元となった辞書の項目
gratitude
解説
以下では、名詞「gratitude(感謝)」について、学習者が理解しやすいように9つの観点から詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
英語: gratitude
日本語: 感謝、ありがたい気持ち
品詞: 名詞(不可算名詞)
「gratitude」は、「感謝の気持ち」「ありがたいと思う心」を表す英単語です。たとえば、自分が誰かから何か親切にしてもらったとき、その人に「ありがとう」と言いたい気持ちを表現します。この単語は、フォーマルからカジュアルまで幅広い場面で使われますが、やや丁寧な響きをもつため、「深い感謝」を示すときに特に使われることが多いです。
- 活用形: 名詞なので直接活用はありませんが、形容詞や副詞の形もあります。
- grateful (形容詞): 「感謝している」
- gratefully (副詞): 「感謝しながら」
- grateful (形容詞): 「感謝している」
- CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- 語彙としては中級以上で学ぶことが多いですが、学術的な文章やインタビューなどでもよく出るため、覚えておくと便利です。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: 「grat-」
- ラテン語の「gratus」(「好意」「感謝」などの意味)に由来します。
- ラテン語の「gratus」(「好意」「感謝」などの意味)に由来します。
- 接尾語: 「-itude」
- 「状態」「性質」を表すラテン語由来の接尾語です。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ10選
- express gratitude → 感謝を表す
- feel gratitude → 感謝の気持ちを感じる
- show gratitude → 感謝の念を示す
- deep gratitude → 深い感謝
- heartfelt gratitude → 心からの感謝
- gratitude letter → 感謝の手紙
- with gratitude → 感謝をもって
- gratitude for (someone’s help) → (誰かの助け)への感謝
- a sense of gratitude → 感謝の念
- eternal gratitude → 永遠の感謝
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語の “gratus”(「好ましい」「ありがたい」)+ 「-itude」(状態や性質を表す)
- 歴史的背景: 古代から「神や人への好意を受けたときに覚える感情」として認識されてきました。中世を通じてキリスト教の徳目としても重視され、「感謝の念」は人間関係を円滑にする重要な感情の一つとされてきました。
- ニュアンス・使用時の注意点:
- 「thankfulness」と似ていますが、ややフォーマルよりか、もしくはさらに深い感情を表すイメージがあります。
- 文章、スピーチ、式典の挨拶など、正式な場面でもよく使われます。
- 「thankfulness」と似ていますが、ややフォーマルよりか、もしくはさらに深い感情を表すイメージがあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞の種類: 不可算名詞。単数形でも複数形でもなく、量を表すときは“a sense of gratitude” や “a feeling of gratitude” などで表現します。
- よく使われる構文:
- “I would like to express my gratitude to …”
- “We owe you a debt of gratitude.” (「深い感謝をする必要がある」といったニュアンス)
- “I would like to express my gratitude to …”
- フォーマル/カジュアル: ややフォーマルですが、日常会話でも使われることがあります。特に改まった文脈や手紙などで頻出です。
5. 実例と例文
① 日常会話での例文
- “I have so much gratitude for your help yesterday.”
昨日手伝ってくれて本当に感謝しているよ。 - “My heart is filled with gratitude every time I see my family.”
家族を見るたびに感謝の気持ちでいっぱいになるよ。 - “I’d like to express my gratitude to you for lending me your notes.”
ノートを貸してくれたことに感謝したいんだ。
② ビジネスシーンでの例文
- “On behalf of our company, I’d like to extend our gratitude for your continued support.”
弊社を代表して、日頃のご支援に感謝申し上げます。 - “We owe you a great deal of gratitude for helping us finalize the project.”
プロジェクト完了に向けてご協力くださったことに深く感謝しております。 - “Please accept our gratitude for your generous donation.”
ご厚意あるご寄付に感謝の意をお受け取りください。
③ 学術的な文脈での例文
- “Research shows that practicing gratitude daily can improve mental health.”
日々感謝の気持ちを持つことが、メンタルヘルスを向上させると研究では示されています。 - “The concept of gratitude is central to many philosophical and religious perspectives.”
多くの哲学や宗教思想において、感謝の概念は中心的な役割を果たしている。 - “A repeated expression of gratitude can strengthen interpersonal relationships.”
繰り返し感謝の気持ちを表すことは、人間関係を強化するのに役立つ。
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- thankfulness(感謝の気持ち)
- 意味の近さ: “gratitude”よりもややカジュアルに使われる。
- 意味の近さ: “gratitude”よりもややカジュアルに使われる。
- appreciation(感謝、正しい理解)
- 「評価する」「真価を認める」という意味合いも含むため、ビジネスでは「評価する」のニュアンスを含むこともある。
- 「評価する」「真価を認める」という意味合いも含むため、ビジネスでは「評価する」のニュアンスを含むこともある。
- indebtedness(恩義、負債)
- 恩義を負っている感覚を強調する際に使う。フォーマルかつ重々しい響きがある。
- 恩義を負っている感覚を強調する際に使う。フォーマルかつ重々しい響きがある。
反意語(Antonyms)
- ingratitude(不感謝、恩知らず)
- 文字どおり「感謝の気持ちがない状態」を指す。
- 文字どおり「感謝の気持ちがない状態」を指す。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA):
- アメリカ英語: /ˈɡrætɪtuːd/
- イギリス英語: /ˈɡrætɪtjuːd/
- アメリカ英語: /ˈɡrætɪtuːd/
- アクセントの位置: 「gra」の部分(最初の音節)に強勢が置かれます。
- よくある発音ミス:
- 「gra-titude」ではなく「gra-ti-tude」とiをはっきり発音しましょう。
- イギリス英語では “tjuːd” の部分で “tyu” と聞こえる場合があります。
- 「gra-titude」ではなく「gra-ti-tude」とiをはっきり発音しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「gratitute」と「ti」の位置を間違えることがよくあります。
- 関連語との混同: 「grateful」(感謝している)と混同しやすいですが、名詞形は「gratitude」、形容詞形は「grateful」でスペルが異なります。
- 試験対策: TOEICや英検ではビジネスシーンや手紙文の穴埋め問題として出題される場合があります。「I’d like to express my ____」などのパターンで問われることが多いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「gra-」=「ぐらっ」と相手に寄りかかるように感謝する、というイメージを持つと覚えやすいかもしれません。
- 「gratitude」を覚えるときは、セットで「grateful」(形容詞)、「gracious」(丁寧な、親切な)など、同じ語源をもつ単語と紐づけると記憶に残りやすくなります。
以上が「gratitude」の詳細解説です。深い感謝の念を伝えたい時にとても役立つ単語ですので、ぜひ丁寧な場面で活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
(…に対する)感謝[の気持ち]《+to+名〈人〉,+for+名〈事〉》