元となった辞書の項目
taste
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: taste
品詞: 動詞 (時に名詞としても使われます)
意味(英語):
- (動詞) to perceive or detect the flavor of something by putting it in the mouth.
- (動詞) to have a particular flavor when eaten or drunk.
意味(日本語):
- (動詞) 口の中に入れて味を感じること。
- (動詞) 食べたり飲んだりしたときに、ある味がすること。
「taste」は、何かを口に含んで味わうとき、あるいは料理や飲み物がどのような味がするかを表すときに使われます。日常会話からビジネスまで頻繁に登場し、味に関して「味見する」「味がする」といったニュアンスを伝える単語です。
活用形
- 原形: taste
- 三人称単数現在形: tastes
- 現在分詞/動名詞: tasting
- 過去形/過去分詞: tasted
他の品詞になった時の例
- 名詞 (例: “I like the taste of this soup.”)
CEFRレベルの目安
- A2(初級): 基本的な日常表現として覚えておきたい単語です。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- 「taste」は特定の接頭語や接尾語がついてできた語ではなく、単語全体で「味わう・味がする」という意味をもつ動詞です。
派生語や類縁語
- tasteful (形容詞): 趣味が良い / しゃれた
- tasteless (形容詞): 味がない / 趣味が悪い
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- taste good → 「(食べ物・飲み物が) おいしい」
- taste bad → 「(食べ物・飲み物が) まずい」
- taste sweet → 「甘い味がする」
- taste sour → 「酸っぱい味がする」
- taste bitter → 「苦い味がする」
- taste salty → 「しょっぱい味がする」
- taste of success → 「成功を味わう」(比喩的表現)
- have a taste (of ~) → 「(~を) 味見する/少し試す」
- get a taste for → 「~を好むようになる/味をしめる」
- acquire a taste for → 「~の味や良さを後からわかるようになる」
3. 語源とニュアンス
語源:
- 「taste」はラテン語の「tangere(触れる)」や「gustare(味わう)」が古フランス語を経由して中英語に入り、現在の形になったとされています。
歴史的使用:
- 古英語から中英語に至るまで、「口に入れて味を感じる」という基本的な意味を保ちながら使われ、のちに感覚や嗜好に関する抽象的な意味(例: “taste in music” のように感性や好みに関する意味)も生まれました。
使用時の注意点・ニュアンス:
- 「taste」は主にカジュアルな場面からフォーマルな場面まで幅広く使われますが、「味を見る」という直接的な行為だけでなく、「一時的に経験する」「一端を知る」など抽象的なニュアンスにも使われます。
- 比喩表現で「ちょっと体験してみる」というときも「taste」が使われることがあります (例: “taste freedom”「自由を味わう」など)。
4. 文法的な特徴と構文
他動詞としての用法
- “I tasted the soup.” (スープを味見した)
自動詞としての用法
- “The soup tastes salty.” (そのスープはしょっぱい味がする)
可算・不可算
- 動詞としては可算・不可算の区別はありませんが、名詞 “taste” を使う場合は可算名詞として表現することがあります(例: “He has a good taste in clothes.” → “taste” は抽象的な感性・好みを表し、可算・不可算どちらの取り扱いも文脈によって可能)。
よく使われる構文
- “(Something) tastes + 形容詞” → 「~は(形容詞)の味がする」
- “Someone tastes (something)” → 「(誰かが) (何かを) 味わう / 味見する」
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “Can I taste the cake batter before you bake it?”
- 「焼く前にケーキの生地を味見していい?」
- 「焼く前にケーキの生地を味見していい?」
- “This soup tastes a bit bland. Maybe add some salt.”
- 「このスープ、ちょっと味が薄いね。塩を足したらどうかな。」
- 「このスープ、ちょっと味が薄いね。塩を足したらどうかな。」
- “I tasted the sauce, and it’s perfect!”
- 「そのソースを味見したら、バッチリだったよ!」
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “We will let our customers taste the new product at the event.”
- 「イベントでお客様に新商品の試食をしてもらう予定です。」
- 「イベントでお客様に新商品の試食をしてもらう予定です。」
- “Could you taste this coffee blend and give feedback?”
- 「このコーヒーブレンドを試飲して、フィードバックをいただけますか?」
- 「このコーヒーブレンドを試飲して、フィードバックをいただけますか?」
- “We tasted success last quarter with our marketing strategy.”
- 「私たちは先の四半期に、マーケティング戦略で成功を味わいました。」 (比喩的用法)
学術的/フォーマルな文脈での例文(3つ)
- “The panel tasted various samples to determine the quality of the product.”
- 「専門委員会は製品の品質を判断するために、様々なサンプルを試飲しました。」
- 「専門委員会は製品の品質を判断するために、様々なサンプルを試飲しました。」
- “Researchers asked participants to taste the experimental food and report their perceptions.”
- 「研究者たちは被験者に試作品を味見してもらい、その感想を報告するよう求めました。」
- 「研究者たちは被験者に試作品を味見してもらい、その感想を報告するよう求めました。」
- “Evaluators objectively tasted each beverage to measure its sensory attributes.”
- 「評価者はそれぞれの飲み物を客観的にテイスティングし、その官能特性を評価しました。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- sample (サンプルとして試食・試飲する)
- “sample” は「少量を試しに食べたり飲んだりする」というニュアンスがあります。
- “sample” は「少量を試しに食べたり飲んだりする」というニュアンスがあります。
- try (試しに飲む・食べる)
- 「新しい料理を試す」といった漠然とした使い方ができ、味をチェックする意味合いが含まれます。
- 「新しい料理を試す」といった漠然とした使い方ができ、味をチェックする意味合いが含まれます。
反意語 (Antonyms)
- 「食べない」「味わわない」という直接的な反意語はありませんが、文脈に応じて “ignore”(無視する)や “spit out”(吐き出す)などが逆の動作を示す言い回しになる場合があります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /teɪst/
- アメリカ英語: テイスト(「テ」の部分にややハッキリとアクセント)
- イギリス英語: アメリカ英語と大きくは変わりませんが、地域や話者によって “t” の発音がやや変化することもあります。
- よくある間違い: “taste” の語尾の “t” を発音し忘れることがあるので注意しましょう(“taste” の末尾の “t” ははっきり発音する)。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
- “tets” / “taest” など、母音の順番間違いが起こりやすいので注意。
- “tets” / “taest” など、母音の順番間違いが起こりやすいので注意。
- 同音異義語との混同:
- “waste” (無駄にする) とは発音が異なりますが、末尾の “-aste” が似ているため混同しないように。
- “waste” (無駄にする) とは発音が異なりますが、末尾の “-aste” が似ているため混同しないように。
- 用法の混乱:
- “taste” は他動詞/自動詞どちらの使い方もあるので、文構造に合わせて使い分けましょう。
- “taste” は他動詞/自動詞どちらの使い方もあるので、文構造に合わせて使い分けましょう。
- 試験での出題傾向:
- TOEICや英検などで、感覚動詞 (taste, smell, feel, sound, look) の文法問題に絡めて出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “taste” の “ta-” を「舌 (tongue)」の “t”、「-aste” は “味 (taste) の -aste”」とイメージして覚えると、記憶しやすいかもしれません。
- 口に入れて味をみる事が一番イメージしやすいので、実際に普段食事をするときに「taste」という単語を頭に浮かべながら、自分の行動と言葉を一致させてみると定着しやすいでしょう。
「taste」は「味わう」行為を表す基本的な英単語で、料理や飲み物だけでなく、「成功」や「自由」など抽象的なものを味わう表現としても使われます。日常生活と結びつけて覚えながら、他動詞・自動詞や過去形・現在分詞などの文法面も一緒に押さえていきましょう。
意味のイメージ
意味(1)
…‘を'味わう,試食する,試飲する
意味(2)
…‘を'食べる,口にする
意味(3)
…‘の'味を感じる
意味(4)
…‘を'経験する
意味(5)
味がする《taste+形〈補〉…の味がする》
意味(6)
〈人が〉味を感じる