telecommunications
名詞 telecommunications
の詳細解説
1. 基本情報と概要
英語の意味
“telecommunications” は、「遠距離での情報伝達・通信手段」を指し、電話、インターネット、衛星通信など、電気的・電子的な方法でデータや音声、映像などをやり取りする分野または手段を表します。
日本語の意味
「電気通信」あるいは「通信技術」という意味で、遠く離れた場所同士で情報を交換する方法・分野です。インターネット、電話、無線通信など、広く通信関係の話題で使われます。
こうした文脈で、遠距離通信の分野全般や、それを担う企業や技術などを指す、とても幅広いニュアンスの単語です。日常会話というよりはビジネスやテクノロジーの文脈でよく使われます。
品詞
- 名詞 (通常は複数形 “telecommunications” として使われる)
活用形
- 一般的には telecommunications が基本形(不可算扱いされることも多い)
- 単数形は telecommunication ですが、実際には複数形で用いられることが圧倒的に多いです。
他の品詞形
- 形容詞的に使われる場合: “telecommunications-related” (通信関連の~)
- 動詞形: 通常 “telecommunication” 自体には規則動詞形は存在しません。会話では “to communicate remotely” などと表現します。
CEFR レベル
- B2 (中上級) 〜 C1 (上級)
- 技術分野やビジネス分野で使われる機会が多いため、多少専門的な文脈で習得するとよい単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- tele-: 「遠い、遠距離の」という意味の接頭語。ギリシャ語の “tēle” に由来します。
- communication(s): 「情報交換、通信、コミュニケーション」を指す語彙。ラテン語 “communicare”(分かち合う)に由来。
このように「遠くでコミュニケーションをする」というイメージが直接伝わってくる単語です。
関連(派生)語や類縁語
- telecom / telecoms : 短縮形。会話や報道などでよく使われます。
- telegraph: 旧来の電信技術。
- telephone: 電話。
よく使われるコロケーション(共起表現)10個
- telecommunications industry(電気通信産業)
- telecommunications network(通信ネットワーク)
- telecommunications company(通信会社)
- satellite telecommunications(衛星通信)
- wireless telecommunications(無線通信)
- telecommunications sector(通信部門)
- advanced telecommunications(先進的な通信技術)
- global telecommunications(世界的な通信)
- telecommunications infrastructure(通信インフラ)
- modern telecommunications(現代の通信技術)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「tele-」(遠い) + 「communication」(コミュニケーション) から派生。
- 技術の進歩とともに、電話・電信からインターネット・モバイル通信を含む幅広い分野を指すようになりました。
ニュアンスや使用時の注意点
- テクノロジー、ビジネス、経済関連の文書や説明、ニュースなどで幅広く使われます。
- カジュアルな日常会話で使うことは少ないですが、会話のトピックがITや企業戦略などに及ぶ場合に登場します。
- 比較的フォーマル寄りの単語ですが、技術系やビジネスニュースなど専門シーンでは頻出です。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞(不可算扱いが多い)
一般に「telecommunications is …」と、単数扱いで使うことがあります。文脈により可算的な用法(「the telecommunications of the country」など)もありますが、主に業界や分野を指すときは不可算名詞として扱うことが多いです。 - ビジネスや技術分野で、形容詞的に “telecommunications technology,” “telecommunications services” などと使われることもよくあります。
代表的な構文例
- Telecommunications has advanced rapidly over the last few decades.
- The country’s telecommunications infrastructure needs improvement.
これらの例では、不可算名詞的に is / has を使っている点に注目してください。
5. 実例と例文
日常会話での例文
“I read an article about how new telecommunications technologies are changing the way we work.”
(新しい通信技術が私たちの働き方を変えつつあるという記事を読んだよ。)“My cousin works for a telecommunications company in London.”
(私のいとこはロンドンの通信会社で働いています。)“Telecommunications is such a booming field right now.”
(通信分野は今とても勢いがあるよね。)
ビジネスシーンでの例文
“Our firm specializes in providing legal advice to telecommunications companies.”
(当社は通信会社に法的助言を提供することを専門としています。)“We’re planning to invest heavily in the telecommunications sector next quarter.”
(次の四半期に通信部門に多額の投資をする予定です。)“International telecommunications regulations can be quite complex.”
(国際的な電気通信規制はかなり複雑になることがあります。)
学術的・専門的な文脈の例文
“This study examines the economic impact of improved telecommunications infrastructure in rural areas.”
(この研究は地方部における通信インフラの改善が経済にもたらす影響を調査しています。)“The paper discusses the role of telecommunications in disaster management.”
(この論文は災害対策における通信の役割について論じています。)“Researchers are working on novel encryption methods for secure telecommunications.”
(研究者たちは安全な通信を実現するための新しい暗号化方式に取り組んでいます。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- communications(通信/コミュニケーション全般)
- “telecommunications” よりも広い意味で使われる場合が多い。個人の対話からイベントの告知などまで含める。
- telecom / telecoms(テレコム/通信(業界))
- 短縮形で、より口語的に使われることがある。
- information technology (IT)(情報技術)
- 情報処理やプログラミングなどを含むため、厳密に通信だけに限らない。
反意語
「telecommunications」の直接的な反意語というよりは、局所的な対比語として
- face-to-face communication(対面コミュニケーション)などが考えられます。
テクノロジーを使った遠距離コミュニケーションの対比として「直接会って話す」イメージ。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
アメリカ英語: /ˌtɛlɪkəˌmjuːnɪˈkeɪʃənz/
イギリス英語: /ˌtelɪkəˌmjuːnɪˈkeɪʃənz/アクセントは “-mu-” と “-ca-” の部分にかかりやすく、「テリカミュニケイションズ」のように発音すると全体のリズムがとりやすいです。
よくある間違いとして “telecomunications” のように “m” を一つ抜かしてしまうスペルミスや、「テレコメュニ…」のように母音を曖昧にしてしまう発音が挙げられます。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
“telecommunications” は長い単語なので、特に “telecommu-” の部分でミスをしがちです。 - 単数 / 複数の扱い
通常はtelecommunications
として複数形を使い、不可算名詞として扱うケースが多いので、動詞の形に注意してください。 - 他の技術用語との混同
IT や ICT など似た用語が多いので、文脈に合わせて正確に使う必要があります。
試験対策
- TOEIC やビジネス英語の試験では、業界やマーケティングなどの設問で出題される可能性があります。
- 電気通信規制、インフラ関連の文章などがリーディングセクションに出てくることがあるため、単語の意味を正確に把握しておくことがポイントです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「tele- (遠い)」+「communications (コミュニケーション)」をくっつけた言葉だとイメージしましょう。
- 「遠くにいる人と通信する」→「電話やインターネットでのやりとり」と覚えるとつながりやすいです。
- 長めの単語ですが、意味をしっかり理解しておくとビジネスやニュースなどでの理解が深まります。
- スペルは「tele + communications」で区切ると覚えやすく、「telecom」(テレコム) という短縮形でイメージしながら書くとスペルミスを減らせます。
以上が名詞 “telecommunications” の詳細解説です。長い単語ですが、ビジネスやテクノロジー関連の場面で頻出ですので、ぜひ活用してみてください。
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