元となった辞書の項目
sportsmanship
解説
1. 基本情報と概要
単語: sportsmanship
品詞: 名詞 (不可算)
意味(英語): The quality of showing fairness, respect, and graciousness in competition or sports.
意味(日本語): 勝敗にかかわらず、公正な態度や他者への敬意、礼儀正しさを示すこと。試合や競技をするときの正々堂々とした姿勢を指します。「スポーツマンシップがある」、というのは、勝っても負けてもフェアに振る舞う態度を評価するイメージです。
活用形:
- 名詞のため、動詞のような活用はありません。
- 「sportsmanship」は数えられない(不可算名詞)として扱われることが多いです。
他の品詞形:
- 「sportsman(スポーツマン)」(名詞):「スポーツをする男性」の意味。
- 「sporting(形容詞)」「sportsmanlike(形容詞)」:スポーツマンらしい、公正な。
CEFRレベル目安: B2(中上級)
- スポーツの世界ではよく耳にする概念ですが、日常会話で使うにはやや上級の単語です。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: sport → 競技、スポーツ
- 接尾語: -ship → 状態や性質を表す。
「sportsmanship」は「sport(競技)」 + 「-sman(人を表すことが多い語幹の一部)」 + 「-ship(性質、状態)」が合わさって、「スポーツマンらしさ、正々堂々とした態度」を示す語です。
関連語・派生語
- sportsman: スポーツをする男性
- sportswoman: スポーツをする女性
- sportsmanlike: スポーツマンらしい、公正な
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- display sportsmanship(スポーツマンシップを示す)
- good sportsmanship(良いスポーツマンシップ)
- poor sportsmanship(悪いスポーツマンシップ)
- spirit of sportsmanship(スポーツマンシップの精神)
- true sportsmanship(真のスポーツマンシップ)
- promote sportsmanship(スポーツマンシップを促進する)
- lack of sportsmanship(スポーツマンシップの欠如)
- foster sportsmanship(スポーツマンシップを育む)
- encourage sportsmanship(スポーツマンシップを奨励する)
- sportsmanship award(スポーツマンシップ賞)
3. 語源とニュアンス
語源
- sportsman という語は19世紀頃から使われるようになり、そこに「-ship」という状態を示す接尾辞がついたとされています。
- 「-ship」は friendship(友情)や leadership(リーダーシップ)などと同様、抽象的な「~の性質、状態」を表す言葉です。
微妙なニュアンスや感情的な響き
- 試合の結果に左右されず、相手に敬意を払う態度をほめるときに使われるため、ポジティブで尊敬のこもったニュアンスです。
- 競技者同士だけでなく、観客や関係者との間でも公正で礼儀正しくある重要性を示します。
使用時の注意点
- 基本的にはスポーツや競技に関連して使いますが、ビジネスでのフェアプレー精神などを表す比喩としても使われる場合があります。
- カジュアルにもフォーマルにも使えますが、特にスピーチなどではフォーマルに聞こえやすい単語です。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞(不可算): 冠詞(a, the)は通常つけず、「Sportsmanship is important.」のように使います。
- 一般的な構文:
- “Someone showed great sportsmanship during the game.”
- “We value sportsmanship above all else.”
- “Someone showed great sportsmanship during the game.”
イディオムや関連表現
- “show sportsmanship” → スポーツマンシップを示す
- “embody the spirit of sportsmanship” → スポーツマンシップの精神を体現する
5. 実例と例文
日常会話での例文(3例)
- “He helped the injured player get up—now that’s true sportsmanship.”
- 彼はケガをした選手を助けて起こしてあげたんだ。まさにスポーツマンシップの表れだね。
- 彼はケガをした選手を助けて起こしてあげたんだ。まさにスポーツマンシップの表れだね。
- “Even though we lost, we congratulated the other team. That’s the spirit of sportsmanship.”
- 負けたけど、相手チームを祝福したんだ。それがスポーツマンシップの精神だよ。
- 負けたけど、相手チームを祝福したんだ。それがスポーツマンシップの精神だよ。
- “I really admire her sportsmanship whenever she plays.”
- 彼女が試合をするたびに、彼女のスポーツマンシップには本当に感心するよ。
ビジネスでの例文(3例)
- “We promote sportsmanship in our corporate charity sports events to encourage fair play.”
- 私たちは企業のチャリティースポーツイベントで、公正なプレーを促すためにスポーツマンシップを推奨しています。
- 私たちは企業のチャリティースポーツイベントで、公正なプレーを促すためにスポーツマンシップを推奨しています。
- “Team-building exercises can teach employees sportsmanship and respect.”
- チームビルディングの演習は、従業員にスポーツマンシップと敬意を教えることができます。
- チームビルディングの演習は、従業員にスポーツマンシップと敬意を教えることができます。
- “Our CEO commended the staff on their sportsmanship during the fundraising marathon.”
- 資金調達マラソンでのスタッフのスポーツマンシップに対して、CEOは称賛の言葉を送りました。
学術的な文脈での例文(3例)
- “Recent studies indicate that early education focusing on sportsmanship may reduce aggression in youth sports.”
- 最近の研究によると、青少年スポーツにおける攻撃的行動を減らすには、スポーツマンシップを重視した初期教育が効果的かもしれません。
- 最近の研究によると、青少年スポーツにおける攻撃的行動を減らすには、スポーツマンシップを重視した初期教育が効果的かもしれません。
- “Researchers emphasize the role of coaches in fostering sportsmanship among adolescent athletes.”
- 研究者たちは、思春期のアスリートの間でスポーツマンシップを育む上でコーチの役割が重要だと強調しています。
- 研究者たちは、思春期のアスリートの間でスポーツマンシップを育む上でコーチの役割が重要だと強調しています。
- “Sportsmanship is often evaluated through observational studies on player behavior and ethical decision-making.”
- スポーツマンシップは、選手の行動や倫理的判断に関する観察研究によって評価されることが多いです。
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- fair play(フェアプレー)
- スポーツマンシップとほぼ同義。特に競技中の公正な振る舞いに焦点を当てる。
- スポーツマンシップとほぼ同義。特に競技中の公正な振る舞いに焦点を当てる。
- courtesy(礼儀)
- 必ずしもスポーツに限定しないが、礼儀正しさを示すので一部重なる。
- 必ずしもスポーツに限定しないが、礼儀正しさを示すので一部重なる。
- respect(敬意)
- 相手への敬意のニュアンスが強い。スポーツマンシップの要素の一つ。
反意語
- cheating(不正行為)
- ルールを破るという点でスポーツマンシップとは正反対。
- ルールを破るという点でスポーツマンシップとは正反対。
- unsportsmanlike conduct(アンスポーツマンライクな行為)
- スポーツマンシップの真逆。相手やルールを尊重しない態度。
- スポーツマンシップの真逆。相手やルールを尊重しない態度。
- dishonesty(不誠実)
- フェアプレー精神と対極にある概念。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈspɔːrtsmənʃɪp/
- アメリカ英語: [ˈspɔːrts-mən-ʃɪp]
- イギリス英語: [ˈspɔːts-mən-ʃɪp]
- アメリカ英語: [ˈspɔːrts-mən-ʃɪp]
- 強勢(アクセント): 最初の「SPORTS」にアクセントがあります。
- よくある発音ミス:
- 「sport*smanship*」の「t」「s」「m」の連続で発音が詰まりがち。区切りを意識するとよいです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「sportmanship」と「s」が抜けるミスが多いです。
- 混同: 「sportsman」と間違えて使わないように注意。後ろにある「-ship」が抽象的な概念を示すことを意識する。
- 試験での出題傾向: TOEICや英検のリスニングやリーディングで「フェアプレー精神」の文脈で登場することがあります。意味をしっかり押さえておくと、高得点につながる可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「sportsman + ship」で「スポーツマンの(ような)性質」というイメージを思い浮かべると覚えやすいです。
- 「-ship」は「~らしさ」や「~の状態」を表すため、「friendship(友情)」「leadership(リーダーシップ)」などと関連づけて記憶するのも良いでしょう。
- 自分がスポーツをした場面を想像し、勝ち負けにかかわらず正々堂々と振る舞うシーンをイメージすることで、印象に残りやすくなります。
以上が「sportsmanship」の詳細な解説です。勝っても負けてもフェアプレーをキープすることが大切だという意味合いで、日常からビジネス、学術分野まで幅広く使われています。ぜひ覚えて使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
スポーツマンシップ(精神)