元となった辞書の項目
swarm
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: swarm
品詞: 名詞(もともと動詞としても使われますが、ここでは名詞に焦点を当てます)
意味(英語): a large group of insects, especially bees, moving together; or any large group of people or things moving together in a crowd.
意味(日本語): (特にハチなどの)昆虫の大群、または大勢の人・物が集まって動く様子。
「大勢がわっと集まって動くイメージのときに使われる単語です。主にハチなどの昆虫の大群を指すことが多いですが、人の群れにも比喩的に使えます。」
活用形の例(動詞として)
- 原形: swarm
- 三人称単数現在形: swarms
- 現在分詞: swarming
- 過去形: swarmed
- 過去分詞: swarmed
他の品詞形
- 動詞: swarm(「群がる」「群れをなす」の意味で使われます)
CEFRレベルの目安
- B2(中上級): そこまで頻出ではありませんが、ニュースや記事などでも使われる単語です。イメージとして「わっと群れをなす」ときに便利なので、覚えておくと上級者らしさが出ます。
2. 語構成と詳細な意味
- 語源・語幹などの明確な接頭語・接尾語はありませんが、古い英語形 “sweorm” に由来します。
- 関連語(動詞形): “to swarm” は「群がる・大群で動く」という意味として使われます。
よく使われるコロケーション(共起表現)と関連フレーズ(10個)
- a swarm of bees – 「ハチの大群」
- a swarm of locusts – 「イナゴの大群」
- swarm of people – 「人々の群れ」
- large swarm – 「大きな群れ」
- the swarm descends – 「大群が押し寄せる」
- exporting swarms(やや専門的) – 「大群の移送」
- swarm over something – 「何かの上を覆いつくすように群がる」
- swarm with activity – 「活動が群がるほど活気がある」
- the place was swarming – 「その場所は(人や物で)あふれかえっていた」
- threat of swarms – 「(害虫などの)大群の脅威」
3. 語源とニュアンス
語源: 古英語の “sweorm” から来ていて、「昆虫の大群」を指すところから発展したとされています。ハチの群れに限らず、対象が人や物であっても、大勢で動き回るイメージを表現するための比喩として使われるようになりました。
ニュアンス・使用時の注意:
- 昆虫の大群を表すときにもっとも基本的に使われます。
- 比喩的に人や車などの「大勢がうじゃうじゃいる」状態を示す際、「swarm」と言えばやや大げさな、圧倒されそうなイメージを与えます。
- 口語/文章: ニュース記事や文学作品でも使われますが、日常会話でも「The mall was swarming with holiday shoppers.(ショッピングモールは休暇の買い物客でうじゃうじゃだった)」のように使われます。
- カジュアルからフォーマルまで、比較的幅広く使えます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: 「a swarm」「two swarms」のように数えられます。
- 動詞(自動詞・他動詞での使い分け): 自動詞としては「~が群がる」、他動詞としては “to swarm something” (比較的まれ)「~に群がる様子」を表します。
一般的な構文例
- There is a swarm of ~: 「~の大群がある」
- A swarm of insects was seen ~: 「昆虫の大群が~で見られた」
- (人や虫が) swarmed around ~: 「~のまわりに群がった」
5. 実例と例文
日常会話
- “We had to run because a swarm of mosquitoes came our way.”
「大量の蚊の群れがこっちに来たから、逃げなきゃならなかったの。」 - “The kitchen is swarming with ants again.”
「キッチンにまたアリが大群で出てきちゃった。」 - “As soon as the doors opened, a swarm of customers rushed in.”
「ドアが開くと同時に、お客さんの大群が一斉に押し寄せたよ。」
ビジネスシーン
- “Our new product launch attracted a swarm of media reporters.”
「新製品の発表にたくさんの報道陣が押し寄せました。」 - “The lobby was swarming with job applicants during the career fair.”
「就職フェアの間、ロビーは応募者でいっぱいだった。」 - “We need to handle the swarm of inquiries carefully.”
「殺到している問い合わせを注意深く対応する必要があります。」
学術・専門的場面
- “A swarm of drones was deployed for aerial surveillance.”
「航空監視のためにドローンの大群が投入された。」 - “Scientists observed a swarm of locusts migrating across Africa.”
「科学者たちはアフリカを横断するイナゴの大群を観察した。」 - “The concept of swarm intelligence is crucial in understanding collective behavior.”
「群知能の概念は集団行動を理解する上で非常に重要です。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- flock (鳥の群れ / (口語で)人々の集まり)
- 「鳥や羊の群れ」というイメージが強い。人間では「群れをなすように集まる」イメージ。
- 「鳥や羊の群れ」というイメージが強い。人間では「群れをなすように集まる」イメージ。
- crowd (人々の群れ)
- 「人間の集団」を最も一般的に表す。
- 「人間の集団」を最も一般的に表す。
- throng (大群衆)
- 「人がぎゅうぎゅうにひしめき合う様子」を表す。ややフォーマル。
反意語
- dispersion / scatter(バラバラになること/散らばること)
- 「群れが解散する」「散り散りになる」という反対の意味合いを持ちます。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /swɔːrm/ (アメリカ英語), /swɔːm/ (イギリス英語)
- アクセント: 単音節の単語なので特に分かれませんが、/swɔːrm/ の “sw” の部分がやや強めに始まります。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い: ほとんど同じ発音ですが、アメリカ英語は「スウォーム」に近い音、イギリス英語はやや短め・曖昧母音寄りになることが多いです。
- よくある間違い: 「スワーム」と伸ばしがちになるが、実際の発音は “スウォーム” と /ɔːr/ のところを意識すると自然です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “sworm” と間違えたり、“swarm” の “a” を “o” と書いてしまうことがあるので注意。
- 同音異義語: 似た発音の単語に “swarm” は特に目立った同音異義語はありませんが、腕(arm)に “sw-” が付いたようなスペリングで一瞬面食らう学習者もいるかもしれません。
- 試験対策: TOEICや英検などでは、見出し語として出るというよりは、長文閲読などの文章で目にすることがあります。意味を知っていれば読解に役立ちます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「swarm」は “S” と “warm” を組み合わせたようなつづりが特徴。
- 「わっと動く大群」というイメージを思い浮かべると記憶しやすくなります。
- 「虫の群れ」を想像するとピンと来るので、蜂やアリがうじゃうじゃ動く映像を思い出すと忘れにくいです。
「swarm」は昆虫や人がわっと押し寄せるイメージを表す、とても生き生きした単語です。スピーキングでもライティングでも使える便利な表現なので、ぜひ覚えてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
(大きな一団となって飛んで(動いて)いる昆虫などの)群れ《+of+名》
意味(2)
(人・動物・物の)群れ,多数《+of+名》