元となった辞書の項目
geology
解説
1. 基本情報と概要
単語: geology
品詞: 名詞 (noun)
意味(英語): the scientific study of the earth, including its structure, materials, processes, and history
意味(日本語): 地球の構造や成り立ち、岩石や地質現象などを研究する学問のことです。地球全体の歴史や仕組みを解き明かすための分野で、自然科学の一領域です。「地質学」と訳されます。
「地質学」は、地球科学の一部分野として、岩石や鉱物、地形、プレートの動きなどを幅広く扱います。大学や高校の理系科目などで目にすることが多く、専門的な学問領域として研究されるほか、火山の活動や地震メカニズムの解明、資源の探査など実用面でも活用されています。
- CEFRレベル: B2(中上級)~C1(上級)
- B2:日常会話に加え、ある程度専門性のあるトピックを理解し、議論できる
- C1:高度な学術的・専門的分野を理解し、自分の意見を述べられる
- B2:日常会話に加え、ある程度専門性のあるトピックを理解し、議論できる
主な派生形
- geological (形容詞) — 地質学の、地質的な
- geologically (副詞) — 地質学的に
- geologist (名詞) — 地質学者
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語: geo-(ギリシャ語で「地球」を意味する “gē/geo”)
- 語幹: log-(「言葉」「学問」「学説」を意味するギリシャ語由来の “logos”)
- 接尾語: -y(抽象名詞や学問名を作るときによく使われる形)
関連単語
- geography(地理学):geo + graphy(書く、描く)
- geophysics(地球物理学)
- paleontology(古生物学)
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- geological survey — 地質調査
- geology department — 地質学科
- sedimentary geology — 堆積地質学
- structural geology — 構造地質学
- economic geology — 鉱床地質学(資源探査のための地質学)
- marine geology — 海洋地質学
- practical geology — 実用地質学
- geology class — 地質学の授業
- geology textbook — 地質学の教科書
- field geology — 野外地質学(フィールドワーク)
3. 語源とニュアンス
語源: 古代ギリシャ語の「γῆ(gē, 地球)」と「λόγος(logos, 学問・言葉)」から来ています。もともと「大地を研究する学問」という意味で使われており、17世紀ごろから学問名称として確立しました。
ニュアンス・使用上の注意
- 主に学術的・専門的な文脈で用いられる言葉です。
- 大学や高校の理科系カリキュラム、専門書や研究分野でよく目にしますが、日常会話では頻出度がそれほど高くはありません。
- 口語よりはややフォーマルな場で使われることが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞 (不可算名詞): “geology” は通常不可算として扱いますが、時に「地質学の諸研究」を指す場合などで可算扱いされるケースもあります。学問分野名としては不可算扱いが一般的です。
- よく使われる構文例:
- “He majored in geology.” (彼は地質学を専攻していた)
- “The geology of this region is quite unique.” (この地域の地質は非常に独特だ)
- “He majored in geology.” (彼は地質学を専攻していた)
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I read a fascinating article about Mars’ geology.”
(火星の地質について面白い記事を読んだよ。) - “My friend is really into geology and always collects rocks.”
(友達が地質学にハマっていて、いつも岩石を集めてるんだ。) - “We went on a hike to explore the local geology.”
(地元の地質を調べるためにハイキングに行きました。)
ビジネスでの例文
- “Our company consults with a geology expert for the mining project.”
(我が社は鉱山プロジェクトのために地質学の専門家に相談しています。) - “A solid understanding of geology is crucial for safe construction.”
(安全な建設のためには、地質学の確かな知識が不可欠です。) - “The geology section of the report shows where we might find resources.”
(報告書の地質学の部分には、どこに資源があるかの可能性が示されています。)
学術的な文脈での例文
- “Recent studies in planetary geology shed light on the formation of asteroids.”
(最近の惑星地質学の研究は、小惑星の形成過程に光を当てています。) - “Advanced geology courses focus on tectonic plate movements and seismic analysis.”
(高度な地質学コースでは、プレートテクトニクスと地震解析に焦点が当てられます。) - “He published several papers on the geology of volcanic regions.”
(彼は火山地域の地質学に関して、いくつもの論文を発表しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- earth science(地球科学)
- 地質学(geology)を含む、気象学、海洋学、天文学など地球に関わる総合的な学問領域を指す場合に使われます。より広い概念。
- 地質学(geology)を含む、気象学、海洋学、天文学など地球に関わる総合的な学問領域を指す場合に使われます。より広い概念。
- geoscience(地球科学)
- 意味はほぼ earth science と同じ。
- 意味はほぼ earth science と同じ。
- paleontology(古生物学)
- 地質学と関連が深いが、主に化石や古代の生物の研究に焦点を当てた分野。
- 地質学と関連が深いが、主に化石や古代の生物の研究に焦点を当てた分野。
反意語
学問分野として明確な反意語はありませんが、文脈によっては「文系学問」(e.g. “humanities”)などが対比的な存在とされることがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA):
- アメリカ英語: /dʒiˈɑː.lə.dʒi/
- イギリス英語: /dʒiˈɒl.ə.dʒi/
- アメリカ英語: /dʒiˈɑː.lə.dʒi/
- アクセント: 第2音節 (“-ol-” の部分) に強勢が来るのが特徴です。
- よくある間違い: “ジオロジー”とカタカナで読むときに、それがそのまま英語発音だと思い込まないように注意が必要です。アメリカ英語では “アー” の音、イギリス英語では “オ” の音になるなど、母音に差があります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “geology” の “o” を抜かす(“geolgy”など)間違いが多いです。
- 同音異義語との混同: “geology” にははっきりした同音異義語はありませんが、geography(地理学)との混乱がしばしば見られるので注意。
- 試験対策: TOEICなど一般的な英語試験では直接出題は多くありませんが、専門的な文章の読解に出てくる可能性があります。理科系の英語で出題されやすい単語として覚えておきましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “Geo-” は地球、 “-logy” は学問というイメージは、biology(生物学)、psychology(心理学)などと同じパターンで覚えると便利です。
- 地図(地理)を扱う“geography” との違いを、
graphy
は書く(描く)
、logy
は学問
であることを意識すると混同しにくくなります。 - 地質(geology)では「岩石や地層」を実際に見るフィールドワークのイメージを持つと忘れにくいです。
以上が「geology(地質学)」の詳細解説となります。科学が好きな方はもちろん、自然や地形に興味がある方はぜひ深く学んでみてください。地球の秘密を知ると世界観が広がりますよ。
意味のイメージ
意味(1)
〈U〉地質学
意味(2)
〈C〉(ある地方の)地質
意味(3)
〈C〉地質学書