最終更新日:2025/09/03

常習犯;無頼漢,無法者 / (昔罰として)法律の保護を奪われた人,(社会からの)追放者

編集履歴(0)
元となった辞書の項目

outlaw

名詞

常習犯;無頼漢,無法者 / (昔罰として)法律の保護を奪われた人,(社会からの)追放者

このボタンはなに?
このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

単語: outlaw

品詞: 名詞 (主に可算名詞)

英語の意味: a person who has broken the law and lives outside the legal system

日本語の意味: 法律を破り、法の保護の外に置かれた者、無法者

「outlaw」とは、法律に追われ、自分の身を隠しながら暮らす“無法者”や“ならず者”のイメージがあります。法から逸脱しており、公権力から追われる立場というニュアンスを持つ言葉です。アメリカの西部劇などで登場する“ガンマン”などがイメージしやすいかもしれません。


  • 活用形: 名詞としては数えられる可算名詞なので、単数形(outlaw)、複数形(outlaws)があります。

  • 他の品詞:


    • 動詞 “to outlaw” (〜を禁止する、〜を非合法化する)

    • 名詞 “outlawry” (アウトローの状態、無法状態)


CEFRレベル目安: B2(中上級)


  • ニュース記事などで比較的見られる単語であり、やや上級者向けですが、西部劇や犯罪の話題では一般的に出てくるためB2レベル程度と考えられます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「out + law」

  • 「out」は“外へ”・“外の”の意、また「law」は“法律”を指します。つまり“法律の外にある者”という意味合いが生まれます。

派生語や関連語


  1. outlaw (名詞) – 無法者

  2. to outlaw (動詞) – 〜を禁止する、〜を違法にする

  3. outlawry (名詞) – 無法状態、法律保護外の状態

  4. lawless (形容詞) – 法律を守らない、無法の

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. a notorious outlaw → 悪名高い無法者

  2. an infamous outlaw → 非常に悪名高い無法者

  3. a legendary outlaw → 伝説的な無法者

  4. to be declared an outlaw → 無法者と宣言される

  5. the life of an outlaw → 無法者としての生活

  6. to live as an outlaw → 無法者として生きる

  7. outlaw country music → “無法者カントリー”(音楽ジャンルの一種)

  8. to track down an outlaw → 無法者を追跡する

  9. to harbor an outlaw → 無法者をかくまう

  10. a famed outlaw gang → 有名な無法者集団


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語で “ūtlaga” や 古ノルド語の “útlagi” に由来し、“法律の外に置かれた者”を意味します。中世ヨーロッパでは、「放逐」や「追放」された者のことを指す法律用語として使われていました。

ニュアンス


  • 一般的に「outlaw」は犯罪者やならず者を指すため、カジュアルなシーンでも犯罪や西部劇などの文脈で用いられます。歴史や文学、映画などでは“アウトローの生き方”として自由奔放さや反権威の象徴といったイメージを伴うことがあります。一方でフォーマルな法律論では、法的保護の外にある人という意味で用いられることもあります。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 可算名詞


    • “an outlaw” / “outlaws” のように冠詞や複数形がつく。


  2. 一般的な構文


    • “X is an outlaw.” → 「Xは無法者である」

    • “He became an outlaw after committing a crime.” → 「彼は犯罪を犯した後、無法者になった。」


  3. 関連するイディオムや語法


    • 「to declare someone an outlaw」:ある人を法の保護外に置く

    • 口語というよりは少し文語寄りまたは西部劇風、歴史的文脈の響きが強い表現です。



5. 実例と例文

日常会話での例文 (カジュアル)


  1. “I watched a movie about a famous outlaw in the Wild West last night.”

    (昨晩、西部の有名な無法者についての映画を見たんだ。)


  2. “He acts like an outlaw, but he’s actually very kind at heart.”

    (彼は無法者みたいな振る舞いをするけど、本当はとても優しいんだよ。)


  3. “My friend loves reading stories about outlaws and cowboys.”

    (友達は無法者やカウボーイの物語を読むのが大好きなんだ。)


ビジネスシーンでの例文 (ややフォーマル)


  1. “The company should avoid hiring anyone with an outlaw reputation.”

    (会社は無法者の評判がある人を雇用するのは避けるべきです。)


  2. “We must ensure we don’t support any outlaw group through our supply chain.”

    (サプライチェーンを通じて無法者集団を支援しないように注意しなければなりません。)


  3. “The government sought to restrict deals with organizations deemed as outlaws.”

    (政府は無法者と見なされる組織との取引を制限しようとしました。)


学術的・専門的文脈での例文


  1. “Historically, the concept of an outlaw was used to exclude criminals from legal protection.”

    (歴史的に、アウトローの概念は犯罪者を法的保護から排除するために用いられました。)


  2. “Outlaw figures often appear in folklore, symbolizing rebellion against societal norms.”

    (アウトローは民間伝承にしばしば登場し、社会規範への反逆を象徴することがあります。)


  3. “During the medieval period, being declared an outlaw meant the loss of property rights.”

    (中世の時代、無法者と宣言されることは財産権を失うことを意味しました。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. criminal(犯罪者)

  2. bandit(盗賊、山賊)

  3. fugitive(逃亡者)

  4. renegade(背教者、脱党者)

  5. desperado(無頼漢)


  • 「outlaw」は法を破って逃げ回るイメージが強く、西部劇や中世ヨーロッパの歴史的文脈でも登場しやすいのが特徴。

  • 「criminal」は一般的な“犯罪者”全般。

  • 「bandit」は武装して金品を奪う盗賊のニュアンス。

  • 「fugitive」は逃亡者であって必ずしも無法者という響きはなく、「逃げている人」に焦点がある。

  • 「renegade」は主流・所属集団から離脱、裏切りをした人。

  • 「desperado」は“捨て身覚悟の危険人物”に近い印象。

反意語 (Antonyms)


  • law-abiding citizen(法を守る市民)


7. 発音とアクセントの特徴

IPA: /ˈaʊt.lɔː/ (イギリス英語), /ˈaʊt.lɔ/ (アメリカ英語)


  • アクセント(強勢): 最初の “out” の部分に強勢が置かれます。

  • アメリカ英語では語尾の “-law” が「ラー」(law)と発音されます。

  • イギリス英語では語尾に少し長音が入り、「ロォー」に近くなります。

  • よくある間違いとして、/l/ の音をあいまいに発音してしまうことがあります。意識してはっきり “out-law” と区切る感じで発音するとよいでしょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペリングミス: “outlow” や “outlawer” と書いてしまうミスが起こりがちです。

  • 動詞 “to outlaw” と名詞 “an outlaw” の意味と用法を混同しないよう注意してください。

  • TOEICや英検などの一般的な資格試験では、直接的に出題される頻度はそれほど高くありませんが、読解問題で犯罪者や西部劇を題材とする文章の中に登場することがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「out(外)」+「law(法律)」→「法律の外にいる人」という直感的な連想がしやすい。

  • 西部劇で保安官に追われるカウボーイをイメージすると覚えやすいです。

  • スペリングのポイントは「out」と「law」をそのまま繋げること。「outlaw」は“外の法”と覚えると紛らわしくならないでしょう。

以上が名詞「outlaw」の詳細な解説です。映画や物語の中で頻繁に登場する単語なので、語源やニュアンスからイメージをつかんでしっかり覚えてみてください。

意味(1)

常習犯;無頼漢,無法者

意味(2)

(昔罰として)法律の保護を奪われた人,(社会からの)追放者

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★