元となった辞書の項目
speed
IPA(発音記号)
解説
動詞「speed」の詳細解説
1. 基本情報と概要
英語: speed
品詞: 動詞 (他に名詞としても使われる)
活用形:
- 三人称単数現在形: speeds
- 現在分詞・動名詞: speeding
- 過去形・過去分詞: sped (場合によっては speeded も使われるが、一般的に sped が多い)
意味(英語・日本語)
- (英) to move or go quickly; to increase the rate at which something happens.
- (日) 「速く進む」「速度を上げる」という意味です。たとえば車がスピードを上げて走るときや、作業の進行を速めるときに使われます。「急いで進む」「速度を加速する」ニュアンスの動詞です。
ほかの品詞として
- 名詞: speed(速度)
例:The speed of light (光の速度) - 形容詞: speedy(素早い)
例:a speedy recovery (迅速な回復)
CEFRレベル
- B1(中級)
「日常会話でもよく出てくる単語です。具体的な場面や仕事の場面で動きや速度を説明するときに役立ちます。」
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語・接尾語は特にありません。
- 語幹は “speed” で、古英語 “spēdan” (成功する、進む) に由来すると考えられています。
よく使われるコロケーション(共起表現)10個
- speed up(加速する)
- speed down(速度を下げる〈まれ〉)
- break the speed limit(制限速度を破る)
- speed away(急いで立ち去る)
- speed off(急速に走り去る)
- speed through a red light(赤信号を突っ切る)
- speed along the highway(高速道路を飛ばす)
- speed the process(プロセスを早める)
- top speed(最高速度)
- speed trap(スピード違反取り締まり地点)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 古英語 “spēdan” から派生し、“to succeed, to prosper(成功する、上手くいく)” というニュアンスがもともとありました。そこから「素早く進める」「急がせる」という意味合いへ発展しました。
ニュアンス・使用時の注意点:
- 日常会話、カジュアルからフォーマルまで幅広く使用されます。
- “speed up” のように句動詞としてもよく使われ、「(物事の進行を)加速する」の意味が強調されます。
- 車や乗り物の運転時に速度を上げる場合や、仕事の効率などを上げるときに使われるなど、さまざまな状況で使われます。
4. 文法的な特徴と構文
自動詞・他動詞
- 自動詞: “The car sped down the highway.”(その車は高速道路を疾走した)
- 他動詞: “We need to speed production.”(生産を加速する必要がある)
- 自動詞: “The car sped down the highway.”(その車は高速道路を疾走した)
一般的な構文/イディオム
- speed up(自動詞・他動詞どちらも可)
- “The car sped up.”(車の速度が上がった)
- “They sped up the process.”(彼らはプロセスを加速した)
- “The car sped up.”(車の速度が上がった)
- speed through(急いで通り抜ける、突っ切る)
- “He sped through the tunnel.”(彼はトンネルを猛スピードで通り抜けた)
- “He sped through the tunnel.”(彼はトンネルを猛スピードで通り抜けた)
- speed up(自動詞・他動詞どちらも可)
フォーマル/カジュアル: 幅広く使えますが、仕事やビジネスシーンでも「加速させる、速める」の表現として自然に使われます。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “Could you speed up a bit? We’re going to be late!”
(ちょっとスピードを上げてくれない?遅れちゃうよ!) - “I almost got a ticket for speeding on the way here.”
(ここに来る途中、スピード違反で切符を切られそうになったよ。) - “Let’s speed through the chores so we can relax later.”
(家事を早めにサッと片付けて、後でゆっくりしよう。)
ビジネスシーンでの例文
- “We need to speed up the approval process to meet the deadline.”
(締め切りに間に合わせるため、承認プロセスを早める必要があります。) - “The new software speeds our data analysis considerably.”
(新しいソフトウェアのおかげでデータ分析がかなりスピードアップします。) - “If we can speed production, we’ll be able to launch before the competitor.”
(生産を加速できれば、競合他社より先に製品を発売できるでしょう。)
学術的・専門的な文脈での例文
- “The enzyme speeds chemical reactions in the cell.”
(その酵素は細胞内の化学反応を加速させます。) - “We are researching new methods to speed up environmental recovery.”
(環境回復を促進する新たな方法を研究しています。) - “Technological advances have sped the pace of innovation.”
(技術の進歩がイノベーションの速度を加速させました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- accelerate(加速する)
- 意味: 速度を上げる、進行を速める
- 比較: “accelerate” のほうがフォーマルに使われることが多い
- 意味: 速度を上げる、進行を速める
- hurry(急ぐ)
- 意味: 急いで行動する
- 比較: “hurry” は「焦り」や「急迫感」が強いニュアンス
- 意味: 急いで行動する
- rush(急ぐ、突進する)
- 意味: 急いで行く、突進する
- 比較: “rush” は人やものがドッと押し寄せるイメージが伴う
- 意味: 急いで行く、突進する
反意語
- slow(遅くする)
- decelerate(減速する)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /spiːd/
- 強勢(アクセント)は第一音節 “speed” の母音部分に置かれます。
- アメリカ英語 / イギリス英語の違い: ほとんどありません。両者とも /spiːd/ で発音します。
- よくある間違い: /spɪd/ と短い “i” で発音してしまうことがありますが、正しくは長い “ee” (/iː/) です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- 過去形・過去分詞形: “sped” と “speeded” の使い分け。
- 一般的に “sped” が最もよく使われますが、“speeded up” と句動詞 “speed up” を過去形にするときは “He speeded up” と言う人もいます。しかし実際には “He sped up” のように “sped” を使う方が自然です。
- 一般的に “sped” が最もよく使われますが、“speeded up” と句動詞 “speed up” を過去形にするときは “He speeded up” と言う人もいます。しかし実際には “He sped up” のように “sped” を使う方が自然です。
- スペルミス: “spead” や “spee d”等、母音やスペースの入力ミスに注意しましょう。
- TOEIC・英検での出題: “speed limit” や “speed up a process” といったコロケーションが熟語問題などで出ることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “speed” のイメージとして、音の響き自体が「スピード感」を連想させるので、“s” から “p” にかけて弾けるような発音を意識すると覚えやすいです。
- “speed up” は単に「速くする」というシンプルな意味ですぐ使いやすい熟語なので、まとめて覚えておくと便利です。
- 「Think of ‘speed’ as what you need when you’re late for something.」遅刻しそうなときに「スピードを出す」イメージを思い出すと記憶に定着しやすいです。
以上が動詞「speed」の詳細解説です。日常からビジネスまで、覚えておくと幅広いシーンで活用できます。
意味のイメージ
意味(1)
急ぐ,疾走する
意味(2)
《通例現在分詞形で》制限速度以上で運転する,反則の速度で走る
意味(3)
〈仕事・車など〉‘の'速度を上げる