最終更新日:2025/10/25

〈U〉『人間性』,人間らしさ / 《集合的に》《単数・複数扱い》『人類』,人間(human beings) / 〈U〉『人道』,人情味,親切(kindness);〈C〉慈善行為 / 《the humanities》(ギリシア・ローマの)古典文学;一般教養,人文科学

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元となった辞書の項目

humanity

名詞

〈U〉『人間性』,人間らしさ / 《集合的に》《単数・複数扱い》『人類』,人間(human beings) / 〈U〉『人道』,人情味,親切(kindness);〈C〉慈善行為 / 《the humanities》(ギリシア・ローマの)古典文学;一般教養,人文科学

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親切さと思いやりは人間性の重要な側面です。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: humanity

品詞: 名詞 (不可算名詞として扱われることが多い)

英語での意味


  1. The human race collectively; humankind.

  2. The quality of being humane; kindness, compassion.

日本語での意味


  1. 人類全体、または人間という種を指す

  2. 人間性や思いやりを意味する(優しさ、慈悲心など)

たとえば、単に「人類」という意味で使う場合もあれば、「思いやり」「人間らしさ」というニュアンスで使われることもあります。会話の中でも文章の中でも比較的フォーマル・カジュアル問わず広く使われる単語です。

活用形


  • 名詞なので、人称による動詞の形の変化はありません。

  • 可算・不可算の変化はなく、基本的に不可算として使われます(例: “crimes against humanity” など)。

他の品詞への変化


  • “human”(形容詞・名詞):「人間の」「人間」

  • “humane”(形容詞):「慈悲深い、思いやりのある」

  • “humanize” (動詞):「(何かを)人間らしくする」

  • “humanitarian” (形容詞・名詞):「人道主義の、人道主義者」

CEFRレベル


  • B2(中上級)

    人類や社会全般について議論する文脈で用いられ、抽象的な話題を処理できるレベルです。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • human(人間) + -ity(名詞を作る接尾辞)

    「human」に名詞をつくる接尾辞 “-ity” がつくことで、「人間の状態」「人間らしさ」「人類全体」という抽象的な概念を表します。

派生語・類縁語


  • humane : 人道的な、情け深い

  • humanitarian : 人道主義の、人道支援的な

  • humanize : 人間らしくする

  • inhumanity : 非人道性、残虐さ

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. “all of humanity”


    • (人類全体)


  2. “crimes against humanity”


    • (人道に対する罪)


  3. “show humanity”


    • (人間味を見せる、思いやりを示す)


  4. “common humanity”


    • (共通の人間性)


  5. “a sense of humanity”


    • (人間性・人間らしさの感覚)


  6. “humanity’s future”


    • (人類の未来)


  7. “lost humanity”


    • (失われた人間性・慈悲心)


  8. “restore humanity”


    • (人間性を取り戻す)


  9. “serve humanity”


    • (人類に奉仕する)


  10. “act of humanity”


    • (人道的な行為)



3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の “hūmānitās” に由来し、“hūmānus”(人間の)が起源。古典ラテン語では「人間らしさ」「教養」などの意味を含みました。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 「人類」という集団的な意味で使う場合は、わりとフォーマルに響きます。

  • 「人間性」「思いやり」という意味で使う場合は、感情的なニュアンスや道徳的な含みを帯びることが多いです。

  • ビジネス文書やアカデミックな文脈でもよく使われますが、日常会話でも特に避けるほどフォーマルすぎる単語ではありません。


4. 文法的な特徴と構文


  • 人類としての「humanity」は不可算名詞扱いです。

    例: “Humanity is facing a crisis.” (× Humanities are facing a crisis.)

  • 「人間性、思いやり」として使う場合も、同様に不可算で使われます。

  • イディオムや構文としては “crimes against humanity” が非常に頻出です。

一般的な構文


  • “(subject) + shows great humanity by + (V-ing)”


    • (~によって大きな人間性を示す)


  • “(subject) + lose(s) sight of humanity”


    • (人間性を見失う)



5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “We should always treat others with humanity.”


    • いつでも思いやりをもって人々に接するべきだよ。


  2. “His act of kindness really restored my faith in humanity.”


    • 彼の親切な行動が、私に人間性への信頼を取り戻させてくれた。


  3. “I believe that deep down, humanity is capable of great good.”


    • 根本的には、人間性は大いなる善を成し得ると信じているよ。


ビジネスシーンでの例文


  1. “Our company’s mission is to harness technology for the betterment of humanity.”


    • 当社の使命は、人類のためにテクノロジーを活用することです。


  2. “Investing in sustainability helps protect humanity’s future in the long run.”


    • サステナビリティへの投資は、長期的に人類の未来を守るのに役立ちます。


  3. “Before making any major decisions, let’s not forget our sense of humanity.”


    • 大きな決断を下す前に、人間性を忘れないようにしましょう。


学術・アカデミックでの例文


  1. “The study of ethics explores the moral foundations of humanity.”


    • 倫理学の研究は、人間性の道徳的基盤を探究します。


  2. “Climate change poses a significant threat to all of humanity.”


    • 気候変動は全人類に対する重大な脅威となっています。


  3. “Scholars debate whether humanity has an innate sense of compassion.”


    • 学者たちは、人間には生得的な思いやりがあるのかどうかを議論しています。



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “mankind” (マンカインド)


    • 「人類全体」という意味でほぼ同義ですが、近年は “humanity” のほうがジェンダー中立的とされます。


  2. “humankind” (ヒューマンカインド)


    • “mankind” と同様に人類全体を意味し、こちらも性差を含意しない言葉として使われます。


  3. “compassion” (コンパッション)


    • 「共感」「情け深さ」という意味で、「人間性」とより強く感情面に特化した単語。


反意語


  • “inhumanity” (インヒューマニティ)


    • 「非人道性、残酷さ」を表す。


  • “cruelty” (クルエルティ)


    • 「残酷さ」という意味で、「思いやり」の正反対。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /hjuːˈmænɪti/

  • 発音のしかた


  • アクセントは第2音節 “man” に置かれます。

  • よくある間違い:


    • アクセントを第1音節に置いてしまう (“HU-man-ity” と発音してしまう)

    • /h/ の発音が弱くなり “yumanity” のように聞こえてしまうこともあるので注意。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “human” に “-ity” のみを付けるため、余計な “e” をつけたりしないよう注意 (× “humanety”)。

  • 「謙虚」を意味する “humility”(ヒューミリティ)とスペルが似ていて混同しがちなので注意。

  • IELTSやTOEFLのようなアカデミック系試験では、エッセイやスピーキングで「人類全体」「思いやり」の概念を述べる際によく使われます。

  • TOEICなどビジネス英語でも、社会的責任やサステナビリティを論じる文脈で登場します。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「human(人間)」+「-ity(~の状態や性質を表す名詞)」というイメージで、「人間性」「人類全体」の状態を思い出す。

  • “h + you + man + ity” と区切って、音をイメージして覚えるとスペリングミスを減らせるかもしれません。

  • 「ヒューマン + イティ」というリズムで声に出して復唱すると記憶に残りやすいです。

以上が名詞 “humanity” の詳細な解説です。人間全体を指すのか、思いやりや優しさを指すのか、文脈によって意味が変わる点に注目してください。

意味のイメージ
humanity
意味(1)

〈U〉人間性,人間らしさ

意味(2)

《the humanities》(ギリシア・ローマの)古典文学;一般教養,人文科学

意味(3)

《集合的に》《単数・複数扱い》人類,人間(human beings)

意味(4)

〈U〉人道,人情味,親切(kindness);〈C〉慈善行為

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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