resident
1. 基本情報と概要
単語: resident
品詞: 形容詞 (※名詞としても使われますが、ここでは形容詞に焦点を当てます)
意味(英語): living or staying in a particular place; having residence in or at a location.
意味(日本語): ある場所に居住している、常駐している、住み込みの、などを表す形容詞です。
「resident」は「その場に居住している人」に関する意味を含む形容詞で、たとえば「resident students(寮に住む学生)」「resident staff(常勤スタッフ)」のように使われます。
活用形: 形容詞のため、比較変化(resider, residentest)のような規則的な比較級は通常用いません。より強い意味を出したいときは “more resident” / “most resident” のように言うことは極めて稀ですが、一般的ではありません。
他の品詞への変化例
- 名詞: a resident(居住者)
- 動詞: reside(居住する、住む)
- 名詞: residence(住居、居住地)
- 名詞: a resident(居住者)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
住居や法的なステータス(resident status)に関わる少し専門的な表現をする時に使われるため、中上級レベル相当です。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・語幹・接尾語
residentは、ラテン語の “residere”(留まる)から派生しています。- 「re-(後ろへ、再び)」+「sidere(座る / とどまる)」 が語源です。
- 直接的に接頭語や接尾語が明確に切り分けられるわけではありませんが、語根としては “reside” (住む) があり、形容詞化する際に “-ent” の要素がついている形と考えられます。
派生語・類縁語
- reside (動詞): 居住する
- residence (名詞): 住居、居住地
- residency (名詞): 研修医プログラム(特に医学)または居住権
- reside (動詞): 居住する
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- resident alien → 「居住中の外国人」
- resident population → 「居住人口」
- resident nurse → 「常駐看護師」
- resident staff → 「常勤スタッフ」
- resident doctor → 「研修医」
- resident manager → 「常駐マネージャー」
- resident artist → 「常駐アーティスト」
- resident faculty → 「専任教員」
- resident area → 「居住区」
- resident bird → 「留鳥(その土地から移動しない鳥)」
- resident alien → 「居住中の外国人」
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語 “residere” = “re-”(後ろに、再び)+ “sedere”(座る)
- 元々は「そこに留まっている、居続ける」という意味をもちます。
- ラテン語 “residere” = “re-”(後ろに、再び)+ “sedere”(座る)
ニュアンス
- 人や物が特定の場所に「長期的・継続的に存在している」印象を与えます。
- 公的な書類や法的ステータスを示す文脈でフォーマルに使われることも多いです(例: “resident status”)。
- 一方、日常的な文脈でも「そこに住んでいる人・もの」について述べるときにも使用されます。
- 口語よりはやや改まった印象があり、公文書やビジネス文書でもよく見られます。
- 人や物が特定の場所に「長期的・継続的に存在している」印象を与えます。
4. 文法的な特徴と構文
形容詞としての用法
- 名詞の前について「その場所に住んでいる、常駐している」という意味を付け加えます。
- 基本的には可算・不可算の区別は名詞の問題であり、“resident” 自体は可算・不可算を扱いません。
- 名詞の前について「その場所に住んでいる、常駐している」という意味を付け加えます。
使用シーン
- フォーマル・ビジネス寄りの場面: “resident engineers,” “resident manager,” など
- 日常: “resident cat” (その家にいる飼い猫)など少し洒落た言い回しでも使われることがあります。
- フォーマル・ビジネス寄りの場面: “resident engineers,” “resident manager,” など
イディオム・構文例
- “the resident + [職業]” → 「常駐の[職業]」
- “resident in [場所]” → 「[場所]に住んでいる(形容詞的に説明する場合)」
- ただし、形容詞としてよりも、名詞形 “resident” に “in + 場所” が続くほうが多いです。
- “the resident + [職業]” → 「常駐の[職業]」
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “We have a resident cat in our office that everyone loves.”
→ 「うちのオフィスにはみんなに愛されている常駐猫がいるんだよ。」 - “My apartment has a resident caretaker who helps with any maintenance issues.”
→ 「私のアパートには何か修理が必要なときに助けてくれる常駐の管理人がいます。」 - “The resident grandma in our neighborhood always greets us with a smile.”
→ 「近所の“常連のおばあちゃん”はいつも笑顔で挨拶してくれます。」
(2) ビジネスシーンでの例文
- “We’ve hired a resident engineer to oversee the construction project on-site.”
→ 「現場で工事を監督してもらうため、常駐のエンジニアを雇用しました。」 - “Our company is looking for a resident manager to handle day-to-day operations.”
→ 「我が社は日々の業務をこなす常駐マネージャーを募集しています。」 - “The resident IT specialist can solve most tech issues promptly.”
→ 「常駐のITスペシャリストなら、大半の技術的な問題をすぐに解決してくれます。」
(3) 学術的・専門的な文脈の例文
- “Research indicates that resident bird species adapt better to environmental changes.”
→ 「研究によると、その土地に定住する鳥種は環境変化への適応力が高いようです。」 - “During her residency, the resident doctor focused on cardiology.”
→ 「研修医としての在籍期間中、彼女は循環器科に専念しました。」
(※ここでは名詞 “resident doctor” としても使われるが、形容詞的にも機能する例) - “Resident faculty members are responsible for curriculum development.”
→ 「専任教員はカリキュラム作成の責任を担っています。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- local(地元の、現地の):より一般的で、会話でよく使われる。ややカジュアル。
- in-house(社内の、内勤の):ビジネス的に「社内で行われる」「社内専門の」といったニュアンスが強い。
- on-site(現地の):ビジネス・関連業務で「現場にいる」「現地で作業する」ことを強調する表現。
- local(地元の、現地の):より一般的で、会話でよく使われる。ややカジュアル。
反意語
- non-resident(非居住の、常駐していない)
- visiting(滞在中の、一時的に参観の): 「visiting professor」のように「非常勤の教授、一時的に講義に来ている教授」の意味。
- non-resident(非居住の、常駐していない)
ニュアンスの違い
- “resident” はややフォーマルかつ「長期の滞在・居住」の感じが強い。
- “local” はより親しみやすく、「その地域に根付いている」という意味あいが強い。
- “resident” はややフォーマルかつ「長期の滞在・居住」の感じが強い。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈrɛzɪdənt/
- アメリカ英語, イギリス英語問わず第一音節 “re” にアクセントがあります。
- アメリカ英語, イギリス英語問わず第一音節 “re” にアクセントがあります。
- 発音時の注意
- 第1音節 “re-” は「レ」(口を横に引くような発音)
- 第2音節 “zi” は濁った “ズィ” に近い音
- 第3音節 “dent” は「デント」
- 第1音節 “re-” は「レ」(口を横に引くような発音)
- よくある間違い
- アクセントを第2音節に置いてしまう(re-ZI-dent)と不自然になります。
- スペルは “res-i-d-e-n-t” と “i” の位置に注意しましょう。
- アクセントを第2音節に置いてしまう(re-ZI-dent)と不自然になります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “residant” と綴ってしまうミスが多い。正しくは “resident”。
- “residant” と綴ってしまうミスが多い。正しくは “resident”。
- 同音異義語との混同
- 発音が似ているときに “president” とごっちゃになることもあるので要注意。
- 発音が似ているときに “president” とごっちゃになることもあるので要注意。
- TOEIC・英検などの試験対策
- 法的ステータス (“resident status”) やビジネス文脈 (“resident engineer”) などで出題されることがあります。
- 名詞形との区別(resident(名詞)⇔ resident(形容詞))を問われる場合もあるため、品詞をしっかり見分けるようにしましょう。
- 法的ステータス (“resident status”) やビジネス文脈 (“resident engineer”) などで出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “reside(住む)” + “-ent(~する人、~している)” から成り立つイメージをもつと覚えやすいです。
- 「長く腰を据えて座っている(sedere = 座る)」→「そこに居座っている」→「住んでいる」と連想すると頭に入りやすいでしょう。
- スペリングのポイントは “res(i)d(e)nt” の i と e の場所をしっかり意識すること。
- “resident” と “residence” の区別は、実際に文章や例文を作って使うのが手っ取り早い勉強法です。
以上が形容詞 “resident” の詳細な解説です。どこか特定の場所に「住んでいる」「常駐している」イメージを持つ形容詞として、ビジネスから日常会話まで比較的幅広く使われる単語なので、ぜひ使い方を押さえておきましょう。
居住している,在住の;住み込みの