単語のイメージに合います。
- スペル: “tele” + “gram” という二つのパーツを強く意識してつなげると、スペルミスを防ぎやすくなります。
以上が、名詞 “telegram” の詳細な解説です。現代ではスマホやPCのメッセージに慣れている分、かつての通信手段として学ぶと文化史や言葉の変遷の理解にも役立ちます。ぜひ参考にしてください。
電報,電文