元となった辞書の項目
magician
解説
名詞 magician
を徹底解説
1. 基本情報と概要
英語の意味: A person who performs magic tricks or illusions, often on stage or as entertainment
日本語の意味: 「奇術師」「手品師」「魔術師」「魔法使い」などを指します。
「magician」は人前で手品や幻術を披露する人、あるいは魔法の力を使う人を指す単語です。日常的には「手品師」というイメージが強いかもしれませんが、物語やファンタジーの中では「魔法使い」を指す場合もあります。
- 品詞: 名詞 (noun)
- 活用形: 名詞のため、単数形
magician
/ 複数形magicians
他の品詞例:
magic
(名詞、形容詞): 「魔術」「魔法」「魔法の」magical
(形容詞): 「魔法のような」「不思議な」magically
(副詞): 「魔法のように」「不思議なほど」
CEFR レベルの目安: B1(中級)
- それほど難しい単語ではありませんが、物語や娯楽の文脈で出てくることが多く、上達した学習者が遭遇しやすい単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- magic(魔術) + -ian(〜に関係する人)
- 接尾語
-ian
は、「~に関わる人、専門家、信奉者」を示します。doctor → physician の -ian 等、職業や専門領域を表すのによく使われます。
- 接尾語
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- stage magician(舞台手品師)
- street magician(ストリートマジシャン)
- famous magician(有名なマジシャン)
- master magician(熟練のマジシャン)
- amateur magician(アマチュアのマジシャン)
- perform magic tricks(マジックを演じる)
- sleight of hand(巧妙な手さばき)
- create illusions(幻覚を作り出す)
- magical performance(魔法のような演技)
- card magician(カードマジシャン)
3. 語源とニュアンス
語源:
- ラテン語の
magus
(魔術師)が語源で、ギリシャ語のmagos
に由来するとされます。古来より「不思議な力を操る人」「呪術師」といった意味で使われてきました。
ニュアンス:
- 「magician」は、現代ではエンターテイメントとして「手品・奇術」を行う人を広く指す場合が多いです。ファンタジー作品などでは、本物の「魔法を使う人」のイメージを伴う場合もあります。
- 形式的にもカジュアルにも使われますが、舞台やショーなどの華やかな文脈で使われることが多いため、ややポジティブで魅力的な印象を与えます。
使用時の注意点:
- 「魔術師」「手品師」という意味合いが混在するため、文脈に合わせて理解してください。ファンタジー小説では「魔法使い」のニュアンスが強い一方、実社会では「奇術師」のイメージの方が一般的です。
4. 文法的な特徴と構文
名詞としての特徴
- 可算名詞 (countable noun): 「a magician」「two magicians」のように数えられます。
一般的な構文例
He is a magician.
(彼はマジシャンだ)The magician performed a fascinating trick.
(マジシャンは魅惑的な手品を披露した)
イディオム的表現
pull a rabbit out of a hat
- 文字どおり、マジシャンが帽子からウサギを出す手品を指しますが、「意外性のある解決策を見せる」という比喩としても使われます。
フォーマル / カジュアルシーン
- カジュアルな会話やエンタメ関連でよく登場しますが、「illusionist」などのほうがややフォーマル・技巧的な響きがある場合もあります。
5. 実例と例文
5-1. 日常会話での例文
My cousin wants to be a magician when he grows up.
- 「私のいとこは、大人になったらマジシャンになりたいんだって。」
- 「私のいとこは、大人になったらマジシャンになりたいんだって。」
Did you see the street magician on the corner? He was amazing!
- 「あの角でストリートマジシャン見た? すごかったよ!」
- 「あの角でストリートマジシャン見た? すごかったよ!」
I’m planning to hire a magician for my birthday party.
- 「誕生日パーティーにマジシャンを呼ぼうと思ってるんだ。」
5-2. ビジネスシーンでの例文
The company hired a magician to entertain the guests at the product launch.
- 「その会社は新製品発表会で来場者を楽しませるためにマジシャンを雇った。」
- 「その会社は新製品発表会で来場者を楽しませるためにマジシャンを雇った。」
A skilled magician can significantly increase audience engagement at corporate events.
- 「熟練のマジシャンは、企業のイベントで聴衆の関心を大いに高めることができる。」
- 「熟練のマジシャンは、企業のイベントで聴衆の関心を大いに高めることができる。」
We should schedule the magician’s performance during the reception to keep people entertained.
- 「レセプション中にマジシャンのパフォーマンスを入れて、人々を楽しませるようにしましょう。」
5-3. 学術的・教養的な文脈での例文
Throughout history, the figure of a magician has been associated with mystery and esoteric knowledge.
- 「歴史を通じて、マジシャンという存在は神秘や秘伝的な知識と結びついてきた。」
- 「歴史を通じて、マジシャンという存在は神秘や秘伝的な知識と結びついてきた。」
In folklore studies, the term ‘magician’ often overlaps with shamans and wise folk in certain cultures.
- 「民俗学においては、文化によっては『マジシャン』という用語はシャーマンや賢者と重なる面がある。」
- 「民俗学においては、文化によっては『マジシャン』という用語はシャーマンや賢者と重なる面がある。」
The iconic image of a magician casting spells is prevalent in European medieval literature.
- 「呪文を唱えるマジシャンの典型的なイメージは、中世ヨーロッパ文学に広く見られる。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- illusionist(イリュージョニスト)
- 「大掛かりな仕掛けを使う奇術師」を特に強調する表現。舞台装置や視覚効果を重視するイメージ。
- 「大掛かりな仕掛けを使う奇術師」を特に強調する表現。舞台装置や視覚効果を重視するイメージ。
- conjurer(コンジュラー)
- 「手品師」「奇術師」。やや古風で文語的なニュアンス。
- 「手品師」「奇術師」。やや古風で文語的なニュアンス。
- wizard(ウィザード)
- 「魔法使い」。ややファンタジー寄り、男性の魔法使い。
- 「魔法使い」。ややファンタジー寄り、男性の魔法使い。
- sorcerer(ソーサラー)
- 「魔術師」。悪いイメージを伴うことも多い。ファンタジー感が強い。
- 「魔術師」。悪いイメージを伴うことも多い。ファンタジー感が強い。
- mage(メイジ)
- 「魔法使い」。ファンタジー系ゲームなどでよく使われる。
反意語
- 「現実世界の人」や「魔法を信じない人」を特に示す英語表現はありませんが、ファンタジーの文脈で「muggle(マグル)」という俗語(『ハリー・ポッター』での造語)が「魔法の才能を持たない人」の意味として用いられます。ただし正式な反意語というわけではありません。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /məˈdʒɪʃ.ən/
- 強勢 (アクセント): 「-dji-」の部分に強勢があります。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い: 大きな違いはほぼありませんが、アメリカ英語では「マ(マ)ジシャン」、イギリス英語では「マ(マ)ジシャン」のように音の細かい変化がある程度です。
- よくある発音の間違い:
- 「ジ」を「ギ」と発音してしまう
- 末尾
-ian
を「イアン」よりも「シュン」寄りに発音すると自然です
- 「ジ」を「ギ」と発音してしまう
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
magician
をmagcian
やmagicin
と書く間違いに注意。 - 同音異義語との混同: 大きな同音異義語はありませんが、
magical
(形容詞)と混同しないようにする。 - 試験対策:
- TOEIC や英検でも、物語文やエンターテインメント関連の文脈で登場することがあります。文脈から「奇術師」「魔法使い」のどちらの意味なのかを判断できるようにしておくとよいでしょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 覚えやすさのコツ:
magic
+ian
→ 「魔法の人」→ 「魔法を扱う人 / 手品師」- 「マジック + 人」と連想すると自然に覚えられます。
- 関連ストーリー:
- 「ハロウィンやファンタジー映画でよく出てくる魔術師や手品師」を思い浮かべると、「magician」のイメージが湧きやすくなります。
- 「ハロウィンやファンタジー映画でよく出てくる魔術師や手品師」を思い浮かべると、「magician」のイメージが湧きやすくなります。
- 勉強テクニック:
- 舞台上で驚きや興奮を演出している姿をイメージし、「なるほど、こういうのが magician か」とビジュアル化すると記憶が定着しやすいです。
以上が、magician
の詳細解説です。手品やファンタジーの文脈でよく使われるため、覚えておくとさまざまなシーンで役立つでしょう。
意味のイメージ
意味(1)
魔法使い;手品師,奇術師(conjurer)