元となった辞書の項目
goodness
解説
以下では、間投詞としての「goodness」を中心に、名詞としての意味なども含めて詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
英単語: goodness
品詞: 間投詞 (Interjection) / 名詞 (Noun)
CEFRレベル: A2(初級)~B1(中級)程度
- A2(初級):日常的な表現や身近な話題で使えるレベル
- B1(中級):やや複雑な内容を理解・表現できるレベル
意味(英語・日本語)と概要
(Interjection) “goodness!”
- 「えっ!?」「あら!」などの驚き・感嘆・困惑を表す感嘆詞です。
- “Oh my goodness!” と言うと、「まあ、なんてこと!」のような穏やかな驚きを表します。
- 非常に強い驚きではなく、優しめ・穏やかな驚きや困惑を示したいときに使われる表現です。
- 「えっ!?」「あら!」などの驚き・感嘆・困惑を表す感嘆詞です。
(Noun) “goodness”
- 「善良さ」「優しさ」「良いこと/本質」といった意味の不可算名詞です(例: the goodness in people: 「人々の善良さ」)。
- 「善良さ」「優しさ」「良いこと/本質」といった意味の不可算名詞です(例: the goodness in people: 「人々の善良さ」)。
活用形
- 名詞である“goodness”には一般的な動詞のような時制変化はありません。
- 間投詞としては形が変わることはなく、“goodness!” “my goodness!” “goodness gracious!”と一定の形で使われます。
他の品詞への派生例
- “good” (形容詞): 「良い」という意味
- “goodly” (形容詞/副詞): やや古風な表現で「立派な」「かなりの」という意味
- “goodness gracious” (句): 間投詞的表現。“gracious”を伴って一層驚きを表現
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹 “good” + 接尾辞 “-ness”
- “-ness” は「〜である状態」を示す名詞化の接尾辞
派生語や関連語
- “good”(adjective): 良い
- “goodwill”(noun): 善意、好意
- “goodhearted”(adjective): 心優しい
- “goody”(noun, informal): 美味しいもの、あるいはよい子ぶる人(文脈により異なる)
10のよく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ
- “Oh my goodness!”
- (あらまあ!おやまあ!)
- (あらまあ!おやまあ!)
- “Goodness gracious!”
- (まあ、なんということでしょう!)
- (まあ、なんということでしょう!)
- “Thank goodness!”
- (助かった!よかった!)
- (助かった!よかった!)
- “For goodness’ sake!”
- (一体全体、お願いだから)
- (一体全体、お願いだから)
- “There is goodness in people.”
- (人間には善良さがある)
- (人間には善良さがある)
- “That’s the goodness of nature.”
- (それが自然の恵みだ)
- (それが自然の恵みだ)
- “He showed his true goodness.”
- (彼は本当の優しさを見せた)
- (彼は本当の優しさを見せた)
- “Oh, goodness me!”
- (まあ、どうしよう)
- (まあ、どうしよう)
- “My goodness, that’s amazing!”
- (これは驚いた!素晴らしい!)
- (これは驚いた!素晴らしい!)
- “Embrace the goodness in life.”
- (人生の良い面を受けとめよう)
3. 語源とニュアンス
語源
- 古英語 “godnes” に由来し、“good”(良い)の派生形として「善性」「優しさ」の意味を持ちます。
- 感嘆詞としては “Oh my God” の婉曲表現として、または宗教的表現を和らげる目的で “Oh my goodness” が使われるようになったと考えられています。
ニュアンス・使用時の注意点
- 「Oh my God」よりも柔らかい響きで、宗教的色合いが薄い表現です。
- カジュアルな会話でよく使われ、とくにフォーマル文章ではあまり使いません。
- やや古風、上品、もしくは穏やかな印象を与える感嘆詞でもあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 間投詞(interjection): 独立して驚きや感情を表すために使います。文の他要素とは直接結びつかない場合が多いです。
例) “Goodness! I forgot my keys.” - 名詞(noun, 不可算): 「善良さ」を指す抽象名詞のため、基本的に “a goodness” のようには言いません。
例) “We believe in the goodness of humanity.”
使用シーン
- カジュアルな日常会話で使われることが多いです(“Oh my goodness!”など)。
- ビジネス文書やフォーマルなスピーチでは、間投詞としてはあまり用いられませんが、名詞として「善性」等を表現する文章では使用されることがあります。
5. 実例と例文
以下に、日常会話・ビジネス・学術的文脈の3パターンごとに例文を示します。
日常会話
- “Goodness! I almost tripped over that step!”
- 「あら、大変!あの段差でつまずきそうになったわ!」
- 「あら、大変!あの段差でつまずきそうになったわ!」
- “Oh my goodness, that puppy is so cute!”
- 「わあ、なんてかわいい子犬なの!」
- 「わあ、なんてかわいい子犬なの!」
- “Goodness me, I didn’t expect to see you here!”
- 「まあ、こんなところで会うなんて思わなかったわ!」
ビジネス
- “Thank goodness the meeting ended on time.”
- 「定刻通りに会議が終わって助かりました。」
- 「定刻通りに会議が終わって助かりました。」
- “For goodness’ sake, please confirm the schedule by tomorrow.”
- 「お願いだから、明日までにスケジュールを確認してください。」
- 「お願いだから、明日までにスケジュールを確認してください。」
- “We should also consider the goodness of our customer support.”
- 「私たちは顧客サポートの質(善良さ/良い対応)も考慮すべきです。」
学術的/フォーマル
- “Philosophers debate the inherent goodness of mankind.”
- 「哲学者たちは人間に内在する善について議論している。」
- 「哲学者たちは人間に内在する善について議論している。」
- “Her research highlights the goodness of ethical leadership practices.”
- 「彼女の研究は、倫理的なリーダーシップの優位性(善良さ)を浮き彫りにしている。」
- 「彼女の研究は、倫理的なリーダーシップの優位性(善良さ)を浮き彫りにしている。」
- “In moral philosophy, ‘goodness’ is a fundamental concept that guides ethical behavior.”
- 「道徳哲学において、“善”は倫理的行動を導く基本的な概念である。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “Oh my gosh”
- (あら、おや)宗教的な響きを避けた柔らかい驚き表現。
- (あら、おや)宗教的な響きを避けた柔らかい驚き表現。
- “Good gracious”
- (まあ!)やや古風で上品なニュアンスの驚き。
- (まあ!)やや古風で上品なニュアンスの驚き。
- “My word”
- (まあ、本当に)少しフォーマルかつ上品。
- (まあ、本当に)少しフォーマルかつ上品。
- “Thank heavens”
- (おかげさまで、ありがたい)神様ではなく天を用いるエクスプレッション。
- (おかげさまで、ありがたい)神様ではなく天を用いるエクスプレッション。
※ いずれも強い驚きではなく、軽い・柔らかいトーンの感嘆を表します。
反意語
- 間投詞としての反意語はあまりありませんが、名詞の「goodness」(善性)の対義語としては “evil” や “badness” が挙げられます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈɡʊd.nəs/
- アクセント(強勢)は第1音節 “GOOD” の部分に置かれます。
- アクセント(強勢)は第1音節 “GOOD” の部分に置かれます。
- アメリカ英語 / イギリス英語
- どちらも大きな差異はなく /ɡʊd.nəs/ と発音。
- アメリカ英語では “ʊ” の音がやや曖昧になりがちですが、基本的には同じです。
- どちらも大きな差異はなく /ɡʊd.nəs/ と発音。
- よくある発音ミス
- “good” の “oo” の部分を長音(/uː/)で読むと “gud-ness” ではなく “gooooooodness” となり、不自然に聞こえます。短い /ʊ/ で発音しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス: “goodness” を “godness” や “goodnes” と書かないように注意。“oo” と “ss” の重なりに注意が必要です。
- “Oh my God” と “Oh my goodness” の違い
- “Oh my God” の方がややカジュアル・口語的で宗教的ニュアンスも含みがち
- “Oh my goodness” はより穏やかで上品な響き
- “Oh my God” の方がややカジュアル・口語的で宗教的ニュアンスも含みがち
- 試験対策・資格試験(TOEICなど)では感嘆詞として出題されることは少ないですが、読解やリスニング中に登場して、驚きを表す意味を理解する必要があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “Oh my goodness” = “God” ではなく “good” を使った、よりやわらかい・上品な感嘆詞。
- イメージとしては「驚いて口を手で押さえながら、やや控えめに“あらまあ……”と言う感じ」です。
- “good” に “-ness” をつけるだけなので、スペルも “good” + “ness” で覚えやすいです。
“goodness” は日本語で言えば「まあ!」くらいのソフトな感嘆詞。強い驚きではなく、上品・穏やかに驚きや困惑を表すときに便利な単語です。ぜひ日常会話の中で取り入れてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
《Godを遠回しに言って驚きを表す句に用いて》神