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priest
解説
名詞「priest」の解説
1. 基本情報と概要
英語意味: a person who is authorized to perform religious rites and ceremonies, especially in the Christian church.
日本語意味: 宗教(特にキリスト教)の儀式や聖務を行う権限をもつ聖職者。
「priest」は神父や司祭、僧侶などを表す言葉です。キリスト教では特に “神父” や “司祭” のニュアンスが強いですが、その他の宗教で聖職に就いている人にも使われることがあります。正式で厳粛なイメージを伴う単語です。
- 品詞: 名詞 (countable noun)
- 活用形: 単数形「priest」、複数形「priests」
その他の品詞形: 形容詞や動詞としての形は一般的ではありませんが、名詞形の派生語として「priesthood(聖職位)」などがあります。
CEFRレベル: B2(中上級)
→ 日常会話での頻度は高くありませんが、宗教や文化の文脈で理解が必要になる単語です。
2. 語構成と詳細な意味
- 語構成: この単語自体は、はっきりした接頭語や接尾語をもたない単一の語形です。
- 派生語:
- priesthood: 聖職者としての身分、聖職者団
- priestly: 司祭の、司祭らしい(形容詞)
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ10選
- Catholic priest → カトリックの司祭
- Ordained priest → 叙階を受けた司祭
- Parish priest → (教区の)司祭
- High priest → 大司祭
- Priest in charge → 担当司祭
- Become a priest → 司祭になる
- Priest’s vestments → 司祭の祭服
- Serve as a priest → 司祭として務める
- Confession to a priest → 司祭への告解
- Priesthood ceremony → 聖職叙階式
3. 語源とニュアンス
- 語源: 古英語の “prēost” に由来するとされ、ラテン語・ギリシャ語などを経て “presbyter(長老)” という言葉が形を変えてきたものです。
- 歴史的背景: キリスト教の成立とともに儀式や聖務を取り仕切る役職として長い歴史をもつ言葉です。
- ニュアンス・使用時の注意点:
- 「priest」は特定の宗教的権威を感じさせるため、カジュアルな場面よりもフォーマルな文脈や宗教関係の話題で使われます。
- キリスト教の「神父」「司祭」を指す場合が多いですが、他宗教の聖職者にも使われることがあります。口語というよりは文章や宗教行事などフォーマルなシーンで目にする単語です。
- 「priest」は特定の宗教的権威を感じさせるため、カジュアルな場面よりもフォーマルな文脈や宗教関係の話題で使われます。
4. 文法的な特徴と構文
品詞/文法:
- 名詞(可算名詞): 「1人の聖職者」→ a priest / one priest, 「複数の聖職者」→ priests
- 普通は他動詞・自動詞などの動詞形では使われません。
- 名詞(可算名詞): 「1人の聖職者」→ a priest / one priest, 「複数の聖職者」→ priests
一般的な構文・イディオム例:
- “He became a priest at the age of 30.”(30歳で司祭になった)
- “She spoke with the priest about her spiritual concerns.”(彼女は精神的な悩みについて司祭と話し合った)
- “He became a priest at the age of 30.”(30歳で司祭になった)
使用シーン: フォーマルで宗教的な文脈や、歴史・文化を扱う書き言葉、ドキュメンタリーなどでよく見られます。
5. 実例と例文
日常会話での例文(ややまれな状況ですが、会話に登場することがあります)
- “My friend is training to become a priest.”
(私の友人は司祭になるための修行をしています。) - “I saw a priest walking through the courtyard this morning.”
(今朝、中庭を通る司祭を見かけました。) - “They invited the priest to bless their home.”
(彼らは家を祝別してもらうために司祭を招きました。)
ビジネスシーンでの例文(宗教や慈善活動などが関わる場合に)
- “Our company decided to donate supplies to the local church where the priest organizes charity events.”
(弊社は司祭がチャリティーイベントを開催している地元教会に物資を寄付することを決定しました。) - “A priest was invited to offer a short prayer at the opening ceremony.”
(オープニングセレモニーで短い祈りを捧げるために司祭が招かれました。) - “The priest acts as a community leader, collaborating with local businesses.”
(その司祭は地域のリーダーとして、地元企業と協力しています。)
学術的文脈(歴史、宗教学などで)
- “Historically, the role of a priest varied greatly among different cultures.”
(歴史的に、司祭の役割は文化によって大きく異なりました。) - “Research shows that women served as priests in certain ancient societies.”
(研究によると、古代のある社会では女性が司祭として仕えていたことがわかっています。) - “The priest’s influence on medieval politics cannot be underestimated.”
(中世政治における司祭の影響は軽視できません。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- minister(牧師)
- キリスト教のプロテスタントの牧師を指すことが多い。“priest”がカトリックや正教会を連想させるのに対し、プロテスタントの教職者を指すときには “minister” がよく使われる。
- キリスト教のプロテスタントの牧師を指すことが多い。“priest”がカトリックや正教会を連想させるのに対し、プロテスタントの教職者を指すときには “minister” がよく使われる。
- pastor(牧師)
- 一般的にプロテスタントの教会の指導的役割を果たす人。
- 一般的にプロテスタントの教会の指導的役割を果たす人。
- clergyman(聖職者) / clergy(聖職者団)
- 聖職全般を指す総称的な言葉。
- 聖職全般を指す総称的な言葉。
- bishop(司教)
- 司教。司祭より階級が上。
- 司教。司祭より階級が上。
- chaplain(従軍牧師など)
- 病院・軍隊・刑務所などで宗教的な支援を行う聖職者。
反意語
宗教的役割そのものの反対語はありませんが、文脈的には “layperson(俗人、一般信徒)” が「聖職ではない人」を表して対比されることがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /priːst/
- アメリカ英語(AE)もイギリス英語(BE)もほぼ同じですが、微妙に「r」の音の出し方が異なります。
- アメリカ英語(AE)もイギリス英語(BE)もほぼ同じですが、微妙に「r」の音の出し方が異なります。
- 強勢(アクセント): 語の最初の部分 “pri-” に強勢があります(PRI-est)。
- よくある発音の間違い: 「プライスト」と濁ってしまうことがある点に注意し、“pr-” をはっきりと発音しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「priest」の “i” と “e” の位置を間違えて「preist」と書いてしまうことが多いので要注意。
- 同音異義語との混同: 類似の発音を持つ有名な同音異義語はありませんが、「price /praɪs/」「priest /priːst/」など似た音を混同しがちな場合があります。
- 試験対策: TOEICや英検などで直接的に頻出する単語ではありませんが、宗教や文化の長文読解で出てくる可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “priest” の “ie” の部分が「聖職者には ‘愛(i)と敬(e)’ が必要だ」とイメージすると覚えやすいかもしれません。
- “priest” と “price” の違いをしっかり意識して発音練習しましょう。
- “priest” は礼拝堂や教会などを思い浮かべると結びつけやすく、記憶に定着しやすいです。
以上が名詞「priest」の詳細解説です。宗教や文化の文脈でよく登場するフォーマルな単語なので、音やスペルをしっかりと覚えておくと良いでしょう。
意味のイメージ
意味(1)
(一般に)聖職者,僧,神官
意味(2)
(カトリック教会・英国国教会の)司祭