最終更新日:2025/12/06

『偶像』,偶像神 / 『アイドル』,崇拝される人(物)

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元となった辞書の項目

idol

IPA(発音記号)
名詞

『偶像』,偶像神 / 『アイドル』,崇拝される人(物)

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彼女は日本で人気のアイドルです。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: idol

品詞: 名詞 (noun)

意味(英語): A person or image that is greatly admired, loved, or revered.

意味(日本語): 大きく崇拝されている人、または象徴的に崇められる対象のことです。「憧れの対象」「崇拝の的」のようなニュアンスとして使われます。芸能界で言う「アイドル」とほぼ同義ですが、宗教的な「偶像」という文脈でも使われます。

日常では、「推し」「憧れのスター」のように、自分が大好きで応援している人物を指す場合に用いられます。宗教的文脈では、物理的な像や崇拝の対象を指します。

活用形:


  • 名詞なので、複数形: idols (例: “They have many idols.”)

他の品詞での例:


  • idolize (動詞): 「崇拝する」「偶像化する」

  • idolatry (名詞): 「偶像崇拝」

CEFRレベルの目安: B1(中級)


  • B1: 「ある程度の日常会話や一般的な文章でしばしば登場する語」


2. 語構成と詳細な意味

語構成: 特定の接頭語・接尾語がつかない比較的シンプルな単語です。


  • 語幹: “idol”

  • 派生語: “idolize” (〜を偶像化する), “idolatry” (偶像崇拝)

類縁語や関連語:


  • idolize (動詞)

  • idolatrous (形容詞)

  • idolatry (名詞)

よく使われるコロケーション(共起表現)(日本語訳付き):


  1. teen idol(10代の憧れのスター)

  2. pop idol(ポップアイドル)

  3. sports idol(スポーツ界のアイドル)

  4. matinee idol(映画界の人気スター、特に昼間の上映で人気のある俳優)

  5. idol worship(偶像崇拝/アイドル崇拝)

  6. cultural idol(文化的ヒーロー)

  7. national idol(国民的アイドル)

  8. childhood idol(子どもの頃の憧れの人)

  9. personal idol(個人的なあこがれの存在)

  10. fallen idol(評判が落ちた元アイドル)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • 古代ギリシア語 “eidōlon” (形、姿) に由来し、ラテン語 “idolum” を経て、フランス語 “idole” から英語に入ったとされています。もともとは宗教的な「偶像」という意味合いが強かったのが、徐々にあらゆる「崇拝の対象」を指すようになりました。

微妙なニュアンス:


  • 宗教的な文脈では特に「偶像崇拝」の対象として否定的・厳粛なトーンを伴うことがあります。

  • エンタメ文脈では「ポップアイドル」「芸能人」のように、カジュアルで肯定的な憧れを持つニュアンスが強いです。

  • 一般に「崇拝の対象」として少し強めのニュアンスが含まれ、「大好き」「あこがれ」というポジティブな感情が表リアイダ。

使用時の注意点:


  • 宗教色の強い「偶像」として使うか、娯楽や芸能の「アイドル」として使うかは文脈に依存します。

口語/文章・カジュアル/フォーマル:


  • 芸能文脈や口語的なシーンではカジュアルに使われることが多いです。

  • 宗教・学術文脈ではフォーマルな文章で使われることがあります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 【可算名詞】として扱われるため、具体的な数を言うときは “an idol”, “two idols” などとします。

  • 文章では “He became a national idol.” のように補語で用いられることが多いです。

  • イディオムとして頻出するものは少ないですが、“idol worship” は「崇拝」「熱狂的なファン心理」を表す場合によく使われます。

  • カジュアルなシーンで “My idol is ...” として憧れの対象を紹介できます。


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “My idol is that famous singer. I collect all her albums.”

    (私の憧れの人はあの有名な歌手なんだ。彼女のアルバムは全部集めているんだ。)

  2. “Who was your childhood idol? Mine was a soccer star.”

    (子どもの頃の憧れって誰だった?私はサッカー選手だったよ。)

  3. “I can’t believe I just met my idol in person!”

    (憧れの人に実際に会えたなんて信じられないよ!)

(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “She’s considered an idol in the company for her leadership and expertise.”

    (彼女は、そのリーダーシップと専門知識から社内で尊敬される存在です。)

  2. “Creating an idol-like figure can boost company morale.”

    (社内でスター的人物をつくることで、社員の士気が高まることがあります。)

  3. “Some executives become idols to young employees due to their visionary ideas.”

    (先見性のあるアイデアから、一部の経営陣は若手にとって憧れの存在となります。)

(3) 学術・フォーマルな文脈での例文


  1. “In anthropology, the role of an idol often reflects a society’s spiritual and cultural values.”

    (人類学では、偶像の役割は社会の精神的、文化的価値観を反映することが多い。)

  2. “Historical research shows that idol worship has existed since ancient civilizations.”

    (歴史研究によると、偶像崇拝は古代文明の時代から存在していたことがわかっている。)

  3. “The idol embodied the collective aspirations of the community.”

    (その偶像は共同体の総体的な願望を体現していた。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語(synonyms):


  • icon(アイコン): 「崇拝される象徴」として非常に近いが、宗教美術や芸能界など幅広く使われる。

  • hero(英雄): 成し遂げた偉業や勇敢な行動によって尊敬される人物。情緒的には「頼もしい」「敬意を集める」ニュアンスが強い。

  • role model(ロールモデル): 模範となる人。実践的に「こうなりたい」という指標として見られる。

  • star(スター): 芸能界やスポーツで人気がある人物を指すカジュアルな表現。

  • legend(伝説的人物): 長い評価の歴史があって一般的に崇拝される人物。

※「idol」は、必ずしも偉業を成し遂げたというより、個人的または大衆的に「崇める存在・憧れ」といったニュアンス。

反意語(antonyms):


  • nobody(無名の人/取るに足らない人): 「崇拝される対象」とは対照的に、誰からも認知されていない存在。

  • commoner(普通の人): 一般的に有名ではない、特別な要素がない人を示す表現。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA): /ˈaɪ.dl/ または /ˈaɪ.dəl/


  • アメリカ英語(GA): [アイ-dl] (語末の母音は、会話だとあまりはっきり発音されないことが多い)

  • イギリス英語(RP): [アイ-dəl] (語末の “-əl” がややはっきり聞こえる)

強勢(アクセント)の位置: 第1音節「i」に強勢があります(ˈaɪ)。

よくある発音の間違い: “idle”(怠けている)と混同して、「アイドル」と “アイドル(idle)” を混同しがちです。スペリングは異なるので注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペル: 「idol」と「idle」(形容詞の「怠けた」)が似ているので間違えやすい。

  2. 意味の幅: 単に芸能人を指すだけでなく、宗教的文脈で「偶像」、人類学的文脈で「崇拝の対象」など多様な使われ方をする。

  3. TOEIC・英検などでの出題: よくある単語ではないが、読解問題で「idol worship」「celebrity idol」などのバリエーションが出現する可能性がある。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「アイドル」とカタカナで覚えやすいが、日本語でいう「推し」や「憧れ」というニュアンスだとイメージするとすぐ覚えられます。

  • 「idle(怠けた)」とはスペルが一文字違い。混同しないように、「空いている(idle)」「偶像(idol)」と、しっかり区別をつけておくと◎。

  • 語源の “eidōlon” が「姿・かたち」を意味することから、「何かの象徴・かたち化された崇拝対象」というイメージを持つと覚えやすいでしょう。

以上が、名詞 “idol” の詳細な解説です。学習や実際のコミュニケーションの中で、様々な文脈に応じて使い分けてみてください。

意味のイメージ
idol
意味(1)

アイドル,崇拝される人(物)

意味(2)

偶像,偶像神

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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